東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1965/東映京都/88分/カラー/シネスコ/

2005年06月21日よりDVDリリース 2001年三百人劇場にて、5月17日(木)PM4:45、5月20日(日)AM11:00、 5月28日(月)PM12:15、5月30日(水)PM7:00、5月31日(木)PM2:30、公開 1965年09月18日

公開初日 1965/09/18

解説

野州三万石城下、父を殺した、筆頭家老の酒乱息子を斬った千太郎が旅回りの一座に身を隠し、一座の花形で酒と博打の大好きなお島と舞台に立つ。娘役から脱皮したひばりが気っぷのいい女役者を演じ、好いた男との恋愛の機微が小気味よく描かれる。序盤のレビューシーンでは下駄によるタップダンスも披露。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:沢島忠/中島信昭
撮影:古谷伸
音楽:米山正夫

キャスト

美空ひばり
林与一
天津敏
小川知子
志村喬
内田朝雄
田中春男
香山武彦
園佳也子
香川良介

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