原題:Radio

少し、休みませんか? しあわせを用意しています

2003年10月24日より全米初公開

2003年/アメリカ/カラー/109分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年07月05日よりDVDリリース 2005年03月02日よりビデオレンタル開始 2005年03月02日よりDVDリリース 2004年9月25日よりシャンテシネにて全国順次ロードショー

公開初日 2004/09/25

配給会社名 0042

解説


◆スポーツ・イラストレイテッド誌で紹介され、全米が涙した実話を映画化!
名優の共演で贈る、いつまでも心に残る感動作

アメリカの数あるスポーツ専門雑誌の中で、最大の発行部数を誇るスポーツ・イラストレイテッド。1996年、この雑誌が掲載したある記事が、たちまちアメリカ中の話題となった。それは、サウスカロライナ州アンダーソンにあるハナ高校のアメフトチームの名誉コーチ、”ラジオ”の物語だった。

知的障害を持ち、学校にも行かず仕事もなく、ラジオだけが友だちだった青年、ジェームズ・ロバート・ケネディ。ハナ高校のアメフトチームのコーチ、ハロルド・ジョーンズは、ふとしたことから彼にチームの世話係を頼み、”ラジオ”というニックネームをつける。やがてラジオは授業にも参加、前向きで明るく純粋なラジオはたちまち人気者になり、学校だけでなく町中の人々との友情を深めていく。そして今も、名誉コーチとして活躍しているというのだ。この記事を読んで涙した読者の1人であるマイク・トーリン監督が、これ以上は考えられないキャストを得て、ついに映画化を実現した。

ラジオに扮するのは、『ザ・エージェント』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディングJr.。ジョーンズコーチには、さまざまな役柄を演じ分け、アメリカ映画界にはなくてはならない存在である名優、『スターリングラード』『ポロック 2人だけのアトリエ』のエド・ハリス。ジョーンズを温かく見守る妻リンダには、今やハリウッド女優たちの憧れの存在でもあるデブラ・ウィンガー。

3人の細やかで真実味にあふれた演技が、静かにしかし力強く歌い上げるのは、これは決して町の人たちが知的障害を持つ青年を救ったという、ありがちな美談ではないということだ。最初に手を差し伸べたのはジョーンズコーチだが、ラジオを救うことによって、実は自分たちが救われているということに教師や生徒、そして町の人々は気づいていく。人は1人では生きられない。この映画は、他人と誠実に関わっていくという少しの勇気が、大きな幸せを運んでくることを教えてくれる。

ストーリー

◆ラジオだけが友だちだった青年と、高校のアメフト・コーチ
ふたつの人生が出逢ったとき、眩しいほどの希望が生まれた

1976年、アメリカ南部、サウスカロライナ州アンダーソン。その町のハナ高校で、アメフトチームのコーチを務めているハロルド・ジョーンズ(エド・ハリス)は、シーズンが始まると、頭の中はチームのことだけになる。妻のリンダ(デブラ・ウィンガー)は、そんな彼を優しく見守っていたが、一人娘のメアリー(サラ・ドリュー)は少し寂しく感じていた。

ジョーンズは、練習場の周りをうろつく青年のことが心に引っかかっていた。彼は知的障害を持ち、何をするでもなくいつも1人でショッピングカートを黙々と押している。ある日、チームの生徒たちが、転がったボールを持っていかれたことを理由に、彼を痛めつける。ジョーンズは生徒たちを叱り、お詫びの気持ちから彼に練習を手伝ってくれと頼む。

青年の名前はジェームズ・ロバート・ケネディ(キューバ・グッディングJr.)。彼のことを「人より少し頭の回転が遅いだけ」と言う優しい母親マギー(S・エパサ・マーカーソン)と2人暮らしだ。母親譲りの音楽好きのジェームズは、片時もラジオを離さない。ジョーンズは、早速彼に”ラジオ”というニックネームをつける。

恥ずかしがり屋のラジオは、最初は誰とも話さなかったが、徐々にアメフトの楽しさを覚えていく。やがてジョーンズの計らいで試合にも参加、コーチの隣でチームを応援するラジオはたちまち人気者となる。ジョーンズは学校でのラジオの居場所を少しずつ広げていった。今やラジオは、昼食のメニューを告げる校内放送を担当し、廊下を走る生徒を注意し、授業にも参加していた。前向きで明るく、純粋な心を持つラジオに、最初は偏見を持っていた教師や生徒、町の人たちも心を開いていく。

しかし、ラジオの存在を快く思わない人たちもいた。シーズンが例年より悪い勝率5割の成績で終わったとき、不満は爆発した。チームの後援者の1人、フランク(クリス・マルケイ)が、ラジオに気をとられているから負けるのだとジョーンズを責める。フランクは理事会にも連絡し、生徒でもないラジオが授業に出ていることに抗議、ダニエルス校長(アルフレ・ウッダード)はジョーンズと理事会の板挟みに悩む。

しかし、ジョーンズとラジオの友情が変わることはなかった。「なぜ、ここまでしてくれるの?」マギーの問いに「正しいことだから」とシンプルに答えるジョーンズ。ところが、そのマギーが倒れてしまい、事態は思わぬ方向へと急展開するのだった……。

スタッフ

監督・製作:マイク・トーリン
製作総指揮:トッド・ガーナー、ケイトリン・スキャンロン
製作:ブライアン・ロビンス、ハーバート・W・ゲインズ
脚本:マイク・リッチ
撮影:ドン・バージェス A.S.C.
編集:クリス・レベンゾンA.C.E. 、ハーヴィー・ローゼンストック A.C.E.
美術:クレイ・A・グリフィス
音楽:ジェームズ・ホーナー

キャスト

キューバ・グッディング・Jr.
エド・ハリス
アルフレ・ウッダード
S. エパサ・マーカーソン
クリス・マルケイ
ライリー・スミス
パトリック・ブリーン
デブラ・ウィンガー

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