原題:Swordfish

全米が、ハメられた。 驚異のVFXと、すべてのシーンに仕掛けられた 「錯覚=ミスディレクション」の数々。 上映開始10分で、きっとあなたも『ソードフィッシュ』に弄ばれる。

2001年6月8日全米公開

2001年/アメリカ映画/99min/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:ワーナーブラザース

2009年07月08日よりDVDリリース 2007年12月07日よりDVDリリース 2007年07月13日よりDVDリリース 2005年04月22日より特別版〈期間限定価格〉DVDリリース 2002年4月5日よりビデオ&DVD発売 2001年11月3日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

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公開初日 2001/11/03

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0085

公開日メモ かつてCIAでコンヒ゜ューターハッカーを務めていた男が、無実の罪を被せられる。彼のハッカースキルを利用しようと企む犯人に強要され、彼は連邦政府をも巻き込む重大な犯罪を犯すことに。

解説


例年になく超大作が並んだ全米のサマーシーズン・ムービー。そのなかで『パール・ハーバー』を引きずり降ろし、トップに踊り出た一本の映画があった。だれも予想しなかった『ソードフィッシュ』の初登場全米1位には、それだけの理由がある。『マトリックス』を超えたと言われる、30秒にも渡るマシンガン撮影で見せた驚異のVFX映像に、スピーディーにねじれるストーリー展開、そして本編のいたるところに散りばめられた<<意図的誤誘導=ミスディレクション>>の罠の数々。<<まちがった方向に誘導する>>という意味を持つこの言葉は、マジシャンの間では有名な業界用語。トリックの仕込みなど見られたくない部分を、巧みな話術と大げさな動きでそらし、観客の視線を自在に操る高等技術だ。この映画には、そんな<<罠>>が、いたるところに仕掛けられていて、見るものは常に裏をかかれることになる。世紀末SF映画の金字塔『マトリックス』を世に送り出した、プロデューサー:ジョエル・シルバーがおくるスタイリッシュでクール、知的興奮に満ちた新世紀のアクション・エンターテインメント、それが『ソードフィッシュ』だ。

1980年代初め、麻薬取締局が実行した極秘の作戦“ソードフィッシュ”。麻薬資金の流れをつかむためにダミー会社を作って行なわれていたが、その会社は予想外の利益を上げてしまう。作戦終了後、最終的な利益4億ドルは利子とともに銀行で眠りつづけ、今では95億ドルもの巨額となっていた。ガブリエル・シアー。元スパイで天才的犯罪者。ソードフィッシュの隠れ資産に目をつけた彼は、かつて世界一のハッカーと呼ばれたスタンリーを強引に仲間に引き入れ、白昼堂々装甲車で銀行に突入し、人質をとって立てこもった!!

冷静にして冷酷、目的のためには手段を選ばない犯罪者ガブリエルに『フェイス/オフ』のジョン・トラボルタ。ガブリエルに協力させられるNo.1ハッカーのスタンリーに、『Xメン』のウルヴァリン役で人気急上昇のヒュー・ジャックマン。ガブリエルの愛人で、実は麻薬管理局員ジンジャーに『Xメン』のストーム役でヒュー・ジャックマンとも共演しているハル・ペリー。そのほかサイバー犯罪捜査官ロバーツに『トラフィック』のドン・チードル、上院議員と極右翼のふたつの顔を持つライズマンに劇作家としても知られる名優サム・シェパードが扮している。

監督はブラッド・ピットが新境地を開いた『カリフォルニア』、ニコラス・ケイジ主演で大ヒットした『60セカンズ』につづき監督3作目となる俊英で、ジャネット・ジャクソンの歴史的プロモーション・ビデオ『リズム・ネイション 1814』の監督としても知られるドミニク・セナ。スピーディでシャープな演出にさらに磨きがかかり、『60セカンズ』の才能溢れる若いスタッフを再結集させて、第1級のアクション・スリラーに仕上げている。音楽ではアシッドハウスの創始者で、U2やビョークなどのリミックスを手がけ、今年の「DJマガジン」誌で“世界最高のDJ”に選ばれたDJポール・オーケンフィールドが、これまでなかったようなクールな音楽を聴かせてくれる。

まったく先の読めない展開…いや予想を超えた展開に、一瞬たりとも目を離せないのが『ソードフィッシュ』。これまでの犯罪映画のセオリーはいっさい通用しない。一般的な常識も捨て去ったほうがいいだろう。あなたが展開を読み始めた瞬間、『ソードフィッシュ』の仕掛けたミスディレクションにかかったことになる。体験した者にしかわからない『ソードフィッシュ』の危険な罠。溺れそうな錯覚に、きっとあなたも揺さぶられる。

