PRISM
原題：PRISM
バイセクシャルでドラッグ常習の映写技師が体現する妄想と現実。 上映を任された1本の映画『PRISM』、子供の頃に読んだ童話の夢、 突然姿を現す黒服の老人。心の闇と記憶の光が織り成す、サイコ・ファンタジー。
2001年／DV／カラー／ビスタサイズ／100分 製作・配給：Tomo Suzuki Contemporary Arts、P-kraft
2004年11月26日よりＤＶＤ発売開始 2001年11月17日（土）〜11月30日（金）までシネマ・下北沢にてレイトショー公開
公開初日 2001/11/17
公開終了日 2001/11/30
配給会社名 0249
公開日メモ バイセクシャルでドラッグ常習の映写技師が体現する妄想と現実。 上映を任された1本の映画『PRISM』、子供の頃に読んだ童話の夢、 突然姿を現す黒服の老人。心の闇と記憶の光が織り成す、サイコ・ファンタジー。
解説
10年間、自主製作・自主上映で全国各地で活躍してきたインディーズ映画界の流星・福島拓哉。「水戸短編映像祭」での受賞を契機に製作した最新長編『PRISM』が、ついに劇場公開！
90年代初頭に映像制作を始めて以来、ぴあフィルムフェスティバル、東京国際レズビアン＆ゲイフィルムフェスティバル、みちのく国際ミステリー映画祭、ＰＪ映像祭、そして水戸短編映像祭など、各地の映画祭で卓越した人間描写と多彩な映像演出が高い評価を得てきた福島拓哉。長編最新作『PRISM』は、新世紀に入った今、従来のインディペンデント＝アマチュアの概念を覆し、本来の意味でのインディペンデントを目指すプロジェクト『TOKYOインディーズ』の先駆けとして、福島が主催する映像集団P-kraftとTomo Suzuki Contempomry Artsによる、自主製作・自主配給という形で劇場公開される。そしてその劇場は、オープン以来独自のプログラムと運営で映画ファンに愛されてきたシネマ・下北沢。インディペンデントの狼煙を上げるにふさわしい舞台が用意された。
主演の山下念吾や岩崎高広、堀井秀子、撮形の石井城治など主要キャスト・スタッフはP-kraftメンバーが務め、その他にも劇団フルーツの金子清文、東京想舎・ナリオ、そしてFM79.5看板ＤＪ大野勢太郎が出演。また、世界的に活寵するJazztoronikの野崎良太や郡司崇が音楽を手がけ、劇中登場する絵本の挿絵を富田典姫が担当するなど、新時代の到来を予感させる才能が集結した。
ストーリー
誰もいない草原で真(山下念吾)が倒れている。
昼は映写技師として小さな映画館で働き、夜になると馴染みのバーテンから買った薬にふけり、性別を問わず肉体関係を持つ毎日を過ごしている真は、どこか憂いのある青年・深沢(岩崎高広)と知り合って関係を深めていく。そんなある日真は、映画館の支記入に公開前の映画「PRISM」のビデオを手渡され、映写テストを頼まれる。それはある一組のカップル(堀井秀子・金子清文)の恋の始まりから終わりまでを、ドキュメンタリー夕ッチで描いた作品だった。
その映画「PRISM」を観た日から、真の周りの日常が少しずつ変化しはじめる。そして、それは同時に深沢の物語の始まりでもあった。
街で「PRISM」の主演女優を見かけた真は、彼女に声をかけるが、全くの勘違いのように扱われる。不審に思いもう一度ビデオを見直してみると、なんとその日の出来事が、いっ撮ったのかもわからないその映画の中にすでに記録されていたのだった。
同じ頃、真の不安に共鳴するように、深沢もまた、焦りと葡立ちを押さえきれずにいた。深沢に興味を持った大学の同級生(周東君美)との関係、そして真への思い。踏み込まれた心と踏み込めない心の狭間で、深沢は静かに追い詰められていく。
その共鳴から二人は激しく求め、互いを傷つけ合う。そして絶望した真の前に、謎の黒服の老人(大野勢太郎)一が現れるのだった…
スタッフ
脚本・監督：福島拓哉
エグゼクティブ・プロデューサー：鈴木朋幸
プロデューサー：青木馨
撮影監督：石井城治
録音：高橋敏之
美術監督：青木馨
音楽：野崎良太(Jazztoronik)
音楽(劇中映画)：郡司崇
挿絵：富田典姫
助監督：上倉栄治
制作進行：五味護
撮影助手：阿部まどか、
録音助手：山下剛
衣装：部坂治男、鈴木朝子
メイク：広田幸子
製作助手：江口健男、奥山祐一
スチール：阿部まどか
キャスト
織甲真：山下念吾
深沢康弘：岩崎高広
小林エリ：周東君美
榎木田：高橋敏之
小泉：泉常夫
女：青柳真紀子
男：福島拓哉
堀井みすず：堀井秀子
諸橋祐二：金子清文
木村猛：福島総
久保貴子：阿部まどか
飯田桜子：水越睦美
客：上倉栄治
老人：大好勢太郎
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