2005年日本/製作:日本テレビ、ROBOT、小学館、読売テレビ バップ、アスミック・エース エンタテインメント 企画・制作プロダクション:ROBOT 配給:アスミック・エース

2006年01月25日よりビデオリリース 2006年01月25日よりDVDリリース 2005年7月2日、渋谷アミューズCQN、池袋シネマサンシャイン、ほか全国ロードショー

公開初日 2005/07/02

配給会社名 0007

解説


”逆境”とは、思うようにならない境遇や、不運な境遇のことをいう。廃部寸前の弱小野球部キャプテン・不屈闘志を中心に9人の<ナイン>たちに”逆境”が次々と襲いかかる。”逆境”というユニークな題材を、奇想天外な発想で大胆に映像化した『逆境ナイン』は、どんな状況であろうと”全力”で立ち向かう超ポジティブな若者の姿を猫く。映像化不可能と呼ばれた天才漫画家・島本和彦の最高傑作にして伝説のコミックス「逆境ナイン」を、大ヒット作『海猿』の羽住英一郎監督が完全無欠の映画化。今までにないバカバカしい超絶的な展開と、かつてない胸を熱くする感動へと見事に映像として具現化!笑いと涙溢れる唯一無二の青春エンタテインメントが誕生!

突然、校長より廃部を言い渡された全力学園野球部キャプテン・不屈闘志。その名の通り不屈の精神を持つ彼は、途方もなく荒唐無稽、型破りで強引だが涙もろい人闘味溢れる情熱家。何事にも”全力”な彼は、無謀にも甲子園出場を宣言。だが、行く手には様々な”逆境”が待っていた!野球を知らない監督、様々なピンチにさらされる部員、”恋”か”野球”か究極の選択、そして、絶対絶命9回裏ツーアウト112点差。
“逆境”がくるたび超人的なパワーを発揮する不屈。そんな中から、不屈自身の魂を球に乗り移らせ投げる魔球く男球>が生み出される!弱小野球部を守るため、不屈と”逆境”との闘いの幕が上がる!

いきなり宇宙から始まるオープニング。一体、何が始まるのか?青春映画のハズなのに!?宇宙から砂塵舞うグランドヘ、さらに校長室へと、観客をぐいぐい引っ張っていく導入部。のっけから校長の怒号「廃部だ一!」で物語が始まり、ハチャメチャな展開が繰り広げられていく。宇宙から四文字熟語が刻印された巨大なモノリスが降り、最後まで劇中に存在しつづけるバカバカしさ。試合中、轟音と共に地割れし何かが来襲する!その正体は【それはそれにれはこれ!】が浮き彫りされたナゾの物体というバカバカしさ!ドラマを最高潮に盛り上げるラスト30分の逆境クライマックスの激闘、決勝戦9回裏112対0!!!絶対ありえない!。たった一人で逆転不可能にも関わらず「逆転する!」と言い放つ不屈のバカバカしさ!ありえない状況なのに、興奮と高揚感が全身を駆け抜ける!いつしか、この”バカバカしい”展開がやがて”感動”へと変わっていくストーリーテリングが、この映画の最大の魅力であり、その図式を具現化できなかったため映像化不可能と呼ばれてきた。だが、そのハンデに、むしろポジティブに向かい、斬新な感覚とアイデアとVFXで見事映像化に成功!自分を信じてがむしゃらに突き進んでいくことの素晴らしさ!明日へのエネルギーを注いでくれる楽しさ!かつてない熱き興奮と感動が沸き起こるエンタテインメントとなった!

主人公・不屈闘志には、話題作『NANA』が控える『天国の本屋〜恋火』の玉山鉄二が初主演。野球経験はないながらも持ち前の運動神経と勘の良さで、かつてない熱い演技で新境地を開く。野球部マネージャー・月田明子には、『HINOKIO』等話題作が目白押しの人気急上昇中の堀北真希が初ヒロインに挑戦。彼女以外他には考えられなかったと監督に言わしめる程のはまり役。野球部監督・榊原剛には、原作の大ファンという『みんなのいえ』の田中直樹。校長には、サムライ道を貫く『野獣死すべし』の藤岡弘。また、ナイン含めライバル校のナインにいたるまで、ほとんどが野球経験ゼロ。何ヶ月もの、三重県ロケでは、照りつける太陽のもと部活動さながらの完全合宿制で早朝から深夜まで猛特訓が行なわれた。そんな過酷な状態の中、玉山は役柄同様ナインたちをリードし一団を盛り上げた。また、完全オーディションによって選ばれた全力ナイン、日の出商ナイン、全力イレブンは個性派メンバーが揃った!

