原題:Die Another Day

ジェームズ・ボンド映画誕生40周年記念作品

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003特別招待作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/sakuhin2003/

2002年11月29日イギリス初公開

2002年/イギリス・アメリカ/カラー/123分/ 配給:20世紀フォックス

2007年05月16日よりDVDリリース 2004年08月20日よりDVD発売開始 2003年08月01日よりビデオレンタル開始 2003年3月8日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

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公開初日 2003/03/08

配給会社名 0057

解説


 21世紀最初の“007”シリーズ最新作「007/ダイ・アナザー・デイ」は、シリーズ第20作目&40周年のダブル記念作品として登場する。
 殺しのライセンスをもつ英国秘密諜報部員、コードネームは007。華麗でスマートなスパイ、ジェームズ・ボンドは、米ソ両大国が対立する東西冷戦時代の1953年、イアン・フレミングが書いたスパイ・スリラー「カジノ・ロワイヤル」で誕生した。故ジョン・F・ケネディ大統領の愛読書と報じられたこともあって、原作シリーズは世界的なベストセラーを記録したが、ジェームズ・ポンドを文化的シンボルにまで押しあげたのは、もちろん、映画の力である。
 いまから振り返れば、1962年、イギリスは、世界に向けて、時代を画するふたつのヒーローを誕生させている。
ひとつはビートルズであり、もうひとつは言うまでもなく、“007”シリーズ映画化第1弾「007は殺しの爵号」(リバイバル時タイトル「007/ドクター・ノオ」)のショーン・コネリー扮するジェームズ・ボンドである。映画の魅力を決定づけたのは、第2弾「007/危機一発」(リバイバル時タイトル「007/ロシアより愛をこめて」)だったが、世界的なスケールの冒険、次々に繰りだされるアクション、奇想天外なまでの秘密兵器、“ボンド・ガール”と称される美女たち、ボンドのブランド・ファッションや趣味・嗜好のこだわりなどなど、「007の世界」としか呼びようのない、前代未聞のハイセンスで極上の不朽のエンターテインメントが確立され、映画が流行を生み、世界中にスパイ・ブームを巻きおこした。“OO7”シリーズが生まれなければ、「ミッション:インポッシブル」も「オースティン・パワーズ」も「トリプルX」も存在しなかったといっても過言ではない。スパイ・アクション・アドベンチャー映画の原点であり、頂点を極め続ける娯楽超大作、それが“007”シリーズである。

 物語は、国境を接する非武装地帯で、突如として巻きおこるハイ・スピードのホバークラフトによる壮絶なチェイス・シーンからスタートする。香港、キューバ、ロンドン、そしてアイスランドと舞台をかえ、世界を崩壊へと導く戦争を阻止する最強の敵との対決に立ち向かってゆく・・・
 ジェームズ・ボンドを演じるのは、「ゴールデンアイ」で5代目ボンドを襲名し、大成功をおさめているピアース・ブロスナン。今回は、正体不明の裏切り者により、極秘任務が失敗に終わり、深刻な事態に直面する。“ボンド・ガール”の2人のヒロインを演じるのは、「チョコレート」でアカデミー貧主演女優賞を受賞したハル・ベリーと、イギリスのTV・舞台で人気急上昇中の新星、ロンドンっ子のロザムンド・パイク。イギリス人俳優のトビー・スティーヴンス・韓国系アメリカ人俳優のリック・ユーン、同じく韓国系アメリカ人俳優のウィル・ユン・リーが、ボンドの敵を演じる。ベテランのアメリカ人俳優のマイケル・マドセンは、NSA(米・国家安全保障局)の頑固な捜査官の役を演じる。
ボンドの上司「M」にジュディ・デンチ、「M」の秘書のマネーペニーにサマンサ・ボンド、「M」の参謀役のロビンソンにコリン・サルモンと、英国諜報部MI−6のおなじみのチーム・メンバーがならぶが、秘密兵器係の「Q」は、悲劇的な事故死をしたデズモンド・リューウェリンの跡を継いで、“モンティ・パイソン”出身のジョン・クリースが演じる。
 裏切り、ハイテク兵器、軍事支配を壮大なスケールで描く本作の監督は、「ワンス・ウォリアーズ」「狼たちの街」「ザ・ワイルド」「スパイダー」とドラマチックでパワフルな演出が光るニュージーランド出身のリー・タマホリ。製作はおなじみイオン・プロダクションのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリ。脚本は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に続き、ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドのチームが担当。撮影は「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」のデヴィッド・タッターソル。
 音楽を手がけるのは「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のデヴィッド・アーノルド。話題の主題歌『ダイ・アナザー・デイ』を歌うのはミュージック界の女王マドンナ。マドンナ自身が映画の中に“ある役”でカメオ出演しているのも注目である。

