東映黄金時代劇・沢島忠の世界

イタリア・ボルディゲラ国際喜劇映画祭作品賞(監督賞) 京都市民映画祭(作品賞・監督賞)

1960/東映京都/79分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月13日(日)PM1:00、5月15日(火)PM4:45、 5月17日(木)PM7:00、5月26日(土)PM3:45、5月29日(火)PM4:45、 6月2日(土)PM1:30、公開 1960年01月15日公開

サブ題名 (ニュープリント版)

公開初日 1960/01/15

配給会社名 0004

解説

シリーズ最終作としてひばりも加わった傑作コメディ。七代将軍が死去し、八代将軍の候補にあげられた尾張と紀州の若殿が、江戸の瓦版屋いろは堂のお君の元に身を隠すが、将軍指名をめぐるスクープ合戦に巻き込まれてしまう。テンポの良さとギャグの切れで、沢島作品中屈指の一本。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:鷹沢和善/田村弘教
撮影:坪井誠
音楽:鈴木静一

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

中村錦之助
美空ひばり
中村賀津雄
丘さとみ
大河内伝次郎
杉狂児
渡辺篤
田中春男
千秋実

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