2004年/カラー/18分 製作・配給:ジャンピング・ニー

2003年5月24日(土)〜6月6日(金)下北沢トリウッドにてロードショー

公開初日 2003/05/24

公開終了日 2003/06/06

配給会社名 0285

解説


ショートフィルムのムーブメントが起こる昨今、およそ10分の長回しで作品を見せ切るショートフィルムが現われました。

「私が幸せでいるという事」はおよそ10分の短編9話からなる連続短編物語で、一人の結婚適齢期を迎えた主人公の宏子が毎話、恋愛を中心に彼女が直面する幾つもの試練を体当たりで乗り越えようと奮闘し、倒されても立ち上がり、明日に向って踊りだす、そんなしたたかな姿を緊張感溢れるワンシーン、ワンカットのカメラワークでとらえた作品です。

第1話では静かにカメラが宏子と彼氏とのふたりきりの生活をとらえ、2話では走るふたりを動くカメラが追いかける、そして第3話では宏子の空想の世界へと誘うミュージカル。まったく違った魅力をもつ3作品に楽しさも3倍!

第2話『始まりの終わり』は第2回フジテレビショートショートドラマ制作部グランプリ大会で準グランプリと撮影賞を受賞し、長回しのカメラワーク技術と共に緊張感ある演出は「北の国から」の杉田成道監督からも賞賛されました。

昨年の「自転車とハイヒール」の公開で次世代の映画監督に名乗りを上げた深川東洋の意欲作1私が幸せでいるという事」9話の中で制作された1、2、3話が下北沢短編映画館トリウッドにて公開されます。

ストーリー



第1話『ラストダンスが踊れない』12分
大好きな博道君が部屋に来たので大好きなプロレスのTVゲームに夢中の宏子。負けた時の罰ゲームはジュリアナダンスを踊る事。ところが何度やってもゲームに勝てない宏子は負けが貯まってしまい、ダンスを踊りたくない宏子と博道君との口論が始まる。しかし、終いには何故か、結婚を約束、二人はダンスを踊る事に一

策2話『始まりの終わり』8分
あれから1ヵ月、宏子と博道君の勤めるパン工場が食中毒騒ぎで営業停止になった。休みの宏子が博道君の家へ遊びに行くと女の影が・・・ それは工場の同僚でコンベアー班でヤリジェンヌと詠われる美和子だった。トサカにきた宏子は美和子に追いすがるが博道君に止められ、モガクうちに博道君に投げ飛ばされて一回転。「なぜ?私が投げられるの?」宏子の心も一回転。「もういいや」虚脱感を背負った宏子は博道君の家を後にする。宏子と博道書はどうななっちゃうの?早くも宏子の将来にはどんより雲が立ちこめる。

第3話『だって、だって…だって、だって、だって、だってなんだモン』12分
さらに1ヵ月、宏子達が勤めるパン工場。午前中の作業が長引き、僅かな昼休み。宏子はパンを持って食堂に来ると、工員達は食後のくつろいだ雰囲気その中に2ヶ月前まで宏子とアツアツだった博道君と戯れる宿敵、美和子一派の姿があった。美和子は声高らかに声を掛けてくるがクタクタに疲れた宏子は、心も虚ろ。相手にする気力も無く、頭を垂れて遠くの席へ。「もう、どうでも良いや人生とかって…」塞ぎ込んでいると、どこからともなく、小粋なリズムの素敵な歌が…。どうしてなの?みんなが宏子の為に踊りだす。宏子ちゃんも踊ろうよ、さあ!!

スタッフ

監督・脚本:深川栄洋
撮影・照明:日暮謙、多田正悟
録音:加藤岳忠
音楽:米田望
振り付け/羽田謙治
プロデューサー/露木栄司
協力/深川表具内装店、亜細亜大学、ニューシネマワークショップ
製作配給ジャンピング・ニー

キャスト

宏子・・・高木珠里(ドーナツもぐもぐクラブ)
博道・・・町田彦衛(第三土曜日)
美和子・・・磯部美香
パン工場の主任・・・市川しんぺー(猫のホテル)

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