東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1961/東映京都/85分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月13日(日)AM11:00、5月15日(火)PM7:00、 5月28日(月)PM2:30、5月30日(水)PM2:30、5月31日(木)PM4:45、公開 1961年05月17日公開

公開初日 1961/05/17

解説

いつの日かすてきな若殿様が迎えに来てくれるという夢を見る、みなしごの機織り娘のもとに代官に追われる「殿さま小僧」が現れる。メルヘンタッチで描かれるコメディだが、夢見る頃を過ぎて本当の恋を知るところまでをきちんと描き、悪ふざけにならないところが沢島の本領。明るく健気なひばりもいい。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:野上龍雄/鷹沢和善/
撮影:山岸長樹
音楽:米山正夫

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

美空ひばり
鶴田浩二
高田浩吉
田中春男
星十郎
花房錦一
阿部九州男
山形勲

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