原題:INFERNAL AFFAIRS/無間道

第22回香港映画祭7部門受賞 作品賞・監督賞(アンドリュー・ラウ)・脚本賞・主演男優賞(トニー・レオン)・ 助演男優賞(アンソニー・ウォン)・主題歌賞・編集賞

2002年/香港/102分/スコープサイズ/ドルビーデジタル/ 提供:コムストック、ポニーキャニオン、テレビ東京、カルチャ・パブリッシャー、レントラックジャパン、東急レクリエーション 配給:コムストック

2013年5月3日よりインファナル・アフェア トリロジーとしてシネマート六本木にて公開 2005年02月16日よりDVD発売開始 2004年02月18日よりDVDリリース 2003年10月11日より渋谷東急ほか、全国松竹・東急系にて拡大ロードショー

©2002 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved

公開初日 2003/10/11

配給会社名 0028

解説


世界を沈黙させた!!
女も惚れる本物の男のドラマ!!日本上陸!

ハリウッド史上の最高額リメイク化権!
2002年香港自国外国映画年間興行成績NO.1!
2002年香港映画オープニング興行成績NO.1!
香港映画史上ウイークエンド自国興行成績NO.1!
香港映画史上ノンホリデー・オープニング自国興行成績NO.1!
香港映画史上最高上映館数記録樹立
香港映画史上最多上映回数記録樹立
香港映画史上週末最大公開館数記録樹立
第22回香港フィルム・アワード主要7部門受賞
最優秀作品賞
最優秀監督賞    (アンドリュー・ラウ/アラン・マック)
最優秀脚本賞    (アラン・マック/フェリックス・チョン)
最優秀主演男優賞  (トニー・レオン)
最優秀助演男優賞  (アンソニー・ウォン)
最優秀主題歌賞   (アンディ・ラウ/トニー・レオン)
最優秀編集賞    (ダニー・パン/パン・チンヘイ)

 アジアを熱狂させ、そのリメイク化権をめぐってハリウッドで火花を散らす争奪戦が巻き起こった超話題作が本作、『インファナル・アフェア』である。その類いまれなオリジナル脚本の素晴らしさにハリウッドメジャー各社、ドリームワークス、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ、20世紀フォックス、リージェンシー、ワーナー・ブラザースが争奪戦を繰り広げ、ハリウッド史上最高の金額で、ブラッド・ピットを主演に据えたワーナー・ブラザースが獲得した。本作は2002年香港年間興行収入の17%のシェア(『千と千尋の神隠し』は日本年間興行収入15%のシェア。)を占め第一位となったメガヒット作だ。世界中でCGを駆使した映画全盛の今だからこそ、本物のドラマを創りたいと香港映画界では前例のない、構想3年、撮影4ヶ月の時間をかけ、香港映画界のトップスター、クリエイターが集結した超大作であり、既成のアジア映画のイメージを遙かに凌駕する世界が認める名作が誕生したのである。
 マフィアの組員となった18歳のラウは、ボスであるサムの指示で香港警察に入る。サムが提供する敵対組織の情報を駆使して、ラウは10年後に内部調査課(CIB)の課長に昇進、ベストセラー作家メリーとの結婚の日も内定し、幸福の全てを手に入れたかのように見えた。また、サムもラウのおかげで、マフィアの最大勢力のボスとなっていた。一方、ラウと同じ警察学校に通っていたヤンは、組織犯罪課(OCTB)のウォン警視に類まれな洞察力を評価され、潜入捜査官を命じられ、サム率いるマフィアへ潜入するために、学校を強制退学させられる。その後の活躍でヤンはサムの信頼を得て麻薬取引を任されるまでになった。しかし、ヤンは長年にわたる内通捜査で、自分が何者なのかを見失い、精神科医リーに治療を受けるほどに心を病んでいた。いつしかヤンは自分の秘密を打ち明ける程、彼女を愛し始めていた。ある夜、ヤンから大きな麻薬取引を行うとの情報を得たウォン警視は、水面下で捜査を始めるが、同時に警察の動きがラウからサムのもとにも伝わり、検挙も取引も失敗に終わる。双方に内部潜入者がいることが明らかになり、二人は裏切り者を探し出すことを命じられる。そして遂に、二人の運命が交叉する時がやってくる・・・。
 キャストは本作で香港フィルム・アワード最優秀主演男優賞に共にノミネートされたアジアのスーパースター、アンディ・ラウ、トニー・レオン(同アワード受賞)久々の夢の競演に加え、名優アンソニー・ウォン、エリック・ツァンそして新進のチャップマン・トウ等、3名が香港アカデミー賞助演男優賞ノミネートされるほど重厚な脇役が固めている。三人のヒロインには、『冷静と情熱のあいだ』のケリー・チャン、『Needing You』のサミー・チェン、台湾で活躍する歌姫、エルヴァ・シャオ。若きラウを、エディソン・チャン、若きヤンをショーン・ユーの香港の若手トップスターが務める。
 監督は、ウォン・カーウァイ作品をはじめ、数々の作品の撮影監督を務め、『欲望の街 古惑子/銅羅湾の疾風』を製作して活躍をみせる実力派アンドリュー・ラウと本作の脚本も手掛けたアラン・マック。プロデューサーのなかには、ジャッキー・チェンも名を連ね、さらには視覚効果として『ブエノスアイレス』のクリストファー・ドイルも参加。編集の一人には双子の兄と共に『the EYE』、『レイン』の監督を手掛けたダニー・パン。マフィアに潜入する警察官と、警察に潜入するマフィアが互いに内部潜入者を突き止める姿に、葛藤、裏切り、友情、恋愛が絡みあう本作は、一瞬もまばたきができないほどの緊張感に溢れたサスペンスであり、最後まで全く予測がつかない二重、三重のスリリングな展開をあわせ持った、まぎれもない一級のドラマである。
 日本でも、極限に置かれた二人の男たちが、自らの運命を決断していく姿に羨望と感動が沸き起こるのは時間の問題だ。また、運命に翻弄される男たちのはかない美しさも特筆すべきだろう。本作は、オリジナリティ溢れる本物の感動、一級のサスペンスに加えて、妖しくも美しい魅力に溢れたエンタテインメントなのだ。

