ファイナル・ウォー
原題:FOR THE CAUSE
最終世界大戦
2000年/アメリカ映画/98min DVD発売:マクザム・販売:パイオニアLDC(税抜:4,700) ビデオ発売・販売:マクザム(税抜:16,000)
2001年7月25日DVD発売/2001年7月6日ビデオ発売&レンタル開始
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解説
戦争アクション巨編『ブリザード・ウォー』『U.S.シールズ』のヌー・イメージが描く近未来戦争アクション大作!
『スクリーム』シリーズ、『パラサイト』のディメンション・フィルムで全米超拡大公開決定!
監督・脚本は・SFXは大ヒット作『スピード』『GODZILLA』などのSFXを手掛けたデヴィッドとティムのダグラス兄弟監督。
テレビ・シリーズ『スーパーマン』のディーン・ケイン、『ヴァンパイア/最期の聖戦』のトーマス・イアン・グリフィンを始め、ハリウッド期待の若手スターが集結。数年後に実戦配備予定の最新兵器を駆使し、SFX満載で描かれる最終戦争の恐怖。果たして人類は絶滅を免れるのか?我々の未来は、終わりか?希望か?白銀に覆われた戦場に今、最後の審判が下る!
【チェック・ポイント!】
最近では『スパイダーズ』シリーズ等の優良B級生物襲撃パニック映画製作スタジオの雄として、モンスター映画ファンの間では信頼のブランドとなりつつあるヌー・イメージが、『シャドー・チェイサー2』などもう一つの得意?分野として作り続けている、SF or バトル・アクション路線の1本。
舞台は、100年に及ぶ二大勢力の戦争で疲弊した世界。それぞれのコロニーでは、少年・少女と言ってもいいような年若い者たちが、兵士として戦場に赴いていった…。少人数による兵士たちが、実際の森林地帯などで戦いを繰り広げるというシチュエーションは、低予算の近未来戦争ものにありがちな展開なのだが、時代的には25〜26世紀くらい?(2467年が大昔ってことなので)のそれなりに年代を経た未来としたことにより、いい意味での荒唐無稽な設定が盛り込まれていて楽しい。例えば、主人公たちの所属する勢力ブリッツは二種類の兵力から構成されていて、一つは少年兵を中心とする比較的普通の歩兵部隊なのだが、もう一つは超能力の素質を持った少女たちが、そのパワーをマシンで増幅させて敵を殲滅する“プログラマー”、通称は魔女たちだ。最初の戦いに出てくる“プログラマー”は、レオタードというかタイツ姿の3人組のおネーチャンたちで、『キャッツ・アイ』か『チャリ・エン』(一人は東洋系だし)か…って感じですか。それで、彼女たちのパワーが両腕のあたりから紫色に輝く翼のようなエネルギーとなって敵に放たれたり(ストーリー欄の写真登場)、巨大な二つの掌になって敵を握り潰したりする様が、CGIで描かれる。ベタではありますが、このへんの感覚はとっても楽しいです。メカ鳥のようなデザインの、敵の防御兵器も悪くない。
また、物語の基本ラインはミュラン将軍とその戦友、歩兵部隊の二人と“プログラマー”の二人の僅か6名が、最終兵器を発動させるため敵陣であるオプシディアンに向かうというあたりが低予算を感じさせるが、逆にその登場人物の少なさを活かして、延々と続いていると思われる戦いの中で疲弊し、その目的や本当の敵の存在さえ忘れられてしまった戦争の虚しさが案外によく出ているというのは誉めすぎか。監督のデヴィッド&ティム・ダグラス兄弟はSFX畑出身ということもあり、本編の中での比重は然程大きくはないが、ポイントとして出てくる戦闘機の描写やコロニーの外観なども手堅い映像を見せてくれる。
出演は、WOWOWで放映されたTVシリーズ版『スーパーマン』でクラーク・ケントを演じたディーン・ケインと、ジミー・オルセンを演じたジャスティン・ワイリーが、それぞれミュラン将軍とサザーランド曹長という役柄で再共演。これまでジミー・オルセンにしろ『ダンジョン・アンド・ドラゴン』にしろ軽妙な役どころが多かったワイリーが、珍しくシリアスに主役のサザーランド曹長を演じている。また、『ヴァンパイア/最期の聖戦』で吸血鬼ヴァレックを演じたトーマス・イアン・グリフィスが、シニカルな古参兵エバンズ役を好演している。(殿井君人)
ストーリー
2×××年。100年にも及んだ世界戦争で地球は崩壊寸前、わずかに生き残った人類も、終結の見えない戦いに疲労しきっていた。そして彼等は宇宙へ未来を託す。人類は新たな希望を見出すために、地球から遠く離れた惑星に建造された二つのコロニーに移住した。だが、コロニー同士の間に争いは絶えない。過酷な戦いの火蓋が切って落とされるのは時間の問題でしかなかった。この状況を憂い、人類の明日のため立ちあがった若き革命軍は、戦争を終結させるべく、最終兵器“ウォーハンマー”を起動した…。
スタッフ
製作総指揮:アヴィー・レーナー&ダニー・ディム・ボード
とレヴァー・ショート&ジョン・トンプソン
監督・脚本:デヴィッド・ダグラス、ティム・ダグラス
脚本:クリストファー・サラザー
音楽:ケヴィン・メンレイ
撮影:アドルフォ・バルトリー
SFX:ティム・ダグラス
編集:イライド・ラズ
キャスト
ディーン・ケーン『ノー・アリバイ/氷の誘惑』『デス・ゲーム2050』
トーマス・イアン・グリフィス『ヴァンパイア/最期の聖戦』
ジャスティン・ホーリン『チャイルド・プレイ3』『シリアル・ママ』
ジョディ・ビアンカ・ワイズ『go』『ノー・トゥモロー』
トラエ・トーマス『グレイスランド』
ミシェル・クルシーク『ニクソン』
スティーブン・ラムゼイ『英雄の条件』『G.I.ジェーン』
LINK
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