原題:Signs

全米震撼 史上最高額の脚本にハリウッド騒然! ある日、男と家族の前に現れた〈兆候〉——何故?

2002年8月2日全米初公開

2002年/アメリカ/ビスタ・サイズ/ドルビーSRD/107min 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2005年03月18日より2005年5月20日までの限定DVDリリース 2003年03月07日よりDVD発売開始 2002年9月21日(土)より日比谷スカラ座1ほか全国公開

(C)TOUGHSTONE PICTURES

公開初日 2002/09/21

配給会社名 0069

公開日メモ 全てが明らかになるその瞬間──世界は「シックス・センス」を超える恐怖に叩き込まれる。全世界で870億円を超える驚異的大ヒットを記録した「シックス・センス」から3年——鬼才M.ナイト・シャマラン監督が放つ最新作「サイン」が、ハリウッドに前作以上の《事件》を巻き起こしている。

解説


グラハム・ヘスは信仰心の篤い牧師であったが、悲劇的な事故で妻を亡くしたことがきっかけとなり、神に背を向ける。半年後、残された2人の幼い子供と弟と共に暮らす彼の農場に、巨大なミステリーサークルが出現。その日から、農場の周囲で様々な怪奇現象が起こり始める。それは何の《兆候》なのか?そして、なぜグラハムの農場に現れたのか?
グラハムと彼の家族に起こるいくつもの現象《偶然》と思われたそのひとつひとつは、全て彼らに向けられた《サイン》であり、その意味を解読される瞬間を息を潜めて待っていたのだ。戦燥の予感に脅えながら、グラハムはいま真実への禁断の扉を開く…。

全世界で興行収入6億6千万ドルを稼ぎだす記録的大ヒットとなった『シックス・センス』で、一躍ハリウッドNO.1のストーリー・テラーの座に昇りつめたM.ナイト・シャマラン監督。「次のスピルバーグ」というヘッドラインと共にニューズウイーク誌の表紙を飾るこの若きカリスマが、恐怖と愛に彩られた戦標のスリラーを誕生させた。
全米では8月2日に公開され、オープニング3日間興収6,030万ドルという驚異的スタートをきり、ディズニー配給のライブ・アクション作品史上NO.1をはじめとする数々の新記録を樹立。特に、シリーズ作品でも原作の映画化作品でもない《オリジナル脚本》の実写作品として、過去最高のオープニング記録を打ちたてたことは、『サイン』の際立った独創性を全米の観客がいかに待望していたかを物語っている。

前作『アンブレイカブル』で監督料以外に史上最高額の500万ドルの脚本料を獲得したシャマランは、今回の『サイン』ではそれを倍以上も上回る《8桁=1,OOO万ドル以上》の脚本料を得て、自らの記録を塗り替えた。それほどまでに衝撃的な脚本でありながらも、劇場公開までストーリーは完全極秘——シャマランの指示によるこの徹底したマーケティング戦略は、ハリウッドに空前のセンセーションを巻き起こした。果たしてシャマランが観客から隠したかったものとは、何だったのだろうか?
見えざる敵に脅える家族その背筋の凍るような恐怖を、ヒッチコックの再来と称えられる職人技でリアルに描き出しながら、彼が本作で挑んだのは、いわばスリラーという名の壮大なジグゾーパズルだ。プレイヤーである観客は、映画のクライマックスまで自分たちが完成させようとしている《絵》の予想がつかない。だが、ついにその《絵》が姿を現し始めた時、それを構成する1ピース1ピースが“単なる全体の中の一部分=偶然”ではなく“必要不可欠なディテール”であることに気づかされる。「A」はたまたま「A」だったのではなく、「A」でなければならなかったのだ。「サイン」の世界においては因果律が全てを支配し、《偶然》など存在しないのだから。
妻はなぜ、謎の言葉を残して亡くなったのか?幼い娘はなぜ、水の入ったコップを部屋中に置いてまわるのか?息子が買った本はなぜ、書店に誤って届けられたものだったのか?ミステリーサークルはなぜグラハムの農場に現れたのか?etc.…何気ないこれらのディテールに隠された意味を発見した時、《偶然》と思われた幾多の現象は、真実を伝えるための《サイン》であったことに気づかされる。蜘蛛の巣のように映画の全編に張り巡らされたこれらの《サイン》を、観客はいくつ解読できるだろうか?そして、このサスペンスに満ちたジグゾーパズルは、最後にどんな《絵》を完成させるのだろうか?迷宮のシャマラン・ワールドに、一切の常識は通用しない。

