北北西に進路を取れ

“サスペンスの神様”ヒッチコック映画のベスト作品のひとつに数えられる名作。
主人公・ロジャー・ソーンヒル（ケーリー・グラント）は、ジョージ・キャプランなる男と間違えられ、ふとしたことから国際スパイ団の陰謀に巻き込まれてしまう。国連本部で殺人の現場に遭遇したことから、殺人の容疑まで着せられ、ニューヨーク、シカゴ、サウスダコタのラシュモア山と真犯人を探しながらの逃走は続く。事件に巻き込まれた男が、各地を転々として追われながら真犯人を追っていくというヒッチコック映画定番の集大成的な作品。ヒッチコック・タッチのエッセンスが散りばめられた贅沢な趣向は、豪華。公開当時大ヒットを収め、世界の批評家をも絶賛された。
オープニングのタイトル・デザインは、ソウル・バスが担当。冒頭からのマンハッタンの摩天楼を背景にこれから始まる目まぐるしい展開、謎めいた物語を予感させる。