原題:The Hulk

悲しみが怒りに変わる時 彼は巨大なモンスター「ハルク」になる!

2003年6月20日全米初公開

2003年/アメリカ/ 配給:UIP映画

2011年11月02日よりDVDリリース 2010年12月02日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2003年11月28日よりDVD発売開始 2003年11月28日よりビデオレンタル開始 2003年8月2日より日劇3ほか全国ロードショー公開

(c)2003 UNIVERSAL STUDIOS

公開初日 2003/08/02

配給会社名 0081

解説




協力なパワーを持つハルクは、人類の脅威なのか?
だが、ハルクは人間——。
そして、一人の女だけが彼を信じた…。

2003年、サマームービーの本命が、完成を目前に迫ろうとしている。その名は『ハルク』。
これは、<怒り>の感情と、あるの連鎖反応が生んだ、一人の男の<変身>にまつわる数奇な運命の物語である。そして『ハルク』は、【興奮と感動】という二面性の見所を巨大なスケールで描いたアクション・ムービーだ。全ての男性はパワーとスピードに酔いしれ、全ての女性が悲哀なドラマ展開に心打たれる。その面白さは、一つのジャンルでは到底表現不可能な、まさにMAXエンターテインメント・ムービーともいうべき映画の誕生である。そして、待望の全米6月20日公開を皮切りに、全世界でそのベールを脱ぐ!!

<怒り><パワー><自由>

遺伝子学者ブルース・バナーは、ある実験中、致死量のガンマ線を全身に浴びるという、予期せぬ事故に巻き込まれた。彼は奇跡的にも無傷だったが、やがてそれは、世界を震憾させることになる、想像を絶する壊滅的な事態へと発展していく…。事故から間もなく、身体の異変に気付いたブルースは、ある感情の高まりと共に信じられぬ姿へ変貌を遂げた。その感情とは、“怒り”。そして、怒りの感情を抱いた時に起きた変化とは、緑色をした醜く巨大なモンスターへの変身だった。その頃、死んだと思われていたブルースの父デヴィッドが姿を現わした。彼の秘められた過去と、歴史の闇に葬られた一つの実験結果にこの事件の全てのカギが隠されていたのだった。
ブルースではなくなった“ハルク”は、彼を捕獲しようとする軍が送り込んだ最新兵器搭載のヘリやジェット機の攻撃も恐れず、戦車の砲弾さえはね返し、もはや誰にもその力を止めることは不可能かと思えた。しかも、“ハルク”は、攻撃を受ければ受けるほど、怒りのパワーを全身に脹らせ巨大化するのだった。世界がハルクを恐れたが、ブルースに特別な感情を寄せていた女性科学者ベティだけが“ハルク”を信じ続けた。そして、彼女だけがハルクを止めることが可能だった。だが捕獲に失敗した将軍は、ハルクが人間である事を知りながら、最終兵器を持ち込んだ撃退指示を出すのだった…。
ブルースの変身の真相は?“ハルク”は人類の進化系なのか?この夏、その全ての謎は解かれ、その全貌が明らかになる!!

“ハルク”の誕生と、映画版“ハルク”

『ハルク』の原作は、『スパイダーマン』や『X−メン』で名高いマーヴェルコミックで、1962年にコミック界の神様スタン・リーの手によって誕生した。
“ハルク”は単なるヒーローではない闇の部分を持ち、自分をコントロールできない複雑なキャラクター設定が全世界で人気を集めたが映画化が実現しなかったのは、そのあまりに複雑でスケールの大きい“ハルク”の縦横無尽の暴れぶりであった。そして今、完全映画化不可能とされた原作が、ILMの最新VFX技術で遂に実写化されたのである。その中心人物は、常にILMの最大のプロジェクトを手掛けるデニス・ミューレンで、『スター・ウォーズ/エピソード2』を蹴ってまで参加した彼は、これまでCGが辿り着けなかった人間の重量感を伴うリアルな動きと表情の変化を、過去、あらゆる壁を乗り越えてきた実績と情熱と執念で見事、達成させた。総ての特撮技術を凌駕した、まさに歴史を塗り替えた瞬間である。
だが、『ハルク』は決してVFXにのみ頼った荒唐無稽で単純なストーリーの作品ではない。その物語には、数々の様々な人間ドラマが散りばめられ、アン・リー監督のオリジナル・アイデアを基に深く描かれている。
主人公ブルースが自分の破壊行為を知り、自己への嫌悪感から二度と変身しないように自らの命を絶とうとする苦悩。しかし一方で変身後に、肉体の果てしない“快感”が押しよせたことを心の奥底で実感するなど、葛藤を背負い自分と戦っているのである。
また、身体の中に潜むハルクを解き放つキーが“怒り”の感情で、この怒りは主人公ブルースが、4歳前の記憶を失っている子供時代のトラウマである事も重要なファクターである。その他、“お前の中のハルクを愛している”という父デヴィッドの存在、撃退ではなく捕獲にこだわる政府の企み、その指揮をする将軍が、ハルクを守ろうとするベティの父親であることなど、複雑な人間模様が一つの大きなリングで結びつくのである。
この最新の視覚効果と最高の物語のコラボレーションで生まれた『ハルク』は、従来のブロックバスター・ムービーとはタイプの異なる、次世代型のエンターテインメント映画なのである。

