原題:The Alamo

愛する人がいた。 守るべき家族があった。 戦う理由など、他にはなかった…

2003年/アメリカ/カラー/137分/ 配給:ブエナビスタエンターテインメント(ジャパン)

2005年02月16日よりビデオレンタル開始 2005年02月16日よりDVDリリース 2005年02月04日よりDVD発売開始 2004年9月25日より丸の内プラゼール系にてロードショー

(C)TOUCHSTONE PICTURES All rights reserved

公開初日 2004/09/25

配給会社名 0069

解説


 わずか200人にも満たない男達が、テキサス独立を求める旗の下、数千ものメキシコの軍勢を相手に死闘を繰り広げていた。理想に燃えるまだ若い指揮官トラヴィス、人々の心をつかむ、飲んだくれのナイフの使い手ジム・ボウイ、数々の武勇伝でその名を馳せる伝説の男デイヴィ・クロケット、そして、肌の色も境遇も 異なる民衆達…。砦を12日間も守り抜いた彼らのもとに、待ち望む援軍は来ない。それは、テキサス軍司令長官ヒューストン将軍による先を見据えた苦渋の選択の 結果だった。
 13日目の未明、かつてテキサスに夢を求めて流れ着き、あるいは背後の愛する家族を守るためにここにいる男達は、生きて戻れぬと知りながら 、最後の戦いに誇りをかける…。

 アメリカの魂を伝える“神話”として170年近くも語り継がれてきたアラモの物語を、『オールド・ルーキー』(02)のジョン・リー・ハンコック監督が、命より大切なものを守り抜いた男達の姿に新たな光を当て、大いなる群像ドラマとしてスクリーンに蘇らせた。歴史的事実が持つ 迫力や、高揚と恐怖の両面をさらけだす戦闘の臨場感が、運命を共有する男達の友情とプライドの熱きドラマを浮き彫りにし、「アラモ砦の真実」をあぶり出す。

ストーリー

 テキサス、サン・アントニオ。屋根の崩れ落ちた古い教会や修道院からなるアラモ砦…。数台の大砲によって要塞化したこの砦を占領していたメキシコ軍を、テキサス軍は攻撃し、1835年12月、町から撤退させることに成功した。
 テキサス州議会との戦略の相違からテキサス軍司令長官の位を剥奪されたヒューストン将軍(デニス・クエイド)は、サン・アントニオに赴く義勇兵のジム・ボウイ(ジェイソン・パトリック)に願いを託す。「アラモ砦にこもるな。開けた戦場で戦わなければ負ける。アラモを爆破して大砲を持ち帰ると約束してくれ」

 だが、亡きメキシコ人妻との思い出の地であるアラモを爆破すことはできそうもないとボウイには思えた…。

 トラヴィス中佐(パトリック・ウィルソン)がサン・アントニオに到着し、アラモ砦を守る指揮官に任命された。彼は、酒をあおるボウイに向かい、「アラモの爆破と大砲のために派遣されたのか」と問いつめる。若すぎる上に規律に厳しい彼は、皆から冷笑で迎えられる。リーダーとして民間兵の信頼を得ているのは明らかにボウイの方だった。
 デイヴィ・クロケットの一団がテネシーからやって来た。伝説の英雄がテキサスに味方した事を喜ぶ兵士達。だが、クロケットは、かつてヒューストンから打ち明けられたテキサス共和国建設の夢に、政治的野心をくすぐられてもいた。

 敗退したばかりのメキシコ軍が冬山を越えて襲来することはない、との予想を裏切り、西のナポレオンを公言するサンタ・アナ将軍(エミリオ・エチェバリア)自ら率いるメキシコの大軍は、既に北進を開始していた。

 1836年2月23日、数千の軍勢が町に到達した。逃げまどう住民達。トラヴィスは、集結した150名の兵士をアラモ砦に移動させ、住民達を砦の教会に避難させる。町に残ったメキシコ系住民達は、サンタアナの行軍にスペイン語で歓声を上げる。それは彼らの生き残る術だった。メキシコ軍は町を占領し、アラモ砦を包囲した。

 「無条件降伏」を要求するサンタアナ軍に対し、トラヴィスはこれを真っ向から拒否。
戦う姿勢を崩さない一方で、ヒューストンへ援軍を求める書状をセギン大尉(ジョルディ・モリャ)に託し、良き返答を心待ちにしていた。しかしヒューストンは、「兵力がそろうまでは、アラモへ出兵しない」との苦渋の決断を下す。待てども来ない援軍に、アラモの兵士達の志気は落ち、疲労と困惑はピークに達していた。
 過酷な状況のなか、トラヴィスは援軍は来ないことを彼らに伝える。
「降伏したい者にはそれを許す。しかし自分は負傷したものを見捨てることはできない…。」
 誰一人として、アラモ砦を立ち去ろうとはしなかった。

 そして、1836年3月6日。戦いが始まって13日目を迎えるその日の明け方。
 愛するものを守るために立ち上がった彼らの最期の戦いが、始まろうとしていた…。

スタッフ

監督:ジョン・リー・ハンコック
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、マーク・ジョンソン
製作総指揮:トッド・ハロウェル、フィリップ・ステュアー
脚本:レスリー・ボーエム、スティーヴン・ギャガン、ジョン・リー・ハンコック
撮影:ディーン・セムラー
音楽:カーター・バーウェル

キャスト

デニス・クエイド
ビリー・ボブ・ソーントン
ジェイソン・パトリック
ジョルディ・モリャ
パトリック・ウィルソン
エミリオ・エチェバリア
マーク・ブルカス
W・アール・ブラウン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す