原題:Hedwig and the Angry Inch

第14回東京国際映画祭特別招待作品::http://www.tiff-jp.net/

2001年/アメリカ/92分/ビスタサイズ/SR・SRD-SDDS・DTS 提供:テレビ東京×ニッポン放送×ギャガ・コミュニケーションズ 協力:エスピーオー/サントラCD:AVEX 配給・宣伝:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ お問い合せ:ギャガGシネマ

2002年09月06日よりDVD発売開始 2002年09月06日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年2月23日よりシネマライズ他全国ロードショー

公開初日 2002/02/23

配給会社名 0025

公開日メモ 誰もが自分のカタワレを探してる・・・。マドンナは楽曲の権利使用を申し入れ、デヴィッド・ボウイはグラミー賞をすっぽかして観劇。NYのオフ・ブロードウェイで2年半以上に渡るロングランを記録したロック・ミュージカルが、舞台と同じく監督・脚本・主演のジョン・キャメロン・ミッチェルによってついに映画化された。

解説


《セレブリティ違を熱狂させた、オフ・ブロードウェイの大ヒットロック・ミニージカル、ついに映画化!》
マドンナは楽曲の権利使用を申し入れ、デヴィッド・ボウイはグラミー賞をすっぽかして観劇。セレブリティやニューヨーカー達の熱狂的な支持を受け、オフ・ブロードウェイで2年半以上に渡るロングランを記録したロック・ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が、舞台と同じく、監督・脚本・主演ジョン・キャメロン・ミッチェルによって、ついに映画化された。
舞台がもたらした感動と共感は、そのままスクリーンに蘇り、増幅する。
本作は、自分の”失われたカタワレ(missing half)”=愛を追い求める無名のロック・シンガー、ヘドウィグの数奇な半生を、心揺さぶるグラムロックにのせて贈るロック・ミュージカル。グラマラスで妖艶、そして、時に辛辣なヘドウィグの溢れ出る孤独な魂の叫び。自らの運命を歌詞にのせ謳い上げるその姿が、胸に切な<突き刺さる。 本作は2001年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、鳴りやまない拍手の中、最優秀監督賞と、最優秀観客賞をダブル受賞。その後も数々の賞を受賞するなど、性も人種も世代の違いも軽々と乗り超え、多くの観客の共感を呼び起こした。 《夢と引き換えに刻まれた「怒りの1インチ(アングリーインチ)」。》 1960年代後半。東ドイツ生まれの少年ハンセルは、自由を得て、ロックシンガーになる夢を叶えるため、アメリカ兵との結婚を決意。性転換手術を受けることとなる。しかし、股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。渡米するも離婚し、しがないロックバンドを組むヘドウィグ。やがて17才の少年トミーに出会うが、彼はヘドウィグのオリジナル曲すべてを盗んでビルボードNo.1のロックスターになってしまう。裏 切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を引き連れ、トミーの全米コンサートを追い、大会場の脇の、場末のレストランを巡業する。 果たしてヘドウィグは、自分の魂である歌をとりもどし、捜し求めていた「愛」に出会うことができるのか…。 《誰もが、自分の"カタワレ"を探してる…。》 プラトンの「饗宴」にヒントを得た``愛の起源"は、ミッチェルとともに舞台及び映画版両方の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の創作に深く関わり、自らも出演したステイーヴン・トラスクが、本作のために最初に書いたテーマ・ソングだ。失われた愛の``カタワレ"を探して切々と歌われるラヴソングは、まさに聴くものの心を揺さぶるヘドウィグの魂の叫びである。不完全な身体を持つ自分自身と、裏切ったかつての恋人への怒りと哀しみを込めて綴られるその他のオリジナル・ソングの数々も、トラスクの作詞・作曲による。劇場版ではグラミー賞の最優秀演劇音楽賞にノミネートされたほか、数多くの栄冠に輝いた。映画版では新メンバー(オルタナティブ・ロックの大御所、ボブ・モウルド他)を加え、ライブ感を重視し、撮影現場でレコーディングを行った。 《インディペンデント・スピリッツ溢れる製作陣たちの、最高のコラボレーション!》 ロック・スピリッツ溢れる衣装は、コートニー・ラブ、マドンナ、ソニック・ユースのステージ衣装や、『ラリー・フリント』(96)、『17歳のカルテ』(99)等の秀作映画を手がけてきたアリアンヌ・フィリップス。美術監督は『ハピネス』(98)、『ハイ・フイデリティ』(00)のテレーズ・デ・プレス、撮影監督にドキュメンタリー映画『テルミン』(93)のフランク・デマルコを起用。まっ た<の新人監畳であるジョン・キャメロン・ミッチェルに、最高のスタッフ達を集めたのは、『ベルベット・ゴールトマイン』(97)、『ハピネス』(98)、『ボーイズ・ドント・クライ』(99)などの野心作を送り出してきた製作会社キラー・フィルムズ・インディペンデント・スピリッツ溢れる製作陣たちによる、最高のコラボレーションが実現した。

