g@me.

原題：g@me.

2003年／日本／カラー／112分／ 配給：東宝

2004年05月14日よりＤＶＤリリース 2003年11月8日より日劇２ほか東宝邦画系にてロードショー公開

公開初日　2003/11/08

配給会社名 0001

解説

ストーリー

・俺・は広告代理店「サイバープラン」のクリエイター・佐久間俊介（藤木直人）。頭脳明晰、眉目秀麗。仕事、恋愛、人生のあらゆるゲームの勝者。それが・俺・に対する周りの評価だった。・俺・は、大手ビールメーカー「ミカドビール」の新商品キャンペーンという一大プロジェクトを抱えていた。しかしある日、そのプロジェクトが一人の男によって握りつぶされた。「ミカドビール」の中国マーケットをわずか2年で開拓し、49歳という若さで副社長に就任した葛城勝俊（石橋 凌）である。葛城は・俺・の今までの仕事ぶりを全て否定し、プロジェクトのスタッフの前で・俺・を無能呼ばわりした。つねに「勝ち組」の・俺・が味わった、人生最大の屈辱だった。その夜、・俺・は怒りと酔いにまかせて、あてもなく葛城邸に向かった。そこで偶然、家出をしようとしていた葛城の長女・樹理（仲間由紀恵）と知り合った。樹理は葛城の愛人の子として生まれ、不遇な生活を強いられていた。樹理は言った。
「……ねえ、わたしのこと誘拐しない？」
葛城勝俊とのゲームが始まった。誘拐犯は・俺・。人質は樹理。そして、身代金は3億円。
・俺・は決して捕まらずに金を手に入れる手段を考えた。それがこのゲームに勝つということ。みんなの前で・俺・を侮辱した葛城に勝つという、唯一の術なのだ。まず、パソコンで脅迫状を書き、パソコンと樹理の携帯電話をつないで発信した。葛城はそれをFAXで受け取り、そこには樹理の携帯番号が記されるだけ。発信元から・俺・の身元がバレる恐れはない。葛城から・俺・たちへの連絡は、インターネットを利用した。特定のBBSにメッセージを書き込ませるのだ。それが誘拐の取引だと、誰が想像できるだろうか。アリバイ工作も怠らない。わざわざ横須賀まで行き、電車の効果音をバックに流しながら樹理の元気な声を聞かせてやった。そして、いよいよ身代金を奪うときがきた。3億円を積んだ車を運転するのは葛城だ。発信場所を特定されないように、・俺・と樹理は移動を繰り返しながら葛城に指示を出し続けた。身代金の紙幣への工作があった場合のことを考えて、用意した紙幣も運んでいる途中で全部交換させた。身代金の受け渡しでも、・俺・と樹理の姿は誰にも見られていない。すべてが完璧に進み、そして終わったのだ。ただ一つ、誤算があるとすれば、それは・俺・と樹理が互いに恋に堕ちてしまったことか…… とにかく身代金は手に入れた。それは、・俺・と樹理の別れを意味していた。
・俺・はすぐに元の生活のリズムを取り戻した。だが、そう思っていたのは・俺・だけだった。・俺・と交代で「ミカドビール」のプロジェクトを引き継いだ杉本が奇妙なことを言ったのだ。葛城が１週間も会社を休んでいるという。その翌日、・俺・は愕然とした。テレビのニュースが葛城の長女・樹理の行方不明を伝えている。樹理とは6日も前に別れている。家に帰ったはずではないのか……
2人はゲームを仕掛けたのか、
それとも仕掛けられたのか……
それとも、・俺・が罠にはまったのか —
“誘拐というゲーム”は序章に過ぎなかった！！

スタッフ

監督：井坂 聡
原作：東野圭吾「ゲームの名は誘拐」光文社刊
脚本：尾崎将也・小岩井宏悦
音楽：松原憲
制作：亀山千広・島谷能成・遠谷信幸・武政克彦
エクゼクティブプロデューサー：関一由・宅間秋史
プロデューサー：小岩井宏悦・増田久雄・三田美奈子
撮影：佐々木原保志
照明：渡邊孝一
録音：瀬川徹夫
美術：金田克美
編集：阿部亙英
ラインプロデューサー：吉原勲
キャスティング・プロデューサー：空関由美子
助監督：大野伸介
スクリプター：中田秀子
製作担当：堀井健一・小林毅
製作：フジテレビ・東宝・電通・ポニーキャニオン
製作協力：プルミエ・インターナショナル
配給：東宝

キャスト

佐久間 俊介:藤木直人
葛城樹理:仲間由紀恵
小塚 滋:宇崎竜童
安藤 純平:IZAM
葛城 勝俊:石橋 凌

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