原題:NYPD

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」から15年。 チャイニーズ・マフィアの新たな抗争を背景に繰り広げられる、 待望のニュー・ハリウッド・アクション!!

1999年/アメリカ映画/カラー作品/字幕:林完治/1時間51分/ 提供:日本ヘラルド映画、ポニーキャニオン/配給:日本ヘラルド映画

2000年9月20日よりビデオ発売・レンタル開始 2000年4月8日より丸の内プラゼールにて公開

公開初日 2000/04/08

配給会社名 0058

解説

ハリウッドで、映画界の新たな潮流とも言うべき大きなムーブメントが起こっている。ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ主演「フェイス/オフ」、アントニオ・バンデラス主演「デスペラート」、クリスチャン・スレイター主演「ブロークン・アロー」、そして、全米メガヒットのキアヌ・リーブス主演「マトリックス」。これらの話題作に共演する”香港アクション”の醍醐味を最大限に生かし切った映画が、ハリウッドで主流となってきているのである。そして、それらの作品に影響を与えた立役者本人を主役に迎え、今、度肝を抜く本格的刑事アクション&ドラマの傑作が誕生した。
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」から15年。新たなチャイニーズ・マフィアの抗争に揺れるNY・チャイナタウンを舞台に、裏社会の全てを知る東洋人のベテラン刑事と正義感に燃える新人の白人刑事が、文化、そして人種の壁を越え、巨大組織に立ち向かっていく。それが、ファン待望のニュー・ハリウッド・アクション「NYPD15分署」である。
そして、前述した数々のアクション大作やハリウッド・スターたちに多大な影響を与えたその人こそ、昨年、「リプレイスメント・キラー」で華々しくハリウッド・デピューをはたしたアジアのカリスマ、チョウ・ユンファ。香港出身の彼が今やアジアを越え、ハリウッドを代表するスターとなったのは、まさに長年にわたるキャリアの中で築き上げた、”拳銃を使って舞う”華麗なアクションの魅カによるといっても過言ではない。しかし、彼の本当の魅カはそれだけでは留まらない。ハリウッド進出第2弾となる本作「NYPD15分署」では、従来の華麗なアクションがふんだんにちりぱめられながらも、一方で、”男”を感じさせる哀愁を帯びた演技があますところなく発揮され、まさに名作「男たちの晩歌」を彷彿とさせるのである(前作「リプレイスメント・キラー」では彼の演技カを生かすドラマ性は不足していた)。
NYPD(ニューヨーク市警)15分署のアジア犯罪取締班に今日も事件に真っ向から立ち向かう勇敢な男がいた。その男とは中国系移民のニック・チェン(チョウ・ユンファ)。彼は、チャイナタウンにて”連続女性ダスト殺人”という15分署最大の事件を追う傍ら、このところ急激に勢力をつけてきた若手のギャング集団”福建ドラゴン”の壊滅に力を入れていた。そんな時、15分署のアジア犯罪取締班に若手の白人警官ダニエル・ウォレス(マーク・ウォールバーク)が配属される。人種、文化の壁を強く感じ(15分暑は東洋人で構成されていた)、なかなか溶け込めないウォレスだったが、彼を支える正義感が一人の刑事として、チェンの良きパートナーとして、動き始める。そして、彼が捜査を続けるうち、チャイナタウンの複雑な仕組みと親友チェンの本当の姿を知る事になる。チャイナタウンの巨大組織に東洋と西洋の2人の男が、人種、そして国境を起えて戦いをいどむ。その中で芽生える友情、裏切り、そして本当の正義の行方とは…。
主演は、今やハリウッドに多大な影教響を与えた国際的スター、チョウ・ユンファ。そして、その相棒の白人刑事に「ブギー・ナイツ」「ビッグ・ヒット」の連続ヒットでのりに乗っている若手俳優マーク・ウォールバーグ。さらに、チャイナタウンを牛耳る悪の化身ヘンリー・リー役に「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のリック・ヤング、ウォレスの父親で自滅的なギャンブル癖のある元汚職刑事に「ラッシュアワー」のブライアン・コックスなど豪華な顔ぶれが揃っている。監督は「アフター・ダーク」「摩天楼を夢みて」など個性的で微妙なタッチの映像表現に定評のあるジェームズ・フォーリー。今回は本人の念願であった初めてのアクション映画に挑戦する。撮影に「摩天楼を夢みて」のファン・ルイス・アンシア、美術に「チェンバー/凍った絆」のデビット・ブリスビン、編集に「アフター・ダーク」のハワード・E・スミスを起用するなど、本編にはフォーリー監督におなじみのスタッフを集めている。製作に「ブロークン・アロー」「フェイス/オフ」成功の立役者テレンス・チャン。そして、製作総指揮に、過去、アカデミー賞を3度受賞している「7月4日こ生まれて」「プラトーン」のヒットメイカー、オリバー・ストーン。この映画で彼は、脚本を担当した「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」に続き、NY・チャイナタウンを舞台にした、新たな男たちのドラマに挑戦している。

