東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1961/東映京都/93分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月13日(日)PM3:45、5月15日(火)PM2:30、 5月18日(金)PM7:O0、5月24日(木)PM4:45、6月2日(土)PM3:45、公開 1961年01月03日公開

サブ題名 (ニュープリント版)

公開初日 1961/01/03

解説

3作で一旦完結したシリーズの復活作。それまでは単に錦之助の二役だった太助と家光を、明確に「うりふたつの二人」としたことが、めくるめくような娯楽映画の傑作を生みだした。家光暗殺の陰謀を防ぐため、家光になり代わった太助が巻き起こすてんやわんやの大騒動。全5作中、本作のみ彦左を進藤が演じている。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:小国英雄
撮影:坪井誠
音楽:鈴木静一

キャスト

中村錦之助
進藤英太郎
中村賀津雄
北沢典子
木暮実千代
平幹二朗
山形勲
田中春男
桜町弘子

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