矢口、パルコを撮りました。 鈴木、はるこを撮りました。 あなたの知ってるパルコの、誰も知らないおはなし、お見せします。

2002年/日本/ビスタサイズ(720p)/カラー/ステレオ/65min 製作:パナャjック、アーティストフィルム/企画協力:パルコ 配給:パルコ、アーティストフィルム

2002年12月21日よりDVD発売&レンタル開始 2002年7月20日渋谷、シネクイントにてレイトロードショー公開!

完成披露試写会レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=128 前夜祭レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=238" 初日舞台挨拶レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=241"

(C)2002パルコフイクション製作委員会

公開初日 2002/07/20

配給会社名 0077/0023

解説


ブロードバンド、テレビ、DVD、映画祭など各メディアで短編映画が熱くにぎわいをみせるなか、またもや新たなる短編映画が誕生しました。

監督は、大ヒット映画『ウォーターボーイズ』で今年度日本アカデミー賞衆生(音楽賞)、日本中に笑いと涙の旋風をおこした矢口史靖、往年の(?)ライバル、そして俳優としても活躍中の鈴木卓爾。

このふたりが、“ナウでヤングな若者が集う”(※オープニング映像にこのコピーの秘密が!)パルコヲ舞台に、思いっきり遊んで撮った完全フィクション5話から告ャされるオムニバス映画。
日本映画が誇るエンターテインメント系最強監督コンビの遊び心から生まれたのが『パルコフィクション』。

お気楽でお気軽、映画でウモ?ツき通す、なんちゃって矢口ワールド、短くも濃厚、ディープなドラマ派、鈴木ワールドが炸裂!
そんなオムニバスならではの欲張りな魅力が満載の『パルコフィクション』。

パルコの秘密をのぞき見してみませんんか?

ストーリー

第1話 パルコ誕生 監督・脚本:矢口史靖

場所は、パルコの役員会議室。本日の会議のテーマは、「新時代ショッピングビルの名称案」。「パ、ポ、ポロ、ペロ…」出そうで出ないナイスなアイデア長時間に渡る会議で、役員達はみんな行き詰っていた…。濛々と立ち込めるタバコの煙にむせ、持病の喘息でもがき苦しむ社員A(田中要次)は、耐え切れず外へ飛び出し、壁に激突!胸部骨折で診察を受ける。一方、小学2年生の徹は、父親の突然の転勤で、泣く泣く大切に飼っていた魚を川へ捨てる。川向こうでその魚を釣り上げる老人。この複雑で偶然な人間関係に、実はPARCO誕生の秘密が隠されていたっ!!

パルコという名前がどうしてついたのか?における矢口流解釈。パルコ役員役にあのキムタクと共演経験を持つ名優、田中要次、徹の父親役にだらしないネクタイ姿がやけに色っぽい寺曙痰ニ、矢口作品の常連たちがおとぼけムードを盛り上げる。

第2話 入社試験 監督・脚本:矢口史靖

今年も新入社員の季節がやってきました。「コ、コウコクのシゴトとか、やってみたいんでっ!」と、意気盛んにパルコの面接試験を受ける花子(真野きりな)。しかし、隣にはいかにもデキのよさそうなキリリとした東大出の男(近隣公園)が…。東大男のそつないアピールであっけなく面接は終了。全く良い所が出せなかったと、くじける花子の前に現われた面接官になぞの封筒を渡される。「この封筒を最後まで聞けなかったら、合格ですよ…」。ん〜〜〜、開けたい、でも受かりたい!このナゾの封筒に、「いつもワケがわからない」で有名なパルコのコマーシャルの秘密が…。

サラリーマン生活を送ったことがない、つまり面接試験を受けたことがない、矢口流“就職活動頼末記”。キリっとできないノホホン花子を、天然ボケっぶりが超キュートな真野きりなが好演。

第3話 はるこ 監督・脚本:鈴木卓爾

テレビで「パルコ」のコマーシャルが流れるたびに、おばあちゃん(進藤幸)の「はるこ」さんが「はあ〜い、呼んだ?」。心配した孫娘のイズミ(村上東奈)は、子どもごころにおばあちゃんが心配になり、子ども電話相談室に電話。ところが応対したのは、怪しい相談員“斧”(鈴木卓爾)。「パルコのコマーシャル止めてもらうか、パルコって名前、変えてもらうしかないね…」といい加減な回答。純なイズミはおばあちゃん救済のため、まぶだちのムラチュー(高橋健太)を連れて、田舎からはるばる渋谷へやってくる。ムラチューの体を張った活躍で、ついにパルコに大変化がっ?!

