巨匠ユーリー・ノルシュテインの代表作 世界中が認めた芸術性あふれる短編アニメーション

第九回全ソ連映画祭最優秀賞 第十回テヘラン国際青少年映画祭最優秀賞と金の大メダル ロンドン・フェスティバル“年間最優秀映画”賞 シドニー国際映画祭“銀のブーメラン”賞

1975年/ソ連/10分/カラー

2004年7月18日よりラピュタ阿佐ヶ谷にてロードショー

公開初日 2004/07/18

配給会社名 0333

解説


 世界のアニメーションの頂点に立つロシアの映像詩人ユーリー・ノルシュテイン。彼の作品がついに初に正式ロードショー公開!完成から幾年経っても色あせずに輝きを放ちつづける珠玉の短編アニメーション集。表題の『霧の中のハリネズミ』は数々の受賞歴をはじめ、昨年日本で刊行された書籍“プロが選んだ「世界と日本のアニメーションベスト150」”で堂々の第一位。同時上映の『話の話』は第二位で、さらにこの作品は1984年アメリカ・ロサンゼルスにおいて行われた、映画芸術アカデミーがハリウッドASIFAと共催した国際アンケートで“歴史上、世界最高のアニメーション映画”として認められた。公開にあたっては、親子での鑑賞をという願いから、Aプロ(親子向き/『霧の中のハリネズミ』『キツネとウサギ』他5本 計64分上映)、Bプロ(大人向き/『話の話』『アオサギとツル』他2本 計60分上映)とプログラムを2つに分けて上映。

ストーリー



『霧の中のネズミ』
日暮れの野原を、小さなハリネズミgジャムの壺を抱えて歩いている。小熊の家へ、お茶を飲みに。そう、ロシア紅茶はジャムを入れるのです。お茶を飲んだらいつものように、星を数えて遊ぼう。急ぎ足のハリネズミの足元から、いついか夕霧がたちのぼりはじめた・・・。

『キツネとウサギ』
小さな我が家を牝キツネに乗っ取られ、泣きじゃくるウサギ。そこへ「僕が追い出してやるよ」と次々と助っ人が現れるが、皆キツネの勇ましさにびっくりして逃げてしまう・・・。ロシア民話を題材にしたユーモアあふれる物語。ノルシュテインの初監督作品。

『話の話』
つぶやくような子守唄。それに呼び出された狼の子。狼の子は憶えている。廃屋に大勢の人が平和に住んでいた時代、街灯の下で男女がタンゴを踊った時代、男たちが戦場に奪い去られた時代・・・。忘れ去られた時をこのアニメは詩としてうたう。幻想的であり強烈なリアリティ。世界史上に残る傑作。

『アオサギとツル』
野原の古い屋敷跡にお互いがすきなアオサギとツルが住んでいる。燃え上がるでも命がけでもない、それでもお互いしかない恋人たちにいつしか秋の雨が降り注ぐ。淡く切ない恋物語。

スタッフ

監督・アニメーション:ユーリー・ノルシュテイン
脚本:セルゲイ・コーズロフ
美術:フランチェスカ・ヤールブソワ
撮影:アレクサンドル・ジュコーフスキー
作曲:M.メェローヴィッチ
編集:N.アブラーモワ

キャスト

声優
A.バターロフ(語り)
M.ビノグラードワ(ハリネズミ)
V.ネビンヌイ(コグマ)

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