原題:Bunshinsaba

2004年7月30日韓国公開

2004年/韓国/カラー/92分/ 配給:ブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパン、ハピネットピクチャーズ

2005年08月26日よりビデオリリース 2005年4月23日、全国ロードショー

公開初日 2005/04/23

配給会社名 0069

解説


 日本中に韓流ホラー・ブームを巻き起こした衝撃作『ボイス』から、2年。《絶対恐怖》の鬼才、アン・ビョンギ監督が描く最恐のホラー・ムービーが、遂に誕生した。彼が仕掛ける究極の恐怖は、日本人ならば一度は身近に接した経験をもつ ”禁断の遊び”一『コックリさん』。
空前のオカルト・ブームに沸いた1970年代の日本では、《コックリさん》は社会現象にまで発展し、一部の地域や学校では、これは厳しく禁じられた。また、その真偽に関しては、一種の集団暗示であるという説、手品やトリックの類だとする説など、諸説入り乱れており、21世紀の今日に至るまで解明されてはおらず、不可解な現象も、あとを絶たない…。
 本作の舞台は、閉鎖的な村にある女子高校。転校生のユジンが《コックリさん》の呪いをかけたことがきっかけで、クラスメートたちが次々と悲惨な死を遂げる。そして、《コックリさん》によって呼び寄せられた《最恐の怨念》は、その脅威を増し、呪縛の力は、やがて村全体を呑み込んでいく…。
 女子高校を舞台にしたポップな現代性と、土着の因習に囚われた村の閉塞感一両極端な二つの世界がひとつに融合した時、限りなくリアルで、ドラマチックな《絶対恐怖》が、観る者の恐怖の限界点を打ち砕く。なお、その衝撃度ゆえに本作品は[R-15]に指定されている。
 出演は、《呪いの謎を違う女教師》ウンジュ役にアン・ビョンギ監督の『友引忌(ともびき)』にも出演したキム・ギュリ。
《呪いを呼び寄せる女子高生》ユジン役に、韓国のテレビ・ドラマで人気を博す新星イ・セウン、《30年前に不審な死を遂げた謎の女子高生》インスク役に、アン・ビョンギ監督をして「韓国映画史上”最高に恐ろしい女優”」と感嘆させたイ・ユリ。3人の美しきホラー・クイーンが魅せる恐怖演技は、必見である。
 なお、本作品は『友引忌(ともびき)』、『ボイス』に続くアン・ビョンギ監督の《ゴースト・ストーリー3部作》の完結篇。
公式の場で、「ゴースト・ストーリーは、この作品が最後」と語った若きカリスマ監督の、渾身の作品である。

ストーリー



…惨劇前夜。呪いを唱える女子高生−−ユジン
 都会から離れた閉鎖的な村にある、イヌァ女子高校−−深夜の2年7組の教室には、3人の女子高生がいた。彼女たちは、同級生の4人組からの陰湿ないじめに苦しみ、耐え切れなくなったユジン−−彼女はソウルから転校してきたばかりだった−−が《コックリさん》で4人組に呪いをかけようと言い出したのだ。2年7組には《呪われた29番の席》という言い伝えがあり、呪いの効果を高めるために、ユジンはこの席で4人組の名前が書かれたノートを開いた。
 
3人は一緒にボールペンを握り、目を閉じる。儀式が始まった。「コックリさん、コックリさん、オイデクダサイ…」…
目を開けることは固く禁じられている。鬼神がとり憑く恐れがあるからだ。「ここに記した者たちに、恐ろしい呪いを」…
彼女たちの意思とは無関係に、次々と名前を塗りつぶしていくボールペン。怪しげな気配を察知したユジンは、とっさに目を開いた。その時、彼女の瞳がとらえたのは、ボールペンを握る3人の手とは別の、禍々しい女性の手。
そして、その手の主を彼女の瞳がとらえたとき、深夜の教室にユジンの悲鳴が響きわたった…。

…惨劇の始まり。美入女教師−−ウンジュ
 翌朝−−2年7組の29番の席には女子高生の変死体があった。手には使い捨てライターを握ったまま、頭、顔、手が黒く煤け、彼女の瞳は恐怖に見開かれている。彼女の名は、イ・ヘジ−−ユジンたちがコックリさんで呪いをかけた4人組の一人だった。しかし、校長や学年主任はイ・ヘジの変死よりもむしろ、別のことにショックを受ける。
「偶然だとは思うが、2年7組29番の席とは…。まさか30年も経った今になって…」
 学校中が恐慌状態に陥ったこの日、若く美しい美術教師ウンジュが赴任してきた。緊張の面持ちで2年7組の授業に向かう彼女を、クラス担任である男性教師のジェフンが励ます。しかし、彼女が出席をとっていると突然、生徒たちは悲鳴をあげて教室を出て行った。不審に思うウンジュに、ユジンが言い放つ。「先生が名前を呼んだ、29番のキム・インスクなんて子は、このクラスにはいません」昨晩以来、ユジンには鬼神を見ることができる不思議な力が宿っていたが、この時彼女は、ウンジュの背後に潜む「何か」の気配を感じていた。混乱するウンジュに対し、校長と学年主任の反応は過敏だった。「いったい誰からキム・インスクの名を聞いた?」激しく詰問される彼女は、ただひたすら困惑するばかりだった。

スタッフ

製作総指揮…チョン・オククァ
脚本/監督…アン・ビョンギ
製作…キム・ヨンデ
撮影…キム・ドンチョン
照明…キム・ゲジュン
特殊メイク…キム・ヒスク
編集…パク・スンドク
美術…チョ・ソンウォン

キャスト

イ・ユジン…イ・セウン
イ・ウンジュ…キム・ギユリ
キム・インスク…イ・ユリ
ハン・ジェブン…チェ・ソンミン
ホギョン…チェ・ジョンユン

LINK

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http://www.bunshin2004.com/
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