原題:MESSAGE IN A BOTTLE

その瓶を拾わなければ、決して出逢うことはなかった…。 アメリカを泣かせたメッセージが、いま、海をこえる_。

☆大阪国際シネマドリームいずみさの映画祭'99出品作品::http://forum.nifty.com/fanta/izumisano/

1999年/アメリカ映画/2時間11分/シネマスコープサイズ ドルビーSRD/DTS/SDDS/字幕翻訳:細川直子 配給:ワーナー・ブラザーズ映画

1999年11月12日よりビデオレンタル開始 1999年6月12日より丸の内松竹ほか、全国ロードショー!

公開初日 1999/06/12

配給会社名 0085

解説

『メッセージ・イン・ア・ポトル』は、今年2月にアメリカで公開と同時にチャート1位を記録、『マディソン郡の橋』を超える犬人の悲恋映画として全米を泣かせたラブ・ストーリーの傑作です。原作は170万部のベストセラーとなったニコラス・スパークスの同名小説で、執筆開始と同時に映画化権の争奪戦が開始。まだ前半部分しか書かれていない段階でワーナー映画が権利を獲得しました浜辺に打ち上げられた。メッセージ入りの瓶を、ある女性が拾うことから始まるこのラブ・ストーリーはアメリカ中の女性たちの絶大な共感と支持を受け、『ママディソン郡の橋』以来の社会現象ともいえるブームを巻き起こしました。それは、ここに描かれている“ただひとりの人を一生愛し続ける”という、現代にあっては時代遅れだと思われていた一途で誠実な愛のかたちが、逆に新鮮な感動を与え、人々の心を強く打ったからです。
2年前に死んだ妻を今も愛し続ける男。その男が死んだ妻に宛てて言いたメッセージを偶然読んだことから、彼と出逢う女性。彼女は夫の不倫が原因で離婚した過去があり、二度と傷つきたくないと、愛に臆病になっていた。彼女が彼に惹かれたのは、一人の女性を愛し続ける誠実さに胸を打たれたから。しかし、彼と愛し合うようになったとき、死んだ妻の存在が彼女を苦しめ始める。彼の心の半分を今も占めている女性。けれど、二度と恋はしないだろうと思っていた自分が、また誰かを愛せたのは、彼が、死さえも超えて妻を愛し続けることのできる人だったからこそ…。
愛に傷ついた過去を持つ大人の男女が、新しい愛にもう一度踏み出し、ふたたび人生を生き直すことができるのかを『メッセージ・イン・ア・ボトル』は問いかけます。数千キロの彼方からヒロインのもとに流れ着いた瓶は、あらゆる作為を超え、人問の意志をも超えて、ある日人生に訪れる“愛”の象徴。愛によって傷ついた心は、いつかより大きな愛で癒されることを、そして、深く傷ついた者だけが、より深く愛せることを、スクリーンを涙でくもらせるラストシーンが教えてくれるでしょう。死さえも超えて、一人の女性を愛し続ける男性。心惹かれる別の女性が現れても、彼は簡単に気持ちを切り替えることができない。心の中には優しい気持ちがあふれているのに、それが別の女性に向かうことを、自ら禁じてしまうのです。現代にはなかなか存在しない不器用なまでにストイックな主人公、ギャレットを演じたケビン・コスナーに、アメリカ中の女性が再び恋をしました。
『ウォーターワールド』『ポストマン』などのスペクタクル大作のヒーロ一とはまた違った、リアルな男性像を久々に漬じたケビンは、素朴でナチュラルな魅力にあふれ、評論家にも絶賛されました。
プライドを持って仕事に打ち込むある種の頑固さや、海辺の小さな町でのシンプルな暮らし、ただ一人の女性と生涯をともにすることを幸福とする誠実な生き方は古き良きアメリカが理想とした男性像ともいえます。本作でケビン・コスナーは、彼がもっとも尊敬する俳優であり、長い間共演を熱望していたポール・ニューマンと、親子役で共演を果たしています。似たもの同士であるために、ときに反発しあい、ぶつかり含う父と息子。しかし、その底に流れているのは、しみじみとした情愛であり、一見よそよそしく見える二人の強い絆は、この映画にありきたりな恋愛映画を超えた深みを与えています。

