原題:KAKUTO

伊勢谷友介初監督作品

第3回東京フィルメックス・コンペティション部門出品::http://www.filmex.net/

2002年/日本/カラー/108分/35ミリ/カラー/ヨーロッパビスタ/R-15 配給:ザナドゥー

2003年12月21日よりビデオリリース 2003年12月21日よりDVD発売開始 2003年春、渋谷シネアミューズにてロードショー

(c)2002『カクト』製作委員会

公開初日 2003/07/26

配給会社名 0103

解説


モデルを経て、『ワンダフルライフ』 『金髪の草原』 『DISTANCE』 で俳優として着実にキャリアを重ねてきた伊勢谷友介が、劇場長編映画〈初〉監督・脚本・主演に挑戦。芸大大学院でデザインを学び、NY大学・映画コースへの短期留学も経験した彼が、その類稀なるセンスと豊穣なイメージで、未だかつてなかった新感覚のエンタテインメント作品を誕生させた。

今を楽しみながらも、行き場のない不安や感情を抱え生きているごく普通の若者たち。そんな彼らが巻き起こすある一夜の出来事を、CGやデジタルビデオを駆使し、疾走感溢れる映像でポップに描きだした本作は、ジョージ・ルーカスによる青春映画の金字塔 『アメリカン・グラフィティ』やマーティン・スコセッシ監督作 『アフター・アワーズ』 なども彷彿とさせつつ、伊勢谷自身の個性に満ち溢れた、窒息状態の日本の”今”を3倍速で駆抜ける、等身大の若者たちの共感を呼ぶ作品に仕上がった。
『幻の光』 『ワンダフルライフ』 『DISTANCE』 と国内外で評価の高い映画監督・是枝裕和が、伊勢谷が長年温めていた本作で、初のプロデュースを担当。

主演の伊勢谷を取り巻く俳優陣も、今後の活躍から目が離せないフレッシュにして実力派の顔ぶれが揃った。伊勢谷演じるリョウの幼馴染のナオシ役には、映画『独立少年合唱団』やカロリーメイトのCMでの好演が光る伊藤淳史。友人のマコト役には、「ウルトラマンガイア」 「仮面ライダー龍騎」と2大ヒーローを演じ話題となった高野八誠。ほか、加瀬亮をはじめ、桃生亜希子、すほうれいこ、川島亜紀、共同脚本の亀石太夏匡など、伊勢谷のプライベートの仲間たちが集まり、現場の楽しい雰囲気をそのまま画面に伝えている。また、日本映画界を牽引する演技派俳優の寺島進、香川照之らが脇を固め、多彩な登場人物に彩りを添えているのも見逃せない。

それらの生き生きとしたキャラクターが織成す物語が、TUUKe、S9、DJ DOMINOの手による眩暈とスピード感溢れる音楽、そして自在に躍動するカメラによって、時に絡み合い、縺れ合いながらラストに向け一気に収束していく。やがて訪れる不思議な幸福感に満ちたエンディングには、日本映画の新たな息吹すら感じさせることだろう。
「目覚める人」「目覚める都」の意を持つ、僕の造語です。
だいそれた事のように聞こえるかもしれませんが、
僕の意図する「目覚め」は、
必ずしも大きな出来事や大きなショックが原因ではありません。
僕らが何か自分自身の小さな変化に気付くことが出来たら、
それが未来への大きな変化に繋がる。
そして、それが集まり、大きな力になっていくとき、
それは都(文化)をも変えていく力になる。

ストーリー



ある夜の出来事だった。現実的な悩みを抱えた友人が二人、リョウを訪ねて家にやってきた。彼女を妊娠させてしまった幼なじみのナオシと、彼女の浮気を偶然目撃してしまった同じ大学に通うマコト。その日はリョウの誕生日だったが、特に予定もないリョウは、酒を飲みながら二人の悩みを聞くことにした。やがて酒に飽きた三人は、マコトの勧めと軽いノリもあって、リョウの先輩でもあるヤクザの鈴木の元へマリファナを買いに行くことにする。そして、あの夜が始まった・・・。

スタッフ

監督:伊勢谷友介
製作:是枝裕和
脚本:伊勢谷友介/亀石太夏匡
撮影:伊藤寛
美術:磯見俊裕
音楽:TUUKe/S9/DJ Domino
配給:ザナドゥー

キャスト

伊勢谷友介
伊藤淳史
高野八誠
桃生亜希子
すほうれいこ
加瀬亮
香川照之
亀石太夏匡
寺島進
蓮見知香
大塚朝之
野村貴志
鉄平
ORANG
松沼礼
吉永雄紀
螢雪次郎
大久保運
田中要次
酒井晴人
鈴木一功
横尾省吾
七里謙一郎
橋沢進一
川村亜紀
井手大介
DJ Domino
まつゆう
ミズタマ
中島ちあき
椎名令恵
有友正隆
今村有希
村野友希
皆銭俊明
長者康之

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