原題:The Phantom of the Opera

仮面の下にひそむのは、愛か憎しみか。 世界で一番有名な、哀しくも美しい愛の物語。 世界最大の観客動員数!8000万人が観た、あのミュージカル 待望の完全映画化!

2004年/アメリカ/2時間23分/全米配給:ワーナーブラザース 配給:ギャガ・ヒューマックス

2010年09月03日よりDVDリリース 2007年日比谷みゆき座にて10月13日(土)より11月2日(金)まで期間限定上映 2005年08月26日よりビデオリリース 2005年1月29日(土)より、日劇3他全国東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2005/01/29

配給会社名 0025/0145

解説



■世界中を虜にした哀しい愛の物語

19世紀パリ、オペラ座では謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続発していた。美しく若きオペラ歌手クリスティーヌは、ファントムを音楽の天使と信じてプリマドンナへと成長するが、ある日、仮面の下に隠されたファントムの秘密を知る。幼馴染みの青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれるクリスティーヌ──。
「キャッツ」「エビータ」などの大ヒットミュージカルを世に送り出した天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが、自身の最高傑作と認めるミュージカル「オペラ座の怪人」は、ガストン・ルルーの原作をもとに、美しい旋律で綴った究極のラブストーリーである。1986年にロンドンで初演されるや大絶賛を浴び、これまで世界18ヵ国100都市以上で大ヒットロングラン。日本でも劇団四季による全国公演で400万人を動員。全世界で8000万人もの人々を魅了し、本年度中には「キャッツ」を抜いてギネスブックの観客動員数記録を塗り替えるという。このミュージカル史上に燦然と輝く不朽の名作が、20年近い年月を経てついに完全映画化。全世界が待ち望んでいた夢が、ロイド=ウェバー自身のプロデュースによって、ここに完璧な形で実現した。

■豪華絢爛! ダイナミック!

刺激と絢爛、情熱の時代であった19世紀パリ。その息吹を余すところなく伝える豪華な衣装と装置の数々。
ディテールにまで贅を尽くした美しいオペラ座やミステリアスな地下の隠れ家のセット。今回の映画化は、劇場という枠を超え、映画でしかなし得なかった数々の名シーンが盛り込まれている。廃墟となったオペラ座が過去の輝きを甦らせる冒頭のシーンは、最新のSFXを駆使。目を奪われるダイナミックな映像で、現在から過去へと一瞬にしてワープさせる。物語の象徴ともいえるシャンデリアは、世界的に有名なスワロフスキー・クリスタル製。逃げまどう観客の中を巨大なシャンデリアが落ちていくシーンは、息を呑むスペクタクルだ。
幻想的な墓地でファントムとラウルが対決するシーンは、スリリングなアクションで手に汗握る。また、劇場版では描かれなかったファントム出生の秘密が明かされるのも見逃せない。
メガフォンをとったのは、『バットマン フォーエヴァー』『評決のとき』『依頼人』などのヒット作を手掛けたジョエル・シュマッカー監督。類い希な映像センスで、ラブストーリーの名作を、観客を釘付けにするサスペンスとドラマの世界へと導く。

■主演3人の圧倒的な歌唱力、名曲にふさわしい贅沢なサウンド

カリスマ的な魅力が問われるファントム役に選ばれたのは、『トゥームレイダー2』『タイムライン』と躍進めざましい若手俳優ジェラルド・バトラー。セクシーな歌声と存在感ある演技でこの物語を牽引する。これまでにない新しいファントム像は大きな話題と注目を集めるだろう。
可憐なクリスティーヌを演じるのは、『ミスティック・リバー』『デイ・アフター・トゥモロー』で印象的な演技を見せたエミー・ロッサム。7歳からニューヨークのメトロポリタン・オペラの舞台に立ったという経歴を活かし、美しい声を惜しみなく披露。弱冠17歳にして、ふたりの男の間で揺れるヒロイン役を見事に演じてみせる。劇場版よりもアクティブなヒーローとして描かれているラウル役には、パトリック・ウィルソンが抜擢。「フル・モンティ」「オクラホマ!」などブロードウェイの舞台で主演する実力派で、叙情的なテノールを聴かせる。最近では映画『アラモ』にも出演。主演3人、吹き替えなしの圧倒的歌唱力を引き立てるのは、総勢100人、大迫力のフルオーケストラ。誰もが耳にしたことのある甘美なメロディ、戦慄のテーマが、贅沢なサウンドで迫ってくる。

