ピストルオペラ
鈴木清順が10年ぶりに長編映画を撮る!
第58回ベネチア国際映画祭特別招待作品
2001年/日本/カラー/スタンダード/112分/ドルビーデジタル/ 配給:松竹
2004年08月27日よりDVD発売開始 2002年4月26日ビデオ発売&レンタル開始 2001年10月27日よりテアトル新宿、渋谷シネパレスほかにて公開
公開初日 2001/10/27
公開終了日 2001/12/14
配給会社名 0003
公開日メモ 1967年の『殺しの烙印』のその後とも言える『殺しの烙印ピストルオペラ』。『夢二』から10年。鈴木清順監督がメガホンを握る。
解説
1967年の『殺しの烙印』のその後とも言える『殺しの烙印ピストルオペラ』。
『夢二』から10年。鈴木清順監督がメガホンを握る。
鈴木清順、始動。最新作は、”極彩色のフィルム・ノワール”。”野良猫”は和服にブーツで銃を撃つ!!!お楽しみは、これからだ!
国内だけでなくウォン・カーウァイ、クエンティン・タランティーノ、ジョン・ウー、ジム・ジャームッシュ、アルノー・デプレシャンなど多くの海外の監督からもリスペクトされている鈴木清順監督。長編映画としては『夢二』から10年、その待ちに待った最新作がいよいよ完成!日本だけでなく全世界に熱狂的なファンを持つ鈴木清順監督。2001年、新しい世紀を迎えた今、監督の作品が、世界中から待ち望まれているのだ!
今春組まれた「STYLE TO KILL」と「DEEP SEIJUN」の2つのレトロスペクティヴも記録的大成功を収め、さらに新作の公開と、まさに2001年は“鈴木清順イヤー”だ!
拳銃を「アタシのオトコ」と愛する殺し屋ナンバー3、通称“野良猫”皆月美有樹(江角マキコ)は、謎の殺し屋組織“ギルド”のエージェントである上京(山口小夜子)から連絡を受ける。現在の殺し屋ランキングのナンバー1である殺し屋“百眼”を殺せと言うのだ。しかし、誰も“百眼”の顔を知らない。姿を見せない“百眼”に追いつめられていく皆月。決闘の時は迫っていた。そして、その場所は、世界恐怖博覧会(?)
鈴木清順監督の作品は、いつだつて“新しい”。象徴的な咲き乱れる芥子の花と銀の銃弾。生と死が背中合わせになった世界の中で、“野良猫”は和服にブーツというコスチュームで銃を撃つ!強烈な色彩感覚、時空間を超えた斬新な映像と、観客の予想を見事に裏切るストーリー。『ピストルオペラ』には、鈴木清順監督にしか作ることの出来ないアクションエンターテインメントが展開されているのだ。
その“極彩色のフィルム・ノワール”とでもいうべき世界に、最強のスタッフ&キャストが集結。主演は、殺し屋ナンバー3、通称“野良猫”に江角マキコ。ギルドの代理人に“元祖スーパーモデル”で、今またストリートでカリスマ的人気を集める山口小夜子が扮するほか、あどけなさと妖艶さを併せ持つ新人の韓英恵、『PARTY7』『けものがれ、俺らの猿と』など今年10本以上の作品に出演している永瀬正敏、実力派の樹木希林、加藤治子、平幹二朗、清順作品には『夢二』以来の出演となる沢田研二ら、最高に豪華な顔ぶれが実現した。
またスタッフとして、美術監督には鈴木清順作品に欠かすことのできない存在である木村威夫、そして名カメラマン前田米造を撮影に迎えるほか、『マトリックス』の元ネタとなった『GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊〜』や平成『ガメラ』シリーズの伊藤和典が脚本を担当。特撮には特撮監督として世界中で評価を得ている、やはり平成『ガメラ』シリーズの樋口真嗣が顔を揃えた。
また、サウンドトラックをアルバム“STARS”をリリースし、若い音楽家たちに強い影響を与えるダブのこだま和文が担当。ゲストとしてアルバム「満ち汐のロマンス」が大ヒットしているEGO-WRAPPIN’、LITTLE TEMPOの土生“TICO”剛らが参加した。また、オープニング・テーマにはEGO-WRAPPIN’の「サイコアナルシス」、エンディング・テーマには、こだま和文とEGO-WRAPPIN’がジョイントした新曲「野良猫のテーマ」が流れるなど、若い才能と鈴木清順の出会いが実現した。
鈴木清順監督の奔放なパワーが炸裂する傑作がついに誕生!
ストーリー
東京駅の屋根で、十字架にかけられるイエスのようにひとりの殺し屋が射たれて死んだ。その死に顔には穏やかな微笑が浮かんでいる。ベルトには、ギルドが認めた殺し屋だけに支給される一発の銀の銃弾…。
謎の殺し屋組織”ギルド”のランキング、ナンバー3、通称”野良猫”皆月美有樹(江角マキコ)は、殺し屋ギルドの代理人である上京小夜子(山口小夜子)から連絡を受ける。仕事を依頼されたのだ。「…アタシのオトコ」と拳銃を愛する皆月。彼女は、ターゲットを狙うが、どうやら別の殺し屋と標的がダブってしまっていたらしい。狙われた皆月は、その殺し屋、通称”生活指導の先生”を撃ち殺す。こんなことは今までなかった。戸惑い、上京に詰め寄るが、一蹴されてしまう皆月。そんな皆月の前に、殺し屋ナンバー0、かつてのチャンプであり今は老いた花田五郎(平幹二朗)が現れる。
「あんたのやった仕事、実のところ標的はただの口実で、ネコか生活指導の先生、どっちかを消すのが本来の目的としたら?」
今、ギルドは揺れている、チャンスだ、と花田は言う。
皆月は、また上京から殺しを依頼される。クライアントはギルド自身。ターゲットは、殺し屋のランキング、ナンバー1の”百眼”。しかし、誰もこの殺し屋の顔を知らない。ギルドには、”彼”を生かしておけない理由がある…。
そんな時、皆月はひとりの少女(韓英恵)と出会う。彼女は、「殺し屋になりたい」と皆月につきまとい、またある時は闘いで傷ついた彼女の手当をする。少女は、その名前を”小夜子”と言った。
皆月は、だんだん追いつめられていく。自分が”百眼”だと名乗る黒服の男(永瀬正敏)が現れ、りん(樹木希林)と住んでいた家も安全ではないと言う。
一方、他のギルドの殺し屋たちは、次々と笑みを浮かべた顔で死んでいく。
「怖いの…今までになく不安なの。私一人だけで沢山、誰かを巻き添えにする気がするの」とつぶやく皆月。そんな彼女に”百眼”から招待状が届く。
百眼の登録ナンバー2001が彫られた銀の銃弾。
対決の時が迫っていた。
そして、その場所は世界恐怖博覧会…。
スタッフ
製作:「殺しの烙印ピストルオペラ」製作委員会
企画・制作:小椋事務所
プロデューサー:小椋悟/片嶋一貴
脚本:伊藤和典
美術監督:木村威夫
撮影:前田米造
照明:矢部一男
特撮:樋口真嗣
編集:鈴木胱
音楽:こだま和文
キャスト
皆月美有樹(殺し屋ナンバー3 通称/野良猫):江角マキコ
上京小夜子(ギルド代理人):山口小夜子
少女・小夜子:韓英恵(新人)
黒い服の男:永瀬正敏
りん:樹木希林
折口静香:加藤治子
東京駅の男:沢田研二
花田五郎:平幹二朗
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.so-net.ne.jp/seijun/
ご覧になるには Media Player が必要となります