ストーリー



ロサンゼルス空港。フィンランドからの旅行者が入国審査で引っかかっていた。男は世界一のハッカーと言われた男で、24の罪で告訴されていた。男は黙秘をつづけていたが、サイバー犯罪取締官のロバーツ(ドン・チードル)の尋問にようやく口を開いた。「あの男がどんなにおそろしいかわかってないな。彼は空想を現実に変える男。でもすべては見せかけ。感情のカケラもない冷徹マシン。欲しいものを手に入れ、姿を消す…」。数分後、男は何者かに射殺された。

同じ頃、テキサス州ミッドランド。スタンリー(ヒュー・ジャックマン)は退屈な日々を過ごしていた。数年前までは世界一のハッカーと言われ、国家安全保障局がもっとも恐れた男だった。FBIの市民メール監視システムに侵入、システムを破壊してしまったのだ。しかしロバーツに逮捕され、それがもとでパソコンに近付くことを禁止されたばかりか妻とは離婚、愛するひとり娘のホリーに会うことも許されない身となっていた。そんなスタンリーにジンジャー(ハル・ベリー)と名乗る美女が「話を聞くだけで10万ドル」という話を持ってきた。それは、80年代初めに麻薬取締局(通称DEA)が実行した麻薬資金の流れをつかむという極秘の作戦“ソードフィッシュ”実行中に生み出された、政府の不正な闇資金をコンピュータ回線で奪うというもの。報酬は1000万ドル。当時4億ドルだったその資産は、利子とともに15年間眠り続け今では95億ドルもの巨額となっていた。ガブリエル・シアー(ジョン・トラボルタ)。元モサドのエリート・スパイで天才的犯罪者。ジンジャーのボスである彼は、「最高のハッカーは60分で破るが、おれは60秒で破る男を探してる」といきなりスタンリーに銃を突きつけた。スタンリーは引き受けるしかなかった。ガブリエル同様、ジンジャーの正体も不明だったが、実はDEAの捜査官でガブリエルの資金の流れと黒幕を調査するため潜入しているとスタンリーに告白する。

その頃、名うてのハッカーが相次いでロスに現われたことでロバーツたち警察も動きだしていた。だが、その情報はガブリエルの元にすでに流れていた。実は上院議員で犯罪対策委員会議長のライズマン(サム・シェパード)がガブリエルの裏のスポンサーだったのだ。

試行錯誤のうえ、スタンリーはようやくシステム侵入のワームを完成させた。報告を受けると、ガブリエルは装甲車とバスで銀行に突入、行員と客22人を人質に取って立てこもってしまう。実は最初から直接銀行を襲う計画だったのだ。ガブリエルは人質全員の身体に爆弾を取り付け、しかも爆弾は一定のエリア内から出ると爆破する仕掛けになっていた。だがガブリエルをナメていた警察は人質の1人を強引に救出、直後に人質は爆発し、辺りは火の海に包まれた。95億ドルを手に入れたガブリエルは、警察に逃走用の飛行機を要求、人質をバスに乗せて空港へ向かう。ところが空港直前でバスは方向を変えて、爆走し始めた。予想のつかないガブリエルの計画を阻止しようとスタンリーも動きだすが…。

スタッフ

監督:ドミニク・セナ
脚本:スキップ・ウッズ
製作:ジョエル・シルバー、ジョナサン・D・クレイン
製作総指揮:ジム・バン・ウィグ、ブルース・バーマン
撮影:ポール・キャメロン
美術:ジェフ・マン
編集:スティーブン・リブキン, A. C. E.
クリストファー・ヤング(音楽)
ポール・オーケンフォールド(作曲)
共同製作:ダン・クラッキオーロ、スキップ・ウッズ
音楽:クリストファー・ヤング、ポール・オーケンフォールド
衣装:ハ・ニューエン
特殊効果:ボイド・シャーミス

キャスト

ガブリエル:ジョン・トラボルタ
スタンリー:ヒュー・ジャックマン
ジンジャー:ハル・ベリー
ロバーツ:ドン・チードル
ライズマン上院議員:サム・シェパード
マーコ:ヴィニー・ジョーンズ
メリッサ:ドレアド・マッテオ
アクセル・トーパルズ:ルドルフ・マーティン
A・D・ジョイ:ザック・グレニアー
ホリー:キャムリン・グライムス
トレス:アンジェロ・ペーガン

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