原題:LE PACTE DES LOUPS/Brotherhood of the Wolf

フランス史上最大の謎 それは1764年、 “獣”がこの土地に初めて姿を現した。 その1年後、 “獣”の噂は国中に広まり、 人間では太刀打ちできないと伝えられた。 “獣”の不吉な影はジェヴォーダン地方を 深い闇に沈めていった・・・。

2001年11月1日全米初公開

2001年/フランス/カラー/138分/DTS / Dolby Digital / ギャガ・ヒューマックス共同配給/協力:日活

2009年07月10日よりDVDリリース 2002年08月23日よりDVD発売開始 2002年08月23日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年2月2日よりニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にて拡大公開

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公開初日 2002/02/02

配給会社名 0025/0145

公開日メモ 18世紀フランス・ジェヴォーダン地方、100人を越える女と子供が忽然と姿を消した……。残された死体の傷跡。狼の仕業か? それとも呪いか?フランスの歴史における最大の謎、〈ジェヴォーダンの野獣〉の伝説が遂に明かされる!!

解説



1764年、ルイ15世の統治時代、ジェヴォーダンの農民たちは恐怖に打ちのめされた。岩だらけの片田舎、よく深い霧に包まれるその村は、夜ともなれば、血も凍るような悲鳴が空気をつんざく。猛り狂った野獣が女や子供を次々と殺し、その体を引き裂きバラバラにし・文字通り頭から食いちぎったのだ。野獣を狩るために屈強なハンターが集められ、激しい追跡戦が繰り広げられる。しかし、彼らの努力は無駄だった。野獣は追いつめられる度に、奇跡のように姿を消すのだ。恐ろしい惨事は続く。人々の恐怖は高まり、野獣の話は国中で噂となった。正体が分からないまま人々は、それを呪いだと信じるようになる。野獣は地獄から来た化け物、神によって送られた天罰だと。その噂はパリにいるルイ15世の宮廷にも届き、ヴェルサイユでも誰もが噂するようになった。ルイ15世は、この状況に我慢できなくなり、啓蒙家であり、優れた科学者でもあるグレゴワール・デ・フロンサックを調査に送ることを決意する。彼は、風変わりで無口な従者マニを連れジェヴォーダン地方へ向かう。そこで彼らを待っていたのは、完全に混乱した村人たちだった。しかしフロンサックは、容赦なく調査を進めた。野獣は存在する。それは事実だ。しかし、その正体は何か?その行動を後ろで操っている者はいるのか?そうした惨劇で誰が得をするのか?それは呪いなのか?残酷な策謀なのか?この謎を解き明かすため、フロンサックは、闇の中をかけるのであった。

フランスでNo.1大ヒット1!
ヨーロッパ映画界最高の布陣と香港映画界の才人が.タッグを組んで臨む超大作!
フランスで2001年1月に拡大公開されると日本でも大ヒットを記録した「クリムゾン・リバー」を超える動員をたたき出した本作「ジェヴォーダンの獣」。そのスピーディーな物語展開のスリルと神秘的な伝説の持つ重みは、観客の心を鷲掴みにした。知的な物語の面白さと肉体的なアクション、最新のSFX技術などが満載の超エンタテインメントである。主演はフランスを始めとするヨーロッパ最高の俳優達が集まった。「トリコロール/赤の愛」のサミュエル・ル・ビアン。「クリムゾン・リバー」「ドーベルマン」のフランスNO.1の若手スター、ヴァンサン・カッセル。「ロゼッタ」で1999年カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したエミリエ・デュケンヌ。現在、世界一美しい女性と呼ばれる「マレーナ」のモニカ・ベルッチ。そしてジェレミー・レニエと武道家マーク・ダカスコスである。
監督は「クライング・フリーマン」が世界各国でカルト作品となったクリストフ・ガンズ。製作は「トゥルー・ロマンス」「キリング・ゾーイ」のサミュエル・ハディダと「ドーベルマン」のリシャール・グランピエール。撮影にデンマーク出身で「ミミック」「ナイトウォッチ」等、ハリウッドでも活躍するダン・ローストセン。編集は「男たちの挽歌」シリーズ「狼/男たちの挽歌・最終章」で香港時代のジョン・ウー監督とコンビを組んできたデヴィッド・ウー、本作でも随所にジョン・ウータッチの独特なリズムの編集を見せる。スタント・コーディネートに「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」の武術の達人フィリップ・クウォーク。そして何と言っても〈ジェヴォーダンの野獣〉のクリーチャーデザインをジム・ヘンソンが担当し、見事な造形を見せてくれる。本作はまさに西洋と東洋の映画人がタッグを組んだ、メジャーエンタテインメント王道作品である。

