“キング・オブ・エロス”ラス・メイヤー監督に捧ぐ・・・!?

東京国際ファンタスティック映画祭2004デジタルショートアワード招待作品

2004年/日本映画/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/43分 配給・宣伝:バイオタイド

2005年02月25日よりDVDリリース 2004年7月3日より、テアトル新宿にてGO!BABY,GO!レイトショー 同時上映『ずべ公同級生』

(C)2004「プッシーキャット」製作委員会

公開初日 2004/07/03

配給会社名 0330

解説


『東京ハレンチ天国・さよならのブルース』で2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリを受賞した本田隆一監督、待望の劇場公開最新作。
 音楽ではクレイジーケンバンドや大西ユカリ、演劇では毛皮族など、ここ数年ポップカルチャーは空前の昭和ブーム。そして映画界でも、ひとりモーレツに気を吐くのが、監督・本田隆一。高校時代に聴いたグループサウンズに衝撃を受け、60〜70年代カルチャーに開眼。当時特有のプログラムピクチャー的空気感を現代的センスで甦らせる希有な才能を開花。2004年は 『穴 青春の穴』『神様のくれた酒・セクシードリンク大作戦』も公開されるなど監督作目白押しだ。

 『プッシーキャット大作戦』は、3人のゴーゴーガールが、東北の片田舎で巻き起こす壮絶強欲珍道中。 この作品は巨匠ラス・メイヤー監督『ファスタープッシーキャット キル!キル!』を全く新しい解釈でポップかつナンセンスに映画化したもの。主演は、セクシー女優・水谷ケイ。そのダイナマイトなボディから放たれる妖艶オーラと、眉毛の形が『ファスタープッシーキャット キル!キル!』の主演女優トゥラ・サターナにそっくりだったことから本作主演に大抜擢! しかも青森出身の水谷は、東北弁で書かれたセリフを完璧なまでの流暢さでクリア。
 
本作の撮影は、2003年12月末。設定では東北地方にもかかわらず、温暖な気候を求め全編八丈島ロケを敢行。真冬の南国が得も言えぬ空気感を醸し出しているが、あいにく天候が悪く、さらに気温も低く、スタッフ・キャストの大半が風邪をひきながらの撮影とあいなった。 
音楽は、名古屋を拠点に活動するネオ昭和歌謡バンド「ザ・シロップ」が担当。この映画のためにオリジナル曲を書き下ろした。自らもGSバンド活動を行う本田は、本作で作詞家としての才能も開花!? 山本浩司が唄うテーマ曲の作詞とともに、挿入歌「さざえの数え歌」の作詞も担当している(作曲はザ・シロップの松石ゲル)
 一方の『ずべ公同級生』は、本田隆一作品をはじめ、『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』など山下敦弘監督作でも注目を集める山本浩司が、本作でもインパクトのある個性的なキャラクターで魅せる。また、ネオ昭和歌謡の歌姫・渚ようこ、劇団「毛皮族」の江本純子など、昭和ブームのキーパーソンが出演しているのも見逃せない。音楽は『東京ハレンチ天国〜』以来、本田作品に楽曲を提供してきたサミー萩原が担当。
 2作品とも、ファッションや音楽には60年代スタイルが盛りだくさん。この夏、本田隆一が世界をサイケでホットでハレンチにさせる!

ストーリー


東北弁の巨乳ゴーゴーガール・ハリー、サリー、マリーの3人は、ある日なぜか田舎道を軽トラで爆走していた。
 それを目撃した警官が取り締まろうとするが、マリーが見逃してもらおうとお色気で誘惑。一瞬ソノ気になった警官だが、ビニールシートで覆われた荷台の異様さに気づく……。シートをめくると、そこには男の死体が! 驚く警官に襲いかかるハリー。そして殴打!殴打! ついには息絶える警官。そこを、一台の軽トラが通り過ぎる。乗っていたのは、まだあどけないサザエ採りの海女・コトリ。「見られたかもしれない……」と思った3人は、コトリを追う。
 コトリは、車イスの老人のもとで、虐待を受けながら奴隷のように働いていた。老人は、町で一番の大金持ち。それを知ったハリーは、コトリを殺すと同時に、老人から大金を奪おうと目論む。アノ手コノ手で金の在りかを探る3人だったが、そのうちハリーとマリーが仲間割れ。それから次々に壮絶なバトルが巻き起こり、死人が続出!軽トラのビニールシートがどんどんうず高くなっていく。最後に大金を手にするのは……?

スタッフ

製作:永森裕二・松井建始
プロデューサー:太田裕輝
脚本:本田隆一・永森裕二・吉津屋こまめ
音楽:松石ゲル
監督:本田隆一
撮影:上斗敏嗣
照明:佐藤久雄
録音:古谷正志
助監督:村田啓一郎
製作:フルメディア/バイオタイド
配給:バイオタイド

キャスト

水谷ケイ
江口ナオ
布川ゆかり
村石千春
高山謙二
山本浩司
菅野久夫
つじしんめい

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