ストーリー


警察とマフィアの”潜入者”として身分を隠し、10年近く働いてきた二人の男たちの、対決、裏切り、友情、愛の物語。

大きな麻薬取引が行われるとの情報を、マフィアに潜入する捜査官ヤンから受けた警察は、覚せい剤勢力の一斉検挙をもくろんでいた。ウォン警視の指揮の下、緊迫する取引現場の追跡が展開していたが、警察に潜入するマフィアの一員ラウからその機密情報がマフィアに漏れ、検挙も取引も失敗に終わる。双方に内通者が存在することは上層部の知るところとなり、二人の男たちが裏切り者探しの任務を負うこととなるが——。

 1991年、劉健明(ラウ)は18歳だった。狭い公団住宅で育ち、マフィアの構成員となったラウは、幹部のサムの指示に従い、香港警察に入隊する。警察に潜入して、内部情報を組織に流すためだった。サムが提供する敵対組織の情報を駆使して、ラウは7年後に内部調査課(CIB)課長に昇進していた。また、サム・ホンもラウのおかげで、ヤウマーテイ・チムサーチョイ地区の覚せい剤供給の最大勢力となっていた。

 1992年、陳永仁(ヤン)は警察学校を強制退学となった。表面上の理由は、警察学校の規律を破ったからだったが、ウォン警視に優秀な能力を見込まれ、マフィアに潜入して捜査に当たるためだった。2年後、ヤンは傷害事件で初めて警察に拘束され、その2ヶ月後には10日間の投獄を言い渡される。以来6年間で8回の傷害事件を起こし、ヤンは法廷より強制的に心理補導を受けさせられる。ヤンはまぎれもないマフィアの一員となっていた。

 2002年。ヤンは内通者になるべく、警察学校時代の恋人メイと別れ、長年にわたる内通捜査で、自分が何者なのかを見失い、精神カウンセリングに通っていた。女性医師リーに治療に通っては、ただ、ソファーで眠るのが彼の心のより処となっていた。いつしか、彼女と心を通わせ、自分は警官だと秘密を告げるようになっていた。ヤンを救い出せるのは、彼の本当の身分を知るただ一人の上司ウォンしかいなかった。そして、ラウの運命は、彼を警察に潜入させたサム・ホンの手中にあった。一方、ラウは警察官として順調に出世し、地位と財産、そして、ベストセラー作家の婚約者メリーとの安定した暮らしを失いたくはないと思った。ラウの秘密をまだ、気づいていないリーは、多重人格者の小説を執筆し、日々、ラウに物語の展開を語る。
 3月のある晩。警察の組織犯罪課(OCTB)は、大きな取引があるという情報をヤンから得て、覚せい剤勢力の一斉検挙をもくろんでいた。以前から、OCTBはCIBの支援のもと、サムに狙いをつけてきたが、常に裏をかかれて検挙に失敗してきた。今回も緊張感みなぎる中、ウォン警視の指揮の下、取引現場の追跡が展開していたが、相互に機密情報が漏れ、検挙も取引も失敗に終わった。内通者の存在を否定しがたくなった双方は、それぞれに裏切り者探しに乗り出すのだった。その役目を、警察は組織犯罪課に昇進させたラウに命じ、サム率いるマフィアは片腕だと信じるヤンにその任務を負わせる。

 そして、ヤンとラウの運命が交叉するときがやってきた。二人の男たちの行く手には、思いもよらない結末が待っているのだった…。

スタッフ

監督、プロデューサー:アンドリュー・ラウ
監督、脚本:アラン・マック
撮影:アンドリュー・ラウ
編集:ダニー・パン、カレン・パン
視覚効果顧問:クリストファー・ドイル

キャスト

ヤン:トニー・レオン
ラウ:アンディ・ラウ
ウォン警視:アンソニー・ウォン
サム・ホン:エリック・ツァン
若きラウ:エディソン・チャン
若きヤン:ショーン・ユー
キョン:チャップマン・トウ
メリー:サミー・チェン
ドクター・リー:ケリー・チャン

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.infernalaffairs.com/
ご覧になるには Media Player が必要となります