原題:MOONNIGHT WHISPERS

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1999年/日本映画/カラー/ヴィスタサイズ/1時間40分/日活製作、ピターズ・エンド配給

2000年6月23日よりビデオレンタル開始 1999年10月23日よりテアトル新宿にてレイトロードショー

公開初日 1999/10/23

配給会社名 0071

解説

8ミリ時代から、圧倒的な演出力で注目され、監督デビューが長らく待ち望まれてきた塩田明彦の待望の劇場長編デビュー作『月光の囁き』。フェティシズムとマゾヒズム・サディズムが混在となった屈折した愛情表現をときにリリカルに、ときにドラマチックに描き、世紀末にふさわしい、まさしく現代の青春映画が誕生しました。フェティシズムとマゾヒズムが混在となった歪んだ愛を体現する主人公・日高拓也を演じるのは、TV『水の中の八月』の水橋研ニ。拓也に反発しながらも、この世界に引き込まれていく北原沙月は、『ねじ式』での好演も記憶に新しいつぐみが演じる。原作は「傷だらけの天使たち」「いつも心に太陽を」などの先鋭的ギャグ漫画で知られる喜国雅彦。撮影は『うなぎ』『カンゾー先生』の小松原茂、音楽は『恋のたそがれ』『ヤマトナデシコ』の本多信介が手掛けます。また主題歌としてスピッツが初めて映画に曲を提供しているのも注目されます。

ストーリー

ある田舎町の高校。拓也は同じ剣道部の紗月に密かな想いを寄せていた。しかし、彼女は学内でも評判の美少女。自分の想いなど届くはずがないと諦めていた拓也は“信頼できる男友達”を演じる一方、彼女が身に付けた品々を収集し、報われぬ想いを慰めていた。そんなある日、ひょんな成りゆきから紗月に愛を告白され、思わぬ幸運に戸惑いながらも、新たな自分として交際していくことを決意する。夏の終わりの日、二人は結ばれる。強い幸福感に包まれた沙月とは対照的に拓也は沙月の体を抱くだけでは満足出来なかった。そして拓也は再び沙月の品々を集め始める。そんな拓也の気持ちを知らずに、さらに二人の愛を深めようとする沙月。拓也もなんとかそれに応えようと思った直後、すべてが沙月に知られ「変態!」となじられてしまう。二人の関係はこれで終わってしまうのかと思われたが、事はそうは運ばなかった。沙月は剣道部の先輩・植松と付き合い始め、理想の恋を取り戻したいと考える一方、無意識に植松を利用することで拓也への復讐を果たそうと思うようになる。こうして二人の奇妙な関係が始まる。沙月は拓也を嫉妬で苦しめようと植松との関係を深め、虐待するほど、沙月はかえって拓也が望むような女になっていくのだ。どこまだいっても拓也への復讐を果たせない沙月は、ついにある一線を越えてしまう…。

スタッフ

監督: 塩田明彦
製作総指揮: 中村雅哉
企画: 吉田達、蒼宣次
プロデューサー: 根岸洋之、中村聡
原作: 喜国雅彦
脚本: 塩田明彦、西山洋一
撮影: 小松原茂
照明: 金子高士
音楽: 本多信介
主題歌: スピッツ「運命の人」
製作: 日活
製作協力: パズ・カンパニー
配給: ビターズ・エンド

キャスト

水橋 研ニ、つぐみ、草野 康太、井上 晴美

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