ストーリー

欲望と裏切りの街、NY・チャイナタウンを取締る”NYPD15分署”
自らの正義をかけた男たちの戦いが今、はじまる。

古くからこの街を位切る中国系マフィア最大の組織”トン”と若手の新興勢力”福建ドラゴンー”。2つの組織の間で縄張り争いが起こっている。そして勢いのある”ドラゴン”は、トン系列のレストランを爆破し、ポスであるアンクル・ベニーことベンジャミン・ワンの命を奪うと宣言、抗争は遂にピークに達した。
一方、NYPD(ニューヨーク市警)15分署のアジア犯罪取締班ニック・チェン(チョウ・ユンファ)は今日もギャングの一味を逮捕し、名誉の勲章を受けていた。彼は中国系移民であり15分署きってのやり手刑事である。しかし彼の活躍とは裏腹にチャイナタウンでの犯罪は”連続女性ダスト殺人”(殺害された後、内臓をとられ、全裸でごみ置き場に拾てられる)を始め、とどまるところを知らず、NYPDは部隊強化のために、新人の白人刑事であるダニエル・ウォレス(マーク・ウォールバーグ)を15分署アジア犯罪取締班に送った。チェンを始め取締班の人間は、誰一人白人であるウォレスの配属を快く受け入れなかった。なぜなら、そこは東洋人だけで構成されるチームで、文化の違うしかも尻の青い白人男など、足を引っ張るだけに違いないと判断したからだ。「中国人は白人など信用しない」上司に怒りをぶつけるチェンであったが、申し出は全く聞き入れられなかった。仕方なくチームを組むことになったウォレスを、密入国娼婦たちの売春宿の捜査に連れ出した。現場なれしていないウォレスは、カになるどころかチームの足を引っぱり、チェンに命まで助けられる。「死にたくなけれぱやめろ」チェンの言葉に刺激されたウォレスは、前回の失敗を取り戻そうと麻薬売買の摘発をする。しかし逮捕したのはFBlのおとり捜査官であった。彼らも”トン”の組織に潜入していたのだ。チェンはその情報を”トン”のボス、アンクル・ベニーの右腕ヘンリー・リーに秘かに流す。チェンは”組織”とつながっていたのだった。
徐々にチャイナタウンのヤリ方になれていくウォレス。そんな時ヘンリー・リーが手柄をくれると彼に近づく。「トニーの店にいけ」半信半疑のままその言葉に従ったウォレスが見たものは沢山の若い女性たちが隔離された地下室だった。別の部屋から女性の悲鳴を聞き、彼は威勢良く踏み込み一人で事件を解決した。その女性達はなんと”連続女性ダスト事件”の被害者だった。大事件を解決したウォレスに同僚達は賞賛を送ったが、チェンは「まぐれだ、2度と一人でいいカッコするな!」と決して認めてくれなかった。気を落とし一人歩くウォレスに一台の車が近づいた。中から現れたのは、ほかでもないリー本人であった。「今日の成功を祝いたい」その言葉に裏があると気づいたウォレスは耳をかさなかったが、リーの説得に応じ車に乗った。リーは、ウォレスに酒と女をあてがうのだった…。
翌朝、家に戻ったウォレスを待っていたのは、全身血だらけになった父であった。借金で首が回らなくなった父は、金を貸してくれと頼みにきたのだ。しかし額の多さにウォレスは、どうする事も出来ず父を病院へ送り届けた。
チェンの情報により”トン”の中ではFBIの犬探しが始まっていた。その様子を監視していた2人の目の前で銃声が響いた。駆けつけた2人に発砲し、車で逃走した”トン”の一味は、多数の市民の命を奪いながら逃げ切ろうとした。車で追跡しながらのすさまじい銃撃戦の中、今度はウォレスがチェンの命を救ったのだった。そしてウォレスはチェンに言う。「中国人は命の恩人には死ぬまで忠誠を讐う…」と。
その事件をきっかけにパートナーとして2人の友情は日に日に強まっていった。そんな中、再びリーがウォレスに近づき、「父の借金の保証をする代わりに私と組んでくれ」と申し出た。始めは拒否するウォレスだったが父を思い、話に乗る。そして、リーの指令の元、現場に潜入し見たものは、なんと先に乗り込んでいたチェンの姿だった…。
チャイナタウンの複雑な犯罪構造、巨大マフィア組織”トン”と”福建ドラゴン”、FBI、そしてNYPD15分署とのそれぞれのつながり。数々の謎に直面し、刑事としてまた一人の人間としてウォレスの出した答えとは?すべてを知った男たちの正義への戦いが今、はじまる…。

スタッフ

監督:ジェームズ・フォーリー
脚本:ロバート・プッチ
製作:ダン・ハルステッド
製作総指揮:オリバー・ストーン、テレンス・チヤン、ビル・カラーロ、ジェイ・スターン
撮影:ファン・ルイス・アンシア
奏術:デビット・ブリスピン
編集:ハワード・E・スミス
音楽監督:ダナ・サノ
音楽:カーター・バーウェル
衣装:ダグ・ホール
共同製作総指揮:ジョナサン・クラウス、ブライアン・ウィッテン

キャスト

ニック・チェン:チョウ・ユンファ
ダニエル・ウォレス:マーク・ウォールバーグ
ヘンリー・リー:リック・ヤング
シャーべーカー(ピー卜):ポール・ベン・ビクター
ウイリー・アング:アンドリュー・パング
ポビー・ブー:バイロン・マン
ルイース・デング:エリザベス・リンゼイ
ショーン・ウォレス:ブライアン・コックス
ジャック:ジョン・キット・リー
メイ:マリエ・マチコ

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