ストーリー

離婚間もないシングルマザーのテリーサ・オズボーン(ロビン・ライト・ペン)は、息子ジェイソン(ジェシー・ジェイムズ)が父親と一緒に過ごす間、一人きりの休暇を過ごしにマサチューセッツ州ケープ・コッドにやってきた。早朝のジョギング中、テリーサは海岸で手紙の入ったボトルを拾う。そこに書かれていたのは、キャサリンという名の、今はもういない女性に宛てた、誠実な愛情に満ちた言葉だった。胸を打たれたテリーサは、休暇明けの日、調査員として勤務するシカゴ・トリビューン紙のオフィスに、その手紙を持っていく。オフィスの女性たちのすべてがこの手紙に感動しているのを見て、テリーサのボスであるコラムニストのチャーリー(ロビー・コルトレーン)は“メッセージ・イン・ア・ボトル”というタイトルで、この瓶のことをコラムに書く。何も知らされていなかったテリーサは、チャーリーがプライベートな手紙を公にしたことに憤慨するが、読者の反響は大きく、何百通もの感動の手紙が新聞社に寄せられてくる。その中に「同じ人が書いたと思われる手紙を浜辺で拾った」という内容の手紙が2通含まれおり、手紙のコピーが同封されていた。夫の不倫によって深く傷つき、離婚した経験を持つテリーサは、一人の女性をこれほど深く誠実に愛し続けている男性がいることに感動する。そして、瓶が拾われた場所と海流の関係や、レターぺ一パーやタイプライターの種類などから、手紙を書いたと思われる男性が住んでいる町を突き止め、コラムのためのリサーチを名目に、その町に出かけていった。ノースカロライナ州のアウターパンクスにある小さなその町で、テリーサはとうとうその男性、ギャレット・ブレイク(ケビン・コスナー)を見つける。ギャレットは初対面のテリーサになぜか惹かれるものを感じ、セイリングに誘った。彼はヨットの建造家で、2年前に妻・キャサリンを亡くしており、家族は近くに住む父ドッジ(ポール・ニューマン)だけだった。ボトルのメッセージのことも、新聞のコラムのことも言い出せないまま、テリーサはギャレットと親しくなる。思いがけない感情に戸惑いながらも、惹かれあっていく二人。しかしギャレットは、今もキャサリンの遺品を、彼女が暮らしていた日々のままに置いていた。ギャレットは自分に問いかける。キャサリン以外の女性をふたたび愛することができるのだろうか、と。そしてテリーサもまた悩んでいた。亡くなった妻を今も愛し続けているその誠実さゆえに心惹かれた男性。自分たちを引き合わせたのは、彼がもういない妻に宛てて書いたラブレターなのだ。自分がキャサリンにかなうわけなどない。そしてある日、テリーサの部屋で、自分が書いた手紙とボトルを偶然見つけてしまったギャレットは、混乱し、怒り、テリーサのもとを去ろうとする…。

スタッフ

監督: ルイス・マンドキ
製作: デニーズ・ディノービ、ジム・ウィルソン
脚本: ジェラルド・ディペーゴ
原作: ニコラス・スパークス
音楽: ゲイブリエル・ヤーレッド
撮影: ケイレブ・デイシャネル、A.S.C.
美術: ジェフリー・ビークロフト
編集: スティーブ・ワイスバーグ

キャスト

ギャレット・ブレイク: ケビン・コスナー
テリーサ・オズボーン: ロビン・ライト・ペン
ドッジ・ブレイク: ポール・ニューマン
ジョニー・ランド: ジョン・サベージ
リーナ: イアリーナ・ダグラス
チャーリー: ロビー・コルトレーン
ジェイソン: ジェシー・ジェイムズ
マータ・ランド: ベセル・レスリー
ハンク・ランド: トム・オールドリッジ

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