ストーリー


パリ、1919年。ドラマは過去へとタイムスリップを始める。

かつては豪華絢爛だったパリ・オペラ座。その栄華を偲ぶ品々が、廃墟となった劇場でオークションにかけられていた。そこには、老紳士ラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)と年老いたバレエ教師、マダム・ジリー(ミランダ・リチャードソン)の姿があった。やがて、謎の惨劇に関わったとされるシャンデリアが紹介され、ベールが取り払われると、ふたりは悲劇の幕開けとなった1870年代当時へと一気に引き戻される。

パリ、1870年代。オペラ座では奇怪な事件が続いていた。

オペラ「ハンニバル」のリハーサル中、プリマドンナのカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)の頭上に背景幕が落下した。腹を立てたカルロッタは役を降板。代役を務めたのはバレエダンサーのクリスティーヌ(エミー・ロッサム)だった。喝采を浴びた彼女は幼馴染みのラウルと再会。だが、その喜びも束の間、仮面をかぶった謎の怪人・ファントム(ジェラルド・バトラー)にオペラ座の地下深くへと連れ去られてしまう。

地下の迷宮。そこには怪人の憎しみと哀しみがあった。

クリスティーヌは、ファントムを亡き父親が授けてくれた‘音楽の天使’だと信じてきたが、地下の隠れ家で仮面をはぎ、その正体を知ってしまう。同時に彼の孤独な心と自分に対する憧れにも気づくのだった。その頃、オペラ座の支配人たちは、オペラ「イル・ムート」の主役にクリスティーヌを据えよというファントムからの脅迫状を受け取っていた。その要求を無視してカルロッタを主役に立てた舞台は大混乱。ついに殺人事件が起きてしまう。

オペラ座の屋上。ふたりは永遠の愛を誓う。

恐怖にかられたクリスティーヌは、ラウルにファントムの正体を打ち明ける。クリスティーヌを優しく抱くラウル。愛を確かめ合うふたりを、ファントムは怒りと哀しみの目で見つめていた。大晦日、仮面舞踏会で婚約の喜びに浸るクリスティーヌとラウルの前に、ファントムは自作の新作オペラ「勝利のドン・ファン」を持って現れる。ファントムを追って迷宮に迷い込むラウル。それを助けたマダム・ジリーはファントムの暗い過去を語るのだった。 

「勝利のドン・ファン」初日。惨劇はその日に起きた。

‘音楽の天使’への思慕にかられたクリスティーヌは、亡き父の墓地に出向く。心配して後を追ってきたラウルは潜んでいたファントムと決闘になるが、ファントムにとどめを刺そうとするラウルをとめたのはクリスティーヌだった。「勝利のドン・ファン」の初日、厳重な警戒態勢の中、ファントムは大胆にも主役になりかわり、クリスティーヌとデュエットする。舞台で仮面をはぎ取るクリスティーヌ。怒ったファントムはシャンデリアを客席へ突き落としてクリスティーヌを再びさらう。消えたふたりを探すラウルは、やっとの思いで地下の隠れ家にたどり着く。そこには3人の運命が待っていた──。

スタッフ

原作「オペラ座の怪人」:ガストン・ルルー
製作・作曲・脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
監督・脚本:ジョエル・シュマッカー
脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー/ジョエル・シュマッカー
製作総指揮:ポール・ヒッチコック
製作総指揮:オースティン・ショウ
美術:アンソニー・プラット
共同製作:エリ・リッチバーグ
撮影:ジョン・マシソン
キャスティング・ディレクター:デビッド・グリンドロッド、C.D.G.
音楽共同製作:ナイジェル・ライト
音楽スーパーバイザー・指揮:サイモン・リー
振付:ピーター・ダーリング
衣装:アレキサンドラ・バーン
編集:テリー・ロウリング A.C.E.
ヘア・メイク:ジェニー・シャーコア

キャスト

ファントム:ジェラルド・バトラー
クリスティーヌ:エミー・ロッサム
ラウル:パトリック・ウィルソン
マダム・ジリー:ミランダ・リチャードソン
カルロッタ:ミニー・ドライヴァー
フィルマン:シアラン・ハインズ
アンドレ:サイモン・カロウ
メグ・ジリー:ジェニファー・エリソン

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