原題:PYTHONS2

The Snakes Are Back! 人類丸飲み

2002年/アメリカ/90min ビデオ発売:マクザム、ギャガコミュニケーションズ・販売:マクザム(税抜:16,000) DVD発売:マクザム・販売:ハピネット・ピクチャーズ(4,700)

2002年8月25日DVD発売/2002年8月2日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2002 Pythons Productions LLC.

解説



2000年7月にりリースした前作『パイソン』。最新のCGIエフェクトを駅使して作られた巨人ヘビと人間の凄まじい死闘は、他のモンスター・パニック作品を遥かに凌ぎ、驚異的なヒットを博した。
そして今年、あの戸大ヘビ“パイソン”が、全長26m、体重12tと、さらなる進化を遂げ、何と群れで襲い掛かる!
前作同様、製作会社は未公開パニック作品では右に出る者のないUFO、巨大ヘビのVFXはアンドリュー・ホフマンが担当。また、バイソンのキャラクター・アニメーション・スーパーバイザーに、ディズニーのフルCGアニメ『ダイナソー』や『スターシップ・トゥルーパーズ』等を手掛けたヤンシー・カルザダが初参加し、前作を越えるリアルで凶暴なヘビが。延生した。監督のリー・マッコネルも、一流のSFX技術者として『ハリケーン・チェイサー』等数多くの作品を手掛けた人物だけに、初監督作ながら、その手腕を遺憾なく発揮している。
圧倒的ド迫力で、再び人類に牙を剥いた巨大ヘビ。モンスター・パニックの金字搭が、遂にその姿を現す!!

【チェック・ポイント!】

 へっ?なんで『3』じゃないの?『アイスランド』(01)は?…とオヤクソクのボケをかましてみました!な、UFO製作の巨大蛇モンスター・パニック第3弾。でも物語自体は、ちゃんと『パイソン』(00)の設定を踏襲し、初作で田舎町の保安官グレッグを演じたビリー・ザブカが、思いっきし出世したグレッグ役として続投するなど、ちゃんと『2』にはなっています。そうかと思えば、『アイスランド』では古代大蛇が暴れまわるニュー・アルカトラズ刑務所に救出のためやってきた軍人を演じていたダナ・アッシュブルックが、今度は秘密の荷物の運送を依頼される運送屋役で出演していたりと、なかなかややこしい状況ですな(笑)。
 ロシアの山間部に潜んでいた、米軍が開発したモンスター・スネーク“パイソン”を、米露混成舞台が捕獲するまでが導入部。なんでウラル山脈に逃亡していたのかは説明されないんで謎。で、決死の捕獲作戦を成功させたのも束の間、軍用機で輸送中チェチェン・ゲリラに撃墜され(CGIによる飛行機アクションを挟むのが、いかにもUFOの十八番っぽい)、事情を知らず容器ごと運ばれた露軍基地を血祭りにあげるという物語。然程大きくない捕獲ケースの蓋が開くと、中からどう見てもケースの容積以上の体積を持っているとしか思えないパイソン君が、いつ果てるとも知れないノリで、ずずず〜〜〜〜っと姿を現す場面は、隙間なら狭くとも潜り込めるという“蛇”に関しての一般知識どおりなんで笑えます。巨体に似合わぬ素早い動きで、犠牲者に巻きつき、毒液を吐きかけの見事な暴れっぷりが健在なのは嬉しいんだけど、ただちょっとパターンの繰り返しが気になる。今回も後半の舞台は露軍基地内ってことで、地下道的なシチュエーションで生死をかけたバトルが繰り広げられるわけだけど、これって『パイソン』『アイスランド』と見た目あまり変わらないんだよね。今回は、折角“群れ”…は大袈裟だけど(笑)数を2匹に増やすという王道の設定を盛り込んだのだから、そのあたりをもう少し絵的にも、物語的にも有効に活かして欲しかった。2匹一緒に出て来る場面が、ちょっと短過ぎで勿体無い。もし、次回作が作られるなら、大都会の摩天楼に複数の蛇が絡みつくとか、これまでとは違う絵を是非とも期待したい。
(殿井君人)

ストーリー


ロシアの秘密}地。米露軍連合特殊部隊は、米軍の指揮の下、ウラリスキー山脈に潜む大蛇“パイソン”捕獲作戦を決行、負傷者を出しながらも、かろうじて捕獲に成功した。だが、バイソンを載せた米軍空輸機は帰還途中、チェチェン軍に狙撃され墜落してしまう。駆け付けたロシア軍はチェチェン軍を銃殺し、墜溶した米軍機を偵察、無傷の捕獲装置を発見した。秘密基地での任務を知らない彼らは、その貨物の中身が何かも分からないまま、ロシア軍基地へと移送した。
一方、夫婦で軍送屋を営むドワイトとナリアは、悪徳商人とのトラブルに巻き込まれたいた。そこヘグレッグ・ラーソンと名乗る、怪しげなアメりカ人が現れ、事態を収拾する。そしてラーソンは、ドワイトたちに、10万米ドルという破格の料金で、ある仕事を依頼した…。

スタッフ

製作:ジェフ・ビーチ、ケン・オランド、フィリップ・ロス
   『バイソン』『ロスト・ボイジー』『オテッセイ2001』『ディープ・コア2000』
脚本:ジェフランク
撮影:アズサ・オーノ『逃走国境/狙われた女たち』
VFX:アンドリュー・ホフマン『バイソン』『ハリケーン・チェイサー』
監督:リー・マッコネル『ハリケーン・チェイサー』『セカンド・インパクト』(SFX)

キャスト

ビリー・ザブカ(ウィリアム・ザブカ)『バイソン』『アブレイズ』
ダナ・アッシュブルック『アイスランド』『ツイン・ピークス』
シモーネ・ジェイド・マッキノン『ベイウォッチ』『月に願いを』
マーカス・オーレリアス『ブレイド』『エグゼクティブ・コマンド』
アレックス・ジョリグ
ミハイル・ミルチェフ

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