主人公の元牧師グラハムを演じるのは、アカデミー賞作品賞・監督賞を受賞した『ブレイブハート』をはじめ、俳優としても映画人としても輝かしい名声を得てきたハリウッドのトップスター、メル・ギブソン。
妻を不慮の事故で亡くし、再び家族を失うことへの恐怖に囚われた男をエモーショナルに演じ、「これまでのキャリアで最も素晴らしく、驚くべき演技(ROLLING STONE誌)」と批評家の絶賛を集めている。
グラハムの弟で元マイナーリーグのスター選手、メリル役には『グラディエーター』で高い評価を受けた若手実力派、ホアキン・フェニックス。母親の不在によってギクシャクしがちなグラハムと子供たちとの関係を、誠実な愛情で見守る柔らかな演技が光る。
また、グラハムの2人の子供たちを、マコーレー・カルキンの弟のローリー・カルキンと、『E.T.』のドリュー・バリモアの再来と言われるアビゲイル・ブレスリンが熱演している。
シャマラン監督を支えるスタッフ陣には、ハリウッドの“奇跡”を生んだ『シックス・センス』チームが再結集した。
音楽のジェームズ・ニュートン・ハワードは、次第に追い詰められていくジリジリした心理を、限りなくサウンドに近いスコアで表現。その手腕は、ヒッチコックの名作『鳥』の作曲家バーナード・ハーマンに例えられている。
シャマラン監督との“共犯”によって、主題を反映する《ビジュアル・メタファー》を全編にふんだんに仕掛けたのは、プロダクション・デザインのラリー・フルトンと撮影のタク・フジモト。映画の冒頭、窓から見える庭の遊び場が、ガラスの角度で一瞬ゆらりと歪む。心の迷い、不吉な予感といった微妙なニュアンスを、1シーンで台詞以上に雄弁に物語るのが、シャマランの巧妙な映像マジックである。

「世界の終わりが訪れた時、《家族》はどうなるのだろう?そんなアイデアから『サイン』は生まれたんだ」と、シャマランは語る。
超自然的現象を描くフィルムメイカーとして知られるシャマランだが、彼にとってそれは、日常のルールが崩れ去った時の人間のリアルな感情を描くための手段に過ぎない。『サイン』においても、そのメインテーマは主人公とその家族のドラマにある。かけがえのない大切なもの(=妻・母)を失った家族が、その喪失感に押しつぶされそうになった時、日常のルールを超越した脅威に突如さらされる。その危機に、果たして家族は崩壊してしまうのか?それとも…?

『シックス・センス』がそうであったように、シャマランは『サイン』」もまた2度観ることを推奨している。一度目は、巧妙なトリックの衝撃に心奪われながら。そして2度目は、グラハム・ヘスとその家族の絆に心を震わせながら…。

ストーリー


「人には2つのタイプがある。
ひとつは、この世には偶然などなく、奇跡が存在すると信じているタイプ。
もうひとつは、すべては単なる偶然で、未来は自分次第なのだと思うタイプ。
お前はどちらのタイプだ?」(グラハム・ヘスの台詞より)

神に背を向けた元牧師──彼の農場に現れた巨大な“サイン”とは…
グラハム・ヘス(メル・ギブソン)は信仰心篤き牧師であったが、予期せぬ悲劇が彼の人生を変えてしまう。ある日突然、最愛の妻を事故で亡くしたのだ。臨終の妻を看取るグラハム──その瞬間、ある《霊的な現象》が起こり、彼は神に対して大いなる疑念を抱き始める。
この事件がトラウマとなり、グラハムは牧師を辞めて農夫となる。弟と2人の子供たちとの、穏やかな日々──だがその平穏は、突然に打ち破られる。農場のとうもろこし畑に忽然と現れた、巨大な“サイン”によって…。
その“サイン”は何を意味するのか? そして、なぜ彼の農場に出現したのか? その答えを知ろうとした瞬間、グラハムは恐るべき真実への扉を開けてしまったのだ…。

スタッフ

監督・脚本・製作:M.ナイト・シャマラン
製作:フランク・マーシャル、サム・マーサー
製作総指揮:キャスリーン・ケネディ
撮影:タク・フジモト
プロダクション・デザイン:ラリー・フルトン
編集:バーバラ・タリバー
衣装デザイン:アン・ロス
視覚効果監修:エリック・ブレビッグ、ステファン・ファングメイヤー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

キャスト

グラハム・ヘス:メル・ギブソン
メリル・ヘス:ホアキン・フェニックス
モーガン・ヘス:ローリー・カルキン
ボー・ヘス:アビゲイル・ブレスリン
キャロライン・パスキ:チェリー・ジョーンズ
レイ・レディ:M.ナイト・シャマラン
コリーン・ヘス:パトリシア・カレンバー

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