スタッフ&キャスト

主演は、ハルクに変身する科学者ブルース・バナー役に、『ブラックホーク・ダウン』のエリック・バナ、その恋人のベティ・ロス役に『ビューティフル・マインド』のジェニファー・コネリー。その他、ブルースの父、デヴィッド・バナー役には『48時間』シリーズのニック・ノルティ、ベティーの父であり、厳格なロス将軍役には『ワンス・アンド・フォーエバー』のサム・エリオット、ブルースと対立するタルボット役には、『ビューティフル・マインド』のジョシュ・ルーカスが扮するなど、多彩な演技派共演陣が、ファンタジックなストーリーにリアリティを与え、ドラマ性を嵩めることに貢献している。
監督は、『グリーン・デスティニー』で2001年のアカデミー賞で話題をさらい、米・英・台湾と世界で活躍するアン・リー。彼はこの映画で、ダイナミックでリズム感服る演出に、独自の格調高い美意識的要素を加えるという、過去のアクション映画の既成概念を打ち破る手法を実現させた。製作は、『スパイダーマン』や『X-メン』シリーズなどを手掛けたアヴィ・アラッド、『遊星からの物体X』『マーズ・アタック!』『ジュラシック・パークIII』のラリー・フランコ、『ダンテズ・ピーク』『アルマゲドン』『T2』のゲイル・アン・ハード、『グリーン・デスティニー』『いっか晴れた日に』のジェームズ・シェイマスの4名。製作総指揮は、『スパイダーマン』『X-メン』などのキャラクターの原作者で、アメコミ界の神様として知られるスタン・リーと、『X-メン』シリーズなどを手掛けたケヴィン・フィージ。原作は、“ハルク”の創始者であるスタン・リーのコミック・ブックとジャック・力一ビーのコミックに基づく。ジェームズ・シェイマスの原案を元にした脚本は、『クリフハンガー』『O07/ゴールデン・アイ』のマイケル・フランスと、TVシリーズなどを手掛けたジョン・ターマンの二人。撮影は、『ブルーベルベット』『ワイルド・アット・ハート』のフレデリック・エルムズ。音楽は、『ミッション・インポッシブル』『シカゴ』『スパイダーマン』のダニー・エルフマン。編集は、『アイス・ストーム』のティム・スクワイアズ。プロダクション・デザインは、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』『スリーピー・ホロウ』『ファーゴ』のリック・ヘインリックス。メイクアップ・アーティストは、『ザ・リング』『PLANET OF THE APES/猿の惑星』『ナッティ・プロフェッサー』シリーズ等で知られる巨匠リック・ベイカー。そして、本作の最大の魅力であるVFXを手掛けたのは、世界最大の特撮工房として名高いILM。視覚効果スーパーバイザーには、常にlLMのトップ・プロジェクトに参加する『スター・ウォーズ』シリーズ、『T2』『ジュラシック・パーク』のデニス・ミューレン。アニメーション・スーパーバイザーは、『トイ・ストーリー』シリーズ、『E.T./20周年アニバーサリー特別版』のコリン・ブラディ、特殊効果スーパーバイザーは、『スターシップ・トルーパーズ』『パール・ハーバー』『ジュラシック・パークIII』等を手掛けたILM所属のフランク・W・タランティーノの3名を始めとする数々のエキスパートが参加し、かつて不可能とされた映像化を実現させた。撮影は、巨大なアクション用のセットを筆頭に、サンフランシスコ市街及びゴールデン・ゲート・ブリッジ、レッドウッズ国立公園、ニューメキシコの砂漠などで、大掛かりなロケーション撮影を行った。

ストーリー




【ハルク】を怒らせてはいけない…

正体…ハルクは人間である。科学者ブルース・バナーが遺伝的な特異体質に加え、実験中の惨事の連鎖反応が原因で変身した姿なのだ。

跳躍力…ハルクは一度のジャンプで何キ□も移動する事ができる。また、長距離を瞬時に駆け抜けることも可能。

エネルギー…ハルクは怒りの感情をエネルギーに変換する。つまり攻撃されればされるほど無敵になる。

破壊力…ハルクのパワーは、ビルの壁を紙のように破り、戦車も粉砕する。そのカは測定不能の無限大である。

回復力…ハルクは、銃弾やミサイルを撃たれた位では死なない。その身体には超人的な回復力があるからだ。

サイズ…ハルクに変身した際の身長は、約2m。変身後は、攻撃を受ける度に巨大化し、最終的には、約10mにも達する。

弱点…ハルクを制御できるのは、恋人のベティ・ロスの愛情のみ。つまり彼の唯一の弱点は、自身の人間としての優しさの心である。

スタッフ

監督:アン・リー

キャスト

エリック・バナ
ジェニファー・コネリー
サム・エリオット

LINK

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□IMDb
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http://www.thehulk.com/
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