原題:T.R.Y.

2002年/日本・中国・韓国/ 配給:東映

2003年07月16日よりDVD発売&レンタル開始 2003年07月11日よりビデオレンタル開始 2003年1月11日より東映邦画系にてロードショー公開

公開初日 2003/01/11

配給会社名 0004

公開日メモ 7年ぶりの東映作品に出演する俳優の織田裕二主演作。日本・中国・韓国合作となる東映製作で上海などで撮影。

解説



「踊る大捜査線」では、熱血ながらどこかコミカルな刑事を、「ホワイトアウト」では、実直で勇敢なダムのエンジニアを演じた織田裕二が今回チャレンジするのは、7ヶ国語を巧みに操り、ヨーロッパ・中国大陸・日本と世界中を股にかける伝説の男・伊沢修——。
原作は第19回横溝正史賞を受賞した井上尚登氏の同名ベストセラー小説(角川文庫刊)。騙す者、騙される者の攻守が目まぐるしく入れ替わる息つく暇のないスリリングな展開とスピード感という原作のエッセンスを残しつつ、今回は映画版オリジナルのラストシーンが用意された。

上海⇔東京 魅惑のニ都で展開する“ニュータイプ・アドベンチャー”

今回の舞台は、観光にビジネスにと老若男女を問わず今最も注目を集める国際スポット〈上海〉、そして、東京。中国では広大な撮影所“中国上海電影製作所”で長期ロケを敢行し、日本語・中国語・韓国語・英語等が入り混じる無国籍感漂い、活気溢れる雰囲気の中、虚々実々の駆け引きが展開する心理戦の数々、日本では撮影が困難なスリリングなアクション・シーン等がフィルムに熱く焼き付けられた。
清朝打倒を目指す中国人革命家・関飛虎(ガン・フェイフー)役に中国から邵 兵(シャオビン)を、伊沢と旧知の仲の韓国人仕事師・パク・チャンイク役に韓国から孫 暢敏(ソンチャンミン)を迎え、伊沢を陰から支える料亭の女将・喜春役に黒木瞳、伊沢の強大な敵となる日本陸軍中将・東正信役に渡辺謙と、充実のキャストが脇を固める。

ストーリー



20世紀初頭の上海。欧米列強や日本の中国大陸進出政策、民衆から噴出する不満によって、清国政府は崩壊寸前であった。
そんな上海の街を闊歩する伊沢修は、謎のベールに包まれた男。かつて騙した武器商人が放った殺し屋から命を狙われる彼は、中国人革命家・関に絶体絶命のピンチを救われる。
刺客から命を守ることを条件に、関は自らの活動に協力することを伊沢に約束させるが、関の野望を打ち明けられた伊沢は愕然とする。
関が目論んでいたのは、日本陸軍から大量の武器弾薬を奪い取るという無謀な計画だった。
伊沢は旧知の仲であるパクらの力も借り、猜疑心の塊で一点の隙も見せない完全無比の強大な敵、陸軍中将・東正信に、極限の頭脳戦を挑む。

はじめは、仕方なく依頼を引き受けた伊沢だったが、いつしか関や革命の同志との間に、固い絆=友情を感じ始める。執拗に命を狙い続ける殺し屋、金の匂いを嗅ぎ付け計画を横取りしようとする東の弟の出現など、伊沢の前には障害が次々と立ちはだかり、計画は暗礁に乗り上げたかに思われたが……。
ピンチに陥れば陥る程、フル回転する頭脳を駆使して伊沢が捻り出した秘策と、その行動とは——。

この後ストーリーは予測不能の展開を見せ、ドラマはトップスピードに乗り、ラストシーンまで一気に駆け抜ける!

スタッフ

原作:井上尚登(「T.R.Y.」角川文庫刊)
監督:大森一樹
企画:坂上順、永田洋子
プロデューサー:天野和人、野村敏哉
脚本:成島出
撮影:加藤雄大
照明:大久保武志
美術:稲垣尚夫、竹内公一
音楽:住友紀人
配給:東映

キャスト

織田裕二
孫暢敏(ソン・チャンミン)
楊若兮(ヤン・ローシー)
ピーター・ホー
黒木瞳
渡辺謙

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す