天才漫画家・島本和彦の最高傑作のコミックス「逆境ナイン」は、1988年に「少年キャプテン」で連載を開始し、絶版の憂き目に遭いながらもファンにより”一度読めば叫びたくなる面自ざ”と語り継がれてきた。そんな作品に挑むのは、映画化を誰よりも熱望した『踊る大捜査線THE MOVIE』『スペーストラベラーズ』等の監督補を経て、『海猿』で映画監督デビューを果たした羽住英一郎。エンタテインメントを知り尽くした手腕は、新しい日本映画を担う実力派監督として注目を集めている.脚本は、「SMAP×SMAP」など放送作家としても第一線で活躍中の天才脚本家福田雄一が映画脚本に初挑戦。音楽は、『海猿』『ローレライ』で活躍の佐藤直紀が邦画として異例の数となる42楽曲を書き下ろした。さらに、テーマソングに岡村孝子の国民的大ヒット曲「夢をあきらめないで」”逆境ナイン”リマスタリング・バージョンが加わる。今年でデビュー20周年になる岡村は、映画テーマソングを提供するのは初めて。また、330カット以上のこだわりのVFXが満載。音楽と映像のコラボレ・一ションが、胸を熱くさせる映画のシーンを盛り上げる!

ストーリー


「廃部だ!!」校長室から轟きわたる声。万年勝ち知らずの全力学園野球部キャプテンの不屈闘志は、その名のとおり不屈の闘士を持つ男。一方的な廃部宣告を契きつけるのは、〜全力でないものは死すべし〜をモットーとする校長。何事も全力を好む校長にとって、生半可な活動しかできない野球部は不要と判断される。しかし不屈は、無謀にも甲子園行きを約束する!

この強気なに、ナインと月田マネージャーは大騒ぎ。しかし、不屈の屁理屈に丸め込まれ猛練習を始める。春の甲子園優勝校「日の出商」との試合問近、ナインが負傷やトラブルに巻き込まれるという緊急事態が!さらに、頼みの綱である不屈の右腕がひょんなことで負傷。しかし、天は不屈を見放さなかった!当日、日の出商キャプテン・神崎は豪雨を理由に不戦勝を伝えにくる。この勝利に狂喜乱舞する全カナインのあまりの図々しさに神崎は大激怒。

浮かれた不屈たちの前に、謎の男が登場する。社会科歴史の新任教師・榊原剛。「野球は知らないが、人生を知っている」と無責任ながらも説得力のある書葉を突きつける。ド素人の監督という逆境をどう乗り越えるか、校長が与えた更なる逆境だった。地区予選まで残すところ一週間となとなり、監督から地区予選と中間試験赤点者の補習日が同日ということを聞かされる。だが、それよりも不屈自身の成績がギリギリということが発覚!まさに、自業自得————!

補習を免れて迎えた地区予選第一回戦—————中々学園との対決の日。月田マネージャーが注文した弁当を食べた中々学園ナインが激しい腹痛に襲われる。後ろめたくて本気が出せなくなってしまった不屈に、監督が強烈な言葉を投げつける。「それはそれ!!これはこれ————————!!」
その言葉に救われ、不屈は本気で戦うことができる。一方、自分のミスに落ち込むピュアな月田さんに恋してしまう不屈。第二回戦の手抜学園との試合当日、不屈は月田を追いかけ試合を放棄してしまう。恋に浮かれる不屈に監督は、”恋”か”野球”かの究極の選択を突きつける!

いよいよ決勝戦が始まる、不屈の姿はない。対戦相手の「日の出商」神崎たちは、先の屈辱を晴らすため猛攻撃を開始する。すでに23対0絶体絶命のピンチ!諦めかけていたナインの前に、不屈闘志の姿が!!
背番号望1—————期待を一身に受ける不屈の背中は、恋よりも野球を選んだことを物語っていた!しかし、不屈はマウンドに上がった途端、ボールに直撃され気を失ってしまう。ようやく気がついた時、グラウンドでは凄まじい光景が広がっていた。スコアボード—————9回裏、112対O!!!
不屈以外で生き残っている全カナインは誰一人いない。だが、人生最大級の逆境に、不屈の魂がメラメラと燃え上がる。まさに逆境中の逆境!ボロボロになればなるほど輝きを増していくその姿に、球場の観客は一瞬たりとも目が離せない!不屈は今、たった一人で奇跡をおこそうとしていた!

スタッフ

監督:羽住英一郎
原作:島本和彦  『逆境ナイン』(小学館サンデーGXコミックス)
脚本:福田雄一
音楽:佐藤直紀
 

キャスト

玉山鉄二
堀北真希
田中直樹
藤岡弘
柴田将士
出口哲也
寺内優作
坂本真
青木崇高
土倉有貴
境沢隆史
栩原楽人

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す