原題:Twin Sisters/De Tweeling

ずっと一緒にいたかった…… 共に生を受け、数奇な運命に翻弄された双子の姉妹。

2004年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

2002年/オランダ、ルクセンブルグ/137min/オランダ語、ドイツ語、英語/カラー 配給:ファインフィルムズ・ギャガ・コミュニケーションズ 後援:オランダ大使館・ルクセンブルグ大使館

2005年05月18日よりDVDリリース 2005年05月06日よりDVDリリース 2005年05月06日よりビデオリリース 2004年12月11日より有楽町スバル座にてロードショー!

(c)2002 IdtV Film. All Rights Reserved.

公開初日 2004/12/11

配給会社名 0419/0025

解説



 幼い頃、両親の死によってドイツとオランダに離ればなれになった双子の姉妹アンナとロッテは、成長してから感動的な再会を果たす。折しもヨーロッパは、ヒットラー率いるナチスが勢力を拡大しながら暗い戦争の時代へと突入しており、それが立場の異なった二人の関係に影を落すこととなる…。

 本作は、戦争という不条理が愛し合う家族や恋人を引き裂き、いかに人間としての尊厳すら無きものにしてきたのかを、双子の姉妹の波瀾に満ちた生涯を通じて描いた感動作である。原作はオランダの女性作家テッサ・デ・ローの「アンナとロッテ」。数奇な運命に翻弄され、苛酷な人生を辿りながらも、自分の信じる道をひたむきに生きる双子姉妹の一生をドラマチックに描いた原作は、オランダで200万部、ドイツで150万部を記録するベストセラーとなり、ヨーロッパ各国で好調な売り上げを記録し、アメリカでも出版された。
 映画が公開されるや、本国オランダでは“この10年間で最も優れたオランダ映画10作品”の1本に選ばれ、2003年ゴールデン・カルフ賞最優秀作品賞を受賞、またオランダのみならずヨーロッパで大ヒットを記録し、2004年アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。

 主演に『The Legends of Rita』でベルリン映画祭女優賞に輝いたナディア・ウールをはじめ、双子の生涯を6人が演じるため、子役、若手、ベテランの女優達の共演が楽しめる。監督は『The Boy Who Stopped Talking』で95年のベルリン映画祭でユニセフ賞に輝いたベン・ソムボハールト、撮影監督には『クリビアにおまかせ!』でも撮影を担当したピオトル・ククラなど、ヨーロッパ映画界を代表するスタッフ・キャストが集結した。

ストーリー


 1926年、ドイツのケルン。幼い双子の姉妹、アンナとロッテは、両親の死によりそれぞれ別の家に引き取られる。アンナはドイツの貧しい農家で通学も認められず過酷な労働を強いられ、ロッテはオランダの裕福な家の養女として何不自由なく育てられる。離れていてもお互いを思い合う二人はそれぞれ手紙を書くのだが、それは養父母によって意図的に出されず、お互いが死んだものと、思わされていた。
 10年後、アンナは養父の暴力から逃れ、メイドの職を得て自立し、ロッテは大学で音楽と自分の母国語であるドイツ語を学ぶようになった。その頃、ヨーロッパはヒトラー率いるナチスの台頭で混迷し、徐々に暗い戦争の時代へと突入していった。
 ある日、アンナに書いた手紙が出されぬまま隠されていたのを知ったロッテは、義理の両親に抗議し、自らドイツの伯爵家でメイドをしていたアンナを訪ねる。束の間の再会だったが、お互いに生きていたこと、ずっと想い合っていたことを確認し合う、ロッテはオランダに一緒に戻ることを提案するが、アンナは奉公先への忠誠から、近い将来の再会を約束してドイツに残ることを選ぶ。 しかしその別れ際、自分達が今置かれている環境の違いをお互いに感じ取ってしまい、心のすれ違いから再会は先延ばしになってしまうのだった。やがてロッテはユダヤ人の恋人と婚約し、アンナはナチ将校と恋に落ち、結婚するのだが…。

スタッフ

監督:ベン・ソムボハールト
脚本:マリーケ・ファン・デル・ポル
原作:テッサ・デ・ロー(日本テレビ出版部刊)
撮影:ピオトル・ククラ
編集:へルマン・P・クールツ
音楽:フォンス・メルキース

キャスト

年配のロッテ:エレン・フォーヘル
若きロッテ:テクラ・ルーテン
少女のロッテ:ユリア・コープマンス

年配のアンナ:フドゥルン・オクラス
若きアンナ:ナディヤ・ウール
少女のアンナ:シーナ・リッヒャルト

ダビット:ユルン・スピッツエンベルハー
マルティン:ローマン・クニッツカ

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