原題:MovieDays

ノスタルジーと幻想の地、アイスランド_フリドリクソンの世界

☆1994年ロカルノ国際映画祭公式招待参加 ☆1994年モントリオール国際映画祭公式招待参加 ☆1994年トロント国際映画祭公式招待参加 ☆1994年サットベリー国際映画祭公式招待参加 ☆1994年コペンハーゲン映画祭公式招待参加 ☆1994年ハンブルク映画祭公式招待参加 ☆1994年バンクーバー国際映画祭公式招待参加 ☆1994年コーク映画祭公式招待参加 ☆1994年シカゴ国際映画祭公式招待参加 ☆1994年サンパウロ国際映画祭公式招待参加 ☆1994年ロンドン映画祭公式招待参加 ☆1994年プエルトリコ国際映画祭公式招待参加 ☆1995年イェーテボリー映画祭公式招待参加 ☆1994年ノルディック・アマンダ映画祭、アマンダ賞受賞、ベストスカンジナビアン映画選抜 ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭'99に出品::http://forum.nifty.com/fanta/yubari/

1994年/アイスランド・ドイツ・デンマーク合作/カラー 35㎜/ドルビー/86分/ ケーブルホーグ配給

1999年2月13日より、ユーロスペースにて『精霊の鳥』に続き、連続ロードショー

公開初日 1999/02/13

配給会社名 0029

解説

アイスランドの幻想的な大自然を背景に、老人カップルの爽やかな死への道行きを透明感いっぱいに描いた『春にして君を想う』(91)で、およそ地球上の景色という景色は雑誌のグラビア・ぺ一ジで見尽くしてきた現代に、今なお現存し、そして確かに生き続けている世界を、驚きと感動とともに届けてくれたアイスランド映画界の旗手、フリドリック・トール・フリドリクソン。この作品で日本に初めてアイスランド映画の存在を知らし、ゆうばり国際冒険ファンタ映画祭93年度グランプリ受賞、アカデミー外国語映画賞ノミネートされるなど数々の映画祭で絶賛されました。次回作の待たれるなか、発表されたのが永瀬正敏主演の『コールド・フィーバー』(95)。この作品で、日木とアイスランドの二ヶ国ロケをこなしながら、同時に進行されていたプロジェクトが『ムービー・デイズ』です。
出来上がった作品は、前作動揺に世界中の映画祭で注目を浴びたことは言うまでもない。製作されたのは4年前となるが、現在まで宝石のように大切に保管され、そのいつまでも変わらぬ輝きと美しさをもって今、遠い日木の我々の心の中でさらに光り輝こうとしています。

ストーリー

舞台は60年代初頭、アイスランドのレイキャヴィーク。まだ映画億へ出掛けるのは一家総出の一大イベントだった頃だ。今日は立所で話題のアメリカ映画『キング・オプ・キンス』を家族で見に行くことになっている。家族全員一張羅に着替え、車に乗り込んだ。まだ10歳になったばかりのトーマスは映画館へ行くことが一番の楽しみ。字幕などついていなくてもいい。意味などわからなくてもいい。とにかくワクワクドキドキがたまらないのだ。同じアパートに暮らす子供たらば毎日がお祭り蛋ぎ。今回もイカれた共産党員、ウルファーは、アメリカ軍基地で戦争を起こすといきり立ち、酔っぱらって叫んでいる。在駐兵を楽しませるふしだらな女の部屋を覗いては大騒ぎ。そして彼らの問で外せないのは、唯一、テレビのある家、ピギーの居間を覗くこと。近くのアメリカ軍基地から放送されるテレビ放送を見るためだドッと窓辺に押し合いへし合い、ついにはガラスを割ってしまう。とにか<、何もかも遊びにしてしまうのだ。トーマスの母のいとこで元ミス・アイスランドの女の子はハリウッドでうまくやっているらしい。『ヒットラー/最後の日』という映画に初出演していると聞きつけたトーマスの母はエヴァ・ブラウンぐらいの大抜擢に違いないと家族全員一張羅に着替え、車に乗って劇場へ駆けつけた。何度も睡魔に襲われながらくいるようにスクリーンを見つめる。結果は惨めなもの。ほんの一瞬でスクリーンから消えてLまった。トーマスの好奇心は映画だけでは終わらない。テレビに戦争ごっこ、喧嘩…。とりわけ関心事はサッカーだ。彼は町で一番のゴールキーパーだと噂されている。大事な試合の前の晩、父視の友人が集まり、大人たらのパーティがあった。大人の仲間に入れない苛立ち。翌朝、こっそり残り物の酒をジュースの航に移し替えた。試合中、飲みながらゴールを守るトーマス。酔いが廻ってボールは3つに!結果は最悪。帰り道には初めて飲みすぎで嘔吐してしまう。そんな毎日は続く。

スタッフ

プロデューサー: フリトリック・トール・フリドリクソン、ペーター・ロンメル、ペーター・アールベーク・ヤンセン
監督: フリドリック・トール・フリドリクソン
脚本: エイナル・マール・グッドムンドソン、フリドリック・トール・フリドリクソン
撮影監督: アリ・クリスティンソン
美術: アオルニ・バオッル・ヨハンソン
衣装: カール・アスペルンド
編集: スティングリムール・カールソン
音楽: ヒルマル・オルン・ビルマルソン
音響: キャルクン・ギャルタンソン
ライン・プロデューサー: アリ・クリスティンソン
プロダクション・マネージャー: インガ・ビョーク・ソルネス
監督補: マナ・シーグルダルドッティル
アシスタント・カメラマン: バルドル・グンナーソン
照明: アンドレア・ブルクハルト
アート・ディレクター: スタイングリーマー・トールヴァルドソン
ヘアー&メイク: ベルガ・ビャルマルス

キャスト

トーマス: オリヴァ・イェンス・エルナルソン
父視: ルーリック・ハラルドソン
母親: シグルーン・バルムティーズドッティル
ニコラス: オリ・ベルガソン
トニ: ジョン・シーグルピョルソン
プリェット: グッドルーン・アゥスムンズドッティル
祖母: アスタ・エスバー・アンデルセン
馬に乗った男: オットー・サンダ一
フリッジ: ピアルニ・イングヴァルソン
クーラ: ビョーク・ヤコブスドッティル
共産党の男ウルファー: シーグルドゥル・シーグルヨンソン
ヴァルデイ: ラッデイー
ピギー: ハンス・ソール・ビルマルソン
ラウルス: フスクルドア・エリックソン
ビッキーの父親: ソルラクアー・クリスティンソン
サッカー・コーチ: マグヌース・オラフソン
トラック運転手: ビアルニ・ゲストソシ
ナナ: ヨーラン・シーガルダルドッティル

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