東映黄金時代劇・沢島忠の世界

1959/東映京都/86分/カラー/シネスコ/

2001年三百人劇場にて、5月12日(土)AM11:15、5月14日(月)PM7:00、 5月29日(火)PM12:15、5月30日(水)PM4:45、6月3日(日)PM1:30、公開

公開初日 2001/05/12

解説

御大・千恵蔵とひばりの初共演で、マキノの『弥次喜多道中記』(38)のリメイクだが、原典を換骨奪胎し、実にシャレた構成でまとめられたミュージカル時代劇の秀作。貫禄十分すぎる。謎の男金さんと、ひばり率いる頼りない三人の義賊が張り合いながら、東海道を下る。タイトルバックの主題歌もかっこいい。

1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。

ストーリー

スタッフ

監督:沢島忠
脚本:鷹沢和善
撮影:伊藤武夫
音楽:高橋半

★脚本の鷹沢和善は、沢島忠と富久子夫人の共同ペンネーム。

キャスト

片岡千恵蔵
美空ひばり
片岡栄二郎
花房錦一
喜多川千鶴
雪代敬子
沢村宗之助
阿部九州男
田中春男

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