原題:La Comunidad

どうですか、みんなさん、幸せになりたいですか?

2001年度ゴヤ賞15部門ノミネート 主演女優賞、助演男優賞、特殊効果賞受賞 2001年サンセバッスチャン国際映画祭主演女優賞受賞

200年9月29日スペイン初公開

2000年/スペイン映画/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/1時間46分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ ヨーロッパ映画グループ

2002年08月02日よりDVD発売開始 2002年08月02日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年1月12日よりシブヤ・シネマソサエティ、横浜西口名画座にてロードショー公開

エドゥアルド・アントゥニョ氏来日インタビュー::http://www.cinematopics.com/cinema/topics/topics.php?number=388

ビデオ時に変わった場合の題名 13(さーてぃーん)みんなのしあわせ

公開初日 2002/01/12

配給会社名 0025

公開日メモ 「どつかれてアンダルシア(仮)」のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督のブラックコメディが再び炸裂!スペイン映画界の”イイ顔”をしたキャストが勢ぞろい!

解説


どうですか、みんなさん、幸せになりたいですか?
「幸せになりたいな一つ」と思っているジュリアおばさんが、お金をラッキーッと独り占めしたから、さあ、大変!
おんぼろアパートの住人たちと、戦争が始まった!
ところで、“幸せ”って何だっけ?
「幸せになりたいな一つ」と思っているジュリアおばさんは、不動産屋に雇われてボロい分譲アパートの部屋を売っている。ところが、同じアパートに住んでいる一人暮らしの老人が死んだのに気づいたから、さあ、大変!!老人はTOTOで当てた賞金を隠しもっていたのだ!おばさん、ラツキーッと金を独り占めしたから、20年間その金を狙っていたアパートの住人たちとの死闘が始まった!そして、地獄のような毎日からおばさんを救うのは、ふとっちょのダース・ベイーダー(!?)なのだ!!!で、幸せって何だっけ?

スペイン映画界の危険球
『どつかれてアンダルシア(仮)』のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督、またも暴投!
オババが飛ぶ!太つちよのダース・★イダーが救う!!
ブラックな笑いあり!サスペンスあり!恐怖あり!『どつかれてアンダルシア(仮)』のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督最新作が、またも登場!意外に大作!スペインの集合住宅にも日本と同じように管理組合、自治会のようなものが存在するが、それがそのものずばり“Comunidad(コムニダー)”。アレックス・デ・ラ・イグレシアの第5作目にあたるこの作品は“Comunidad”を題材にとっている。今回は視覚的にグロいシーンが減って人間同士のどろどろとした欲とエゴを強調することでデ・ラ・イグレシア流を強調。他の映画の有名なシーンをパクってみたりする遊び心も持ち合わせている。特に、最後の方では気がふれちゃったオババの1人が屋根を飛ぶシーンは『マトリックス』そのものである。

ペドロ・アルモドバル監督作品の常連で、スペインの大女優カルメン・マウラをはじめ、スペイン映画界の知られざる“イイ顔”をしたキャストが勢ぞろい!
主演は、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』をはじめとするペドロ・アルモドバル監督作品の常連で大女優のカルメン・マウラ。イグレシア監督はこの映画への出演依頼をした時に、もし彼女がイエスといってくれなければこの映画はつくられることはなかった、と言っている。そのほか、強烈なキャラの住人たちにスペイン映画界の知られざる“イイ顔”をしたキャストが勢ぞろい!日本は人の生活を覗き見ることが好きでもそれほどストレートには出さないものだけど、スペインはあのドアについてる覗き穴からヒマにまかせて観察してる人が多く、隣人が何してるのかとか誰が訪ねてきたのかとかみんなよく知っていると言う。カルメン・マウラは、この作品でスペインの“アカデミー賞”であるゴヤ賞主演女優賞を、エミリオ・グチエレス・カバは、助演男優賞を受賞!スペインでは150万人を動員する大ヒット!みんなで笑い転げつたって話。スペインって、ど一なつちゃってんだろう?