ストーリー


一本の橋を挟み、捕虜の交換がされようとしている。片方は無残にやつれた英国秘密諜報部員ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)。もう一方は、中国の諜報員を抹殺した罪で捕らえられたザオ(リック・ユーン〕。構の真ん中で惜しみの視線をかわすふたり。数ヵ月前、ボンドはムーン大佐1ウィル・ユン・リー)という危険人物を暗殺するために、朝鮮半島の軍事境界線を越えた北側に潜入し、死闘の上、大佐を滝壷に突き落とした。ザオは大佐の腹心の部下だった。任務完遂と思った矢先、ボンドは捕らえられ、壮絶な拷問に耐える日々が続いたのだ。
 香港ーーようやく自由の身になったボンドを待っていたのは、治癒名目の幽閉という思いがけない事態だった。面会にきた”M”(ジュディ・デンチ)は、極東情勢の悪化をボンドが拷問にくじけた責任だと考え、彼を.見捨てる口諜報部員の資格を剥鷺されたボンドは、自らのアイデンティティーを証明するためにも、ザオを追うべく、厳しい警衛を潜り抜けてキューバに飛ぶ。
ハバナーザオがロス・オルガノス島の病院(一そこはカストロ臨長の延命処置に、DNA治療を秘密開発していた一)にいると知り、島への潜入方法を考えめぐらせていたボンド海からあがってきた魅力的な美女ジンクスと知り合い、一夜を共にする。翌日、病院に侵入したボンドは、DNA治療中のザオを発見し格闘となる。人種さえも変えてしまう治癒の途中にあるザオは、見るも恐ろしい姿に変わり果てていた。一方、別の理由で破壊工作をしていたジンクス、実はNSAのエージェントの彼女と共にザオを追うが、ヘリで逃げられてしまい、ジンクスも海に消える。だが、ボンドはザオの残した手がかりを得る。レーザーで”GG”と刻印されたダイヤ。それは、英国のダイヤモンドヨE、グスタフ・グレーヴス〔トビー・スティーヴンス)の商品だった。ロンドンーバッキンガム宮殿前で、広報係のミランダ・フロスト(ロザムンド・バイク)を従え、派手なパフォーマンスで人工衛星イカルスを使う環境計画を発表するグレーブスだが・・・。

スタッフ

監督:リー・タマホリ
製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
製作総指揮:アンソニー・ウェイ
共同製作:カラム・マクドゥーガル
音楽:デヴィッド・アーノルド
主題歌「ダイ・アナザー・デイ」マドンナ
プロダクション・デザイナー:ピーター・ラモント
撮影:デヴィッド・タッターソルBSC
編集:クリスチャン・ワグナー
衣裳デザイン:リンディ・ヘミング
アクション・ユニット監督/第2班監督:ヴィク・アームストロング
共同スタント・コーディネーター:ジョージ・アギラー
特殊効果スーパーバイザー:クリス・コーボールド
メインタイトル・デザイン:ダニー・クライマン
キャスティング:デビー・マクウィリアムズ
視覚効果スーパーバイザー:マーラ・ブライアン
模型効果スーパーバイザー:ジョン・リチャードソン

キャスト

ジェームズ・ボンド:ピアース・ブロスナン
ジンクス:ハル・ベリー
グスタフ・グレーヴス:トビー・スティーヴンス
ミランダ・フロスト:ロザムンド・パイク
ザオ:リック・ユーン
M:ジュディ・デンチ
Q:ジョン・クリース
ファルコ:マイケル・マドセン
ムーン大佐:ウィル・ユン・リー
ムーン将軍:ケネス・ツァン
ラウル:エミリオ・エチェヴァリア
ブラッド:マイケル・ゴレヴォイ
ミスター・キル:ローレンス・マコール
ロビンソン:コリン・サルモン
マネーペニー:サマンサ・ボンド

LINK

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