おとったん、ありがとありました。

2004年/カラー/35mm/99分/ビスタサイズ 配給:パル企画

2015年8月1日(土)〜8月21日(金) 東京 岩波ホールにて上映 2015年8月15日(土)〜28日(金) 大阪 シネ・ヌーヴォにて上映 2005年06月24日よりDVD&ビデオリリース 2005年3月5日より岩波ホールにてロードショー 2004年7月31日より岩波ホールにて夏休みロードショー

(c)2004「父と暮せば」パートナーズ

公開初日 2004/07/31

配給会社名 0072

解説


第二回読売演劇大賞「優秀作品賞」受賞作品。
いかなる悲惨さの中でも変わらぬ人間の尊厳を市井の名もなき父娘に託して、現代日本を代表する作家・井上ひさしが描く傑作戯曲「父と暮せば」の映画化である。
広島の原爆投下から3年、生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否し、苦悩の日々を送る主人公・美津江。
父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまで4日間の物語。
娘・美津江役には、昨年「たそがれ清兵衛」で数々の映画賞を受賞した宮沢りえ。
父・竹造役には『美しい夏キリシマ』・『ニワトリはハダシだ』等の作品に出演している原田芳雄。
美津江の恋の相手、木下正役に『わたしのグランパ』『座頭市』への出演で独特の演技をみせる浅野忠信。
原爆のヒロシマの悲劇を描きながらも、広島弁の父娘の会話には心が和む。
「最悪の状況下でも、人間は常に未来をみている」、原作者・井上ひさしの思いが描かれた感動の映画となった。

ストーリー


盛夏の広島。昭和20年8月6日午前8時15分。突如頭上に炸裂した一発の閃光が人々の運命を襲った。
広島を「ヒロシマ」に変え、父と娘の未来を変えた。
人類史上初の原爆が投下されてから3年後の広島。図書館に勤める美津江は、愛する者たちを一瞬の閃光で失い、自分が生き残ったことへの負い目に苦しみながら、息を殺すようにひっそりと暮している。
その彼女の前に、ある日ひとりの青年が現れた。原爆の資料集めに情熱を注ぐ木下青年に好意を示され、
美津江も一目で彼に魅かれていく。
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ。」
自分は人を好きになったりしてはいけない。
幸せなど望んでいない…。
美津江はそんな自分の恋心を押さえつけ、黙殺しようと必死である。
美津江が恋に目覚めたとき、父の竹造(亡霊)が現れる。
頑なに恋心を否定し、幸せの一歩手前で躊躇する美津江に、父の竹造は自ら「美津江の恋の応援団長」を名乗る。
なだめ、すかし、励まし、ありとあらゆる方法で何とか娘・美津江の心を開かせようとするのだが…。

スタッフ

原作:井上ひさし「父と暮せば」(新潮社刊)
監督:黒木和雄
脚本:黒木和雄、池田眞也
企画:深田誠剛
製作:石川富康、川城和実、張江肇、金澤龍一郎、松本洋一、鈴木ワタル
プロデューサー:河野聡、木谷奈津子、桑島雅直、奈良聡久、大橋孝史
撮影監督:鈴木達夫
美術監督:木村威夫
音楽:松村禎三
プロダクションマネージャー:上原英和
録音:久保田幸雄
照明:三上日出志
美術:安宅紀史
編集:奥原好幸
VFXプロデューサー:大屋哲男
衣装デザイン:宮本茉莉
ヘアメイク:小堺なな
宮沢りえメイク:久道由紀
記録:内田絢子
助監督:水戸敏博
題字:赤松陽構造
スチール:遠崎智宏
製作:衛星劇場、バンダイビジュアル、日本スカイウェイ、
   テレビ東京メディアネット、葵プロモーション、パル企画
配給:パル企画

キャスト

宮沢りえ
原田芳雄
浅野忠信

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