ストーリー



不動産会社でセールスウーマンをしているジュリアおばさんは、かかえている分譲アパートをあの手この手を使って客に売りつけなくてはいけないのだが、なかなか成果はあがらない。ある日、客を案内したマドリードの中心にあるマンションを気に入ってしまい、リストラされて今はディスコのドアボーイをやっている旦那を呼び寄せ、そこでこっそり一晩を過ごすことを計画。それがそもそもの“こと”のはじまりだった…。
ところが、旦那とベッドでくつろごうとした瞬間、上の階から水が漏ってくるわ、ゴキブリは落ちてくるわ。翌日、消防隊を呼んで上の部屋に行ってみると、そこの住人が死体が発見される。死体は、一人暮らしの老人で、誰も知らない間に死んでいて、何日もたってから発見されたのだった。飼い猫は、その死体を食べて生き延びていた…。ジュリアは、その部屋で老人の財布を拾う。そして、その中に入っていた暗号めいた紙切れから、老人が隠し持っていた3億ペセタを見つけ、自分のものにしてしまおうと計画するのだ。やっと自分にも運が回ってきた!ところがどっこい、その金の存在を知っていたマンションの住人全てが敵に回り、ジュリアがその金を持って逃げないようありとあらゆる手を使って建物の外に出さないよう画策するがのだ。彼らは20年間、老人が死ぬのを待っていた。
老人もそれを知っていて「殺される!」と20年間一歩も部屋を出なかったのだ…。
アパートの住人は、パーティーを開いて、ジュリアが金を持っているのを確認すると、ダンス教師のカストロに、些細な諍いから旦那と別れたジュリアをたらしこませ、ベッドでイチャイチャしているところを家捜ししたりする。しかし、失敗。ジュリアも警察の手助けで、このアパートから脱出しようとするが、これも失敗!おまけに管理人のリカルドに捕まって、殴る蹴るの暴行をうけるはめになるのだった。老人の金は20年前TOTOで当てたものだった。老人は、その時に助言したリカルドには、お礼はおろか少しも感謝せず金を独り占めした。そこでリカルドは、住人たちと契約を結んで、老人を監視し続け、契約に同意しない住人を殺してきたのだ。ジュリアが、売ろうとしていた部屋の住人も彼らに消されていたのだ!
リカルドの魔の手からやっとのことで逃れたジュリアだったが、このアパートから脱出することは出来ない。その彼女に救い主が現れた。それは、いつもダース・ベイダーのコスプレをしていて、みんなからバカにされているチャーリーだった。彼は、強欲な母親をはじめとする住人たちに愛想を尽かし老人のアパート脱出計画も手伝っていたのだ。彼の手引きで、屋根伝いにアパートから脱出しようとするジュリア。気付いた住人たちも、内輪もめしながら屋根伝いに彼女を追い掛ける。そして、ビルからビルへ凄いジャンプをして追い掛けてきたのは、お婆ちゃんのパキ一タだった。もう逃げる屋根もなく、絶体絶命のピンチ!そして、最後のどんでん返しがジュリアを、住人たちを待っていた!

スタッフ

監督:アレツクス・デ・ラ・イグレシア
プロデューサー:アンドレス・ビンセンテ・ゴメス
脚本:ホルヘ・ゲリカェチェヴァリア+アレツクス・デ・ラ・イグレシア
撮影:キコ・デ・ラア・リカ
音楽:ローク・バニョス
美術:ホセ・ルイス・アリザバラガ+ビアフラ
衣装:パコ・デリレガド
配給:GAGAコミュニケーション
協力:アットエンタテインメント
宣伝協力:スローラーナー

キャスト

ジュリア:カルメン・マウラ(ゴヤ賞主演女優賞)
チャーリー:エドユアルド・アントゥニャ
エンカルナ:マリア・アスケリノ
エミリオ:エミリオ・グチエレス・カバ(ゴヤ賞助演男優賞)

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