原題:異度空間/Inner Senses

超常現象を超えた”震・感覚”スリラー

2002年/香港/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR/100分/ 配給:クライドフィルムズ

2003年06月04日よりDVD発売開始 2003年5月1日より京都・みなみ会館にてロードショー 2003年4月19日より新宿武蔵野館2・3・4にて追悼ロードショー 2003年4月5日より大阪・シネフェスタにてロードショー 2003年2月15日より新宿武蔵野館2・3・4ほか全国ロードショー

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公開初日 2003/05/01

配給会社名 0419

解説



背後に忍び寄る何ものかの気配。目の端をスゥーとよぎる何かの影。奈落の底から響いてくるような不気味な物音。それらに触発されてか、ふと湧き上がる、絶対と信じていたこの世界が根底から崩れていくような得体の知れない不安。そして、前触れもなく心の闇から這い出し襲いかかる恐ろしい悪夢……。

『シックス・センス』『アザーズ』『サイン』など、感覚的な恐怖心とそれが生み出す様々な超常的な出来事を、斬新な映像センスと巧みなストーリーテリングで描き、観客の得も言われぬ恐怖を煽って、世界的なムーブメントとなっている新感覚のサイコ・ホラー。「最も恐い日本映画」と言われ、世界各国で大ヒットを飛ばした『リング』のハリウッド・リメイク版『ザ・リング』も話題沸騰の昨今、この系譜に、また1本、香港映画界から飛び出した『カルマ』である。

製作デレク・イー、監督ロー・チーリョン、主演(ジミー役)レスリー・チャンと、『夢翔る人 色情男女』『ダブルタップ』の強力トリオが三度手を組み、『ダブルタップ』で共同脚本を手がけたヤン・シンリンのオリジナル・ストーリーをもとに、ホラー映画の枠を越えた新感覚スリラー映画に挑戦。『四谷怪談』など、日本の古い怪談ものが好きだと言うロー監督は、鏡やモニター画面、窓ガラスといった“何かを映すもの”で不安感や恐怖心を増幅している。

日本はもとよりアジア全般での圧倒的人気はもちろんのこと、表現力の豊かさでは右に出る者のいないレスリーは、幽霊は人間の心が生んた幻覚にすぎないと言い切る現実派の心理学者にもかかわらず、自ら夢遊症にかかって少女の亡霊に震えおののくジミーを見ごと演じて、いる。さらに、ヤン役を新人らしからぬ存在感と堂に入った演技力で好演しているのが、映画デビュー作『男人四十』で、第21回香港電影金像奨の最優秀助演女優賞と最優秀新人賞をダブル受賞したカリーナ・ラム。祖父が日本人だという彼女は、クリッとした目と丸みのある面立ちが親しみやすい、日本でのブレイク確実な、今が旬の注目株である。

ストーリー


一人暮らしのヤンは新居に引っ越したその日から、不思議な現象に悩まされる。浴室からうめき声が聞こえたり、鏡に何かが映って見えたりした。頻発する怪奇現象に彼女は情緒不安定になっていき、精神科医のジムの診察を受ける。心霊現象は単なる想像の産物であると分析するジムにとって、ヤンのカウンセリングは簡単だった。彼女は両親の離婚で傷ついており、慣れない新居での生活の不安が原因とし、さらには怪しげな家主の死んだ妻子への願望の影響で霊を感じるのだと断定する。

ジムの親身なカウンセリングで次第に落ち着き取り戻していくヤン。そしていつしか二人は医者と患者ではない感情が芽生えはじめる。さらにヤンの心の闇を探るジムは、彼女が初めての恋愛で失恋して、トラウマになっていたことを知る事となる。と同時にジムの心の奥底で何かが目覚め、ジムの周りにも異変が起きるようになり、“それ”は恐ろしい姿で彼の前に姿を現わしたのだった。

それは姿を見せた。
初めは遠くに そしていつしか すぐ真後ろに…

スタッフ

監督:ロー・チーリョン
製作総指揮:アレクサンダー・ウォン
製作:デレク・イー
脚本:ヨン・シンリン

キャスト

レスリー・チャン
カリーナ・ラム
ウェイス・リー
ヴァレリー・チャウ

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