時空を越え、覚醒するアウトサイダー時代劇

2001年/日本/スタンダード/モノラル/DLP上映/110min/R-18 配給:グルーヴコーポレーション

2002年10月11日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年7月6日よりテアトル池袋にてレートショー公開(DLP上映)

(C)2001 日活 グルーヴコーポレーション エクセレントフィルム

公開初日 2002/07/06

配給会社名 0031

公開日メモ 時空を越え、覚醒するアウトサイダー時代劇

解説


日本の映画が活気づいている。方がをめぐるイメージも大きく変わろうとしている。そんな映画界の最前線を突っ走る若い監督たちが、日本の原点“時代劇”に挑んだ。“今”と“昔”が激突する<今昔伝奇>。
21世紀、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリーポッターと賢者の石』が時空を越え、人々を癒し、覚醒する現代。シンプルなシチュエーションで、ストレートなエンターテインメントとして、この国でファンタジーが花開くのは時代劇の宇宙だ。巨匠・岡本喜八の『助太刀屋助六』、鬼才、三池崇史のTVドラマ「SABU〜さぶ〜」(名古屋テレビ・ANB系)など、本格的に時代劇が生まれ変り、話越を呼ぶ2002年。<今昔伝奇>はファンタジーのニューウエイヴ“アウトサイダー時代劇”として、あなたのドギモを抜く!
予想だにしない個性あふれた三部作。そのエッジの効きまくった鮮やかな斬り口はズバリ“エロス”“ホラー”そして“アクション”。
『皆月』『通貨と金髪』の望月六郎監督が挑む第一弾『花神』。死を超越した愛を貫いた男女がたどる、世にも数奇で猟奇的な運命。おどろおどろしい伝奇の世界を、めくるめく官能的な切なさで、衝撃的に描写。時代劇のエロティシズムがほとばしる。『新・極道記者』など、望月組ではおなじみの金谷亜未子と篠原さとしは狂おしい愛欲演技でぶつかりあう。新鋭・北村一輝やベテラン・ベンガルらが脇を同めた、生命力あふれる大自然のエロスに目を見はる。
また、三部作のオープニングとエンディングを、個性派俳優の奥田瑛二が監督したのも話題のひとつ。自らあやかしの盲目の琵琶法師に扮し、大胆なCG映像を駆使して、今昔の時空を鮮烈に斬り結ぶ。奥田瑛二のかもしだす魔性のエネルギーが、三部作により新感覚をもたらした事は聞違いない。
『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』の俊英NAKA雅MURAが錚々たる三人の監督にユニークな脚本を提供。今ハ昔ノコトトナリ————日本の映画に新しい宇宙が出現した。

ストーリー


巨大な陽石と陰石が祀られていた。人々はそれをドウロクジンさまと呼んで崇めていた。とある青年・弥彦(篠原さとし)は僧・善庵となるべく、山の奥で厳しい修行をつんでいる。だが、幼少の頃から共に育った千代(金谷亜未子)の事が頭から離れなかった。豪農の娘の千代は嫁に行ったが、子供を産めぬ石女として里に帰されて以来、実父(ベンガル)に獣のような近親相姦を強いられていたのだ。この世に地獄極楽。かの世に地獄極楽。されば、現世と来世に何の違いが。この世は地。かの世は天。天地陰陽を成し、陰陽和合を欲し、和合万物を生み成せり。陰窮よりて陽。陰極まりて陰。陰陽不分一体。因りて万物流転。地を掴みて天を掴み、天を掴みて地を掴む。山の民(北村一輝)が瞬く。弥彦は千代を連れ出し、山の中で激しく交わった。まぐわう股間からは、無数の美しい花があふれ出た。村人にとって、それは生きたドウロクジンさまだった。そして、実父の使いの者が二人を引き離そうとした時、大地は激しく揺れ、天が裂け———

スタッフ

監督:望月六郎

製作:豊忠雄、成澤章、伊藤秀裕
企画・プロデューサー:尼川匠佐、藤敏宏
脚本:NAKA 雅 MURA
音楽:TORSTEN RASCH
製作:日活、グルーヴコーポレーション、エクセレントフィルム
協力:パナソニック映像、デジタルネットワークサーブ
オープニング&エンディング監督・出演:奥田瑛二

キャスト

篠原さとし
金谷亜未子
北村一輝(特別出演)
ベンガル

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