東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1968/東京映画/93分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月16日(水)PM12:15、5月18日(金)PM4:55、 5月26日(土)PM6:00、公開

公開初日 2001/05/16

解説

任侠やくざ映画ブームによって東映時代劇は激減。新天地を求めた沢島の東京映画移籍第1作の現代劇。
上京し親戚の工場に就職した次郎は恋人・志乃と親友・健吉を得る。しかし健吉と登った北穂高で遭難し、友を死なせ自身は記憶喪失となる。雄大な日本アルプスと喧噪の大都会を舞台にした純愛映画の佳作。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:清水邦夫
撮影:村井博
音楽:佐藤勝

キャスト

北大路欣也
星由里子
田中邦衛
佐藤友美
中村敦夫
三島雅夫
橋本功
小笠原良智

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