教育番組ながら大人のファンが多く、異例の深夜再放送となったNHKの『さわやか3粗』の脚本を担当していた鈴木卓爾。絶対にあり得ない設定をリアル感たっぷりに描<、ちょっとキミョーなほのぼのファンタジー。この世界感こそが、鈴木ワールドそのもの。 第4話 バーゲン 監督・脚本:矢口史靖 今日からパルコはグランバザール。店員の鈴子は、前から社販で買おうとしていたお目当てのワンピースが次々と売れていってしまうのが気がかりで仕方ない。そこで、人目を盗んでワンピースをゲットし、あとでこっそりとレジに代金を入金しておくことを考えつく。ところが、人生そううまくは行かないもの。ワンピースを隠した植木鉢を風水好きの店長が移動してしまい、鈴子は大慌て。なんとかワンピースを取り返そうと、夜中にコッャ鰍ニ暗い店内に忍び込んだのが運のツキ。とんでもないスキマに挟まれてしまうことに! パルコの店員さんのトホホな日常を演じるのは、こちらも矢口作品『ワンピース』の常連、猫田直。ラストシーンで見事に次の鈴木作品『見上げてごらん』にバトンタッチの軽ワザも楽しい。 第5話 「見上げてごらん」 監督・脚本:鈴木卓爾 世にも稀なスカイクレーバー症候群の美都子(唯野未歩子)は上を見上げることができず、いつでもうつむいているパルコの店員。背の高い恋人だと目を合わすこともできず、今までの恋愛相手は、「背が低い」という理由のみ。仕事も日常生活もままならずに、セラピストに通う美郁子は、ちょっと上を見るとすぐにクラっと倒れてしまう毎日。ところが、なぜかいつでも長身の警備員・大須勘三(荒川良々)が現れて、助け起こしてくれる。親友の素敵子(田村たがめ)は、「アイツってストーカーじゃん」と警告するが、なんとなく存在が気になり始めた美都子は、思い切ってデートに応じてみる。もしかしたらアタシ、治るかもしれない…。 短編だろうが、2時間だろうが、どうしてもこのドラマを描きたかった、鈴木卓爾、渾身の1作。

スタッフ

エグゼクテイブ・プロデューサー:座間隆司(パナャjック)、米村知晃(パナャjック)
               甲斐真樹(アーティストフィルム)
企画:安田裕子
アャVエイト・プロデューサー:出真一(パナャjック・デジタルネット・グループ)
               仁地幹人(アーティストフィルム)、矢口純子(矢口事ム所)
監督・脚本:矢口史靖、鈴木卓爾
撮影監督:白尾一博
照明:宮下昇
録音:小林徹哉
音楽:金澤信一
編集:高成田大、中村平祐
助監督:広田幹夫

キャスト

<パルコ誕生>
パルコ役員:田中要次
老人:相馬剛三
鈴木徹:小島大輝
徹の父:寺曙・
徹の担任教師:椎名令恵
老人の息子:森下剥K
コンビニ店員:山中聡
医師:伊藤智之
看護婦:元木千草
オープニング・ナレーション:サエミマユコ

<入社試験>
花子:真野きりな
東大男:近藤公園
面接官:福田勝洋
新入社?スち:大高敏宏、古澤弘年、出雲勝麿、小松玲子、池崎真理

<はるこ>
木下イズミ:村上東奈
木下はるこ:進藤幸
ムラチュー:高橋健太
屋上の作業員:田邊年秋
バーはるこの客:佐藤佐吉
5歳のはるこ:森田李砂
斧:鈴木卓爾
極悪トリオ・甲:宇野孝信
極悪トリオ・乙:山口大輔
極悪トリオ・丙:野田幸祐
バーはるこのママ:松村奈緒
イズミの母:吉野晶
パルコの店員:唯野美歩子、中村靖日、紫とも
パルコのCM:真野きりな、近藤公園

<バーゲン>
鈴子:猫田直
恵:塩野谷恵子
店長:紫とも
パルコの客:坂井三恵
店員:稲田千花
警備員:新川良々

<見上げてごらん>
山谷美都子:唯野美歩子
大須観三:新川良々
荒間素敵子:田村たがめ
司:徳井優
セラピス卜:緒方明
客・渡部:松永大司
客・ジュデイ:Jennifer Holmes
美都子の少女時代:松村奈緒
美都子の同僚:吉野晶

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