ストーリー



1765年。国王は、ジェヴォーダン地方で殺毅を繰り返す野獣の正体を突き止めるため、若く知性溢れる自然科学者グレゴワール・デ・フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)を送る。フロンサックは、アメリカへ派遣された時に出会った先住民モホーク族の出身で、今は兄弟の誓いを立て行動を共
にしているマニ(マーク・ダカスコス)を連れ、ジェヴォーダンへ赴いた。深い霧に守られたジェヴォーダンの山々、欝蒼と茂る森、荒れた岩肌、フロンサックとマニは本能的に神秘的な力の存在を感じる。そんなフロンサックとマニに、熱心に協力を申し出たのは、啓蒙家の貴族の若者マルキ・トマ・ダプシェ(ジェレミー・レニエ)だ。彼は、2人を歓迎し宴を催す。そこでフロンサックは、地元の貴族の令嬢で美しいマリアンヌ・デ・モランジアス(エミリエ・デュケンヌ)と出会い一目で恋に落ちる。マリアンヌには享楽的な兄のジャン=フランソワ・ド・モランジアス(ヴァンサン・カッセル)がいる。ジャンはこの大捕り物を楽しんでいるようだ。さらなる惨劇の知らせが届き、地元の人々は悪魔の仕業だと信じるようになった。マニの直感的な技に助けられながら、フロンサックは、野獣の正体を探り出そうとする。野獣は化け物?狼?殺毅は続く。
一方、妹とフロンサックの関係に嫉妬したジャンの策謀で、2人は引き離される。そんなフロンサックは、謎めいた貴族の情婦シルヴィア(モニカ・ベルッチ)の腕の中で慰めを見いだす。再び残酷な惨劇の知らせが宮廷に届き、ルイ15世は、家臣のボーテルヌ総督を送り野獣捕獲を指揮させる。数日ののちに総督は、任務の成功を宣言する。「怪物は殺された」。総督はフロンサックを呼びつけ、パリで見せ物にするためにただの狼を、野獣の剥製に改造するよう命じる。しかも総督は、フロンサックに口止めする。国王は自分の権威が傷つけられるのを許せなかったのだ。表向きには野獣は退治され、派遣された者全員がパリへ帰ることができる。その次の春、トマから、野獣による殺鐵がいまだ続いていると知らせが届く。フロンサックはいてもたってもいられず、マニとジェヴォーダンへ戻る。彼は密かにマリアンヌとの再会も願っていた。しかし、その前にまず、フロンサックとマニは命をかけて戦わねばならないのであった。果たして〈ジェヴォーダンの野獣〉の本当の正体は?そこには驚樗の秘密があらわれるのであった。

スタッフ

監督:クリストフ・ガンズ
脚本:ステファン・ガベル
編集:デヴィッド・ウー
撮影:ダン・ローストセン
プロダクション・デザイン:ガイ=クロード・フランソワ
製作:サミュエル・ハディダ、リシャール・グランピエール
スタント・コーディネート:フィリップ・クウォーク

キャスト

フロンサック:サミュエル・ル・ビアン
ジャン=フランソワ:ヴァンサン・カッセル
シルヴィア:モニカ・ベルッチ
マリアンヌ:エミリエ・デュケンヌ
マルキ・トマ・ダプシェ:ジェレミー・レニエ
マニ:マーク・ダカスコス

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