ストーリー

全米各地を旅して巡る売れないロックシンガー、ヘドウィグ。今日も彼女はステージの上で厭を通して自らの半生を語る。
ヘドウィグは共産主義体制下の束ドイツで男の子ハンセルとして生まれた。母親と二人暮らしで、米軍用のラジオ番組から流れるロックを子守唄に育った彼の夢は、いつか自由の国アメリカに渡り、ロックスターになること。ある日、彼は厳格だった母親から「愛の起源」についての物語を聞かされる。それは、プラトンの魅惑的な物語だった。人間は元来、2組の手足、神の頭部を模倣した2つの顔を持つ、2対の身体がひとつになった生き物だった。しかし、神はカをつけた人々を恐れ、地上に稲妻を放ち、つながっていた人々の身体を2つに引き裂いた。そして、人間は寂しい2本足の生き物となってしまう。以来、人間は自分の”失われたカタワレ(missing half)”を求めてさまよい、そして出会った時に芽生える感情、それが「愛」なのだと。
その日以来、ハンセルは、自分の“カタワレ”を見つけようと心に決めた。ある日、優しい米兵ルーサーが「君を愛している、結婚して壁を越え、自由の地、アメリカに連れて行きたい」とささやいた時、その夢がかなうチャンスが訪れた。しかし、米兵と結婚しアメリカに渡るためには、性転換手術を受けなければならなかった。亭を実現させるため、様々ながら手術を受けるが、不手際で「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が彼の股間に残されてしまう。”アングリーインチ”を残したまま、名前もヘドウィグに変え「彼女」となった「彼」は、晴れて渡米するも、ルーサーは彼女の元を去っていった。ケーブルTVでベルリンの壁が倒壊する様子を見た彼女は、自分の人生は終わったと感じる。しかし、彼女は、ロックスターになる夢を思い起こしカツラを手に、韓国軍兵士の妻たち数人と、ロック・バンドを結成する。そして、片手間にベビーシッターやアルバイトをこなし、田舎町のトレイラー
ハウスでなんとか生計をたてながら暮すある日、17蔵の少年トミーに出会う。ヘドウィグは、同じくロックスターになる亭を持つトミーに、彼女のすべての愛情と、ロックシンガーとしての魂を注ぎ込む。しかし、トミーは彼女を捨てたばかりか、彼女のオリジナル曲すべてを盗んで、ビルボードNo.1のロックスターになってしまう。裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を引き連れ、トミーの全米コンサートを追い、大会切の脇の嚇末レストランを巡業する。果たしてヘドウィグは、自分の魂である厭をとりもどし、捜し求めていた「失われたカタワレ=愛」に出会うことができるのか…。

スタッフ

監督・脚本:ジョン・キャメロンミッチェル
作詞一作曲:ステイーヴン・トラスク
製作:クリスティーヌ・バァション、ケイティリレーメル、パメラロフラー
撮影監督:フランク・デマルコ
プロダクション・デザイン:テレーズ・デープレス
衣装デザイン:アリアンヌーフィリップス
アニメーション・シークエンス&アートワーク創作:エミリー・ハブリー

キャスト

ヘドウィグ:ジョン・キャメロン・ミッチェル
スキシプ:ステイーヴン・トラスク
イツハク:ニミリアム・ショア
トミーノーシス:マイケル・ピット
フィリス・スタイン:アンドレア・マーチィン

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