サンキュー、ボーイズ
原題:Riding in Cars with Boys
よいことも、悪いことも、 みんな私の幸せの素。
2001年10月19日全米初公開
2001年/カラー/131分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2008年01月23日よりDVDリリース 2002年08月23日よりDVD発売開始 2002年08月23日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年4月20日より日比谷スカラ座2他ロードショー公開
公開初日 2002/04/20
配給会社名 0042
公開日メモ ドリュー・バリモアの新境地を開いた、破天荒だが愛すべきヒロイン。15歳で子供なんか欲しくなかったと正直に語るビバリーは、決して世間で言うところの"いい母親"ではない。
解説
全米マスコミに絶賛され、女性の圧倒的な支持を得た、あっと驚<“ビバリーの半生''
15歳のビバリー・ドノフリオの夢は作家になること。しかし、周囲も認める彼女の文才はもっぱら、憧れの男の子に贈る愛の詩に使われていた。ビバリーは夢中になっていた男の子に振られ、気は優しいが決して頭がいいとは言えないレイと付き合い始める。数ヶ月後、彼女は妊娠してしまい、ハイスクール中退、結婚、出産という予期せぬコースを歩んでしまう。それでも夢を諦めず、子育てをしながら大学の奨学金取得を目指すのだが、レイは予想以上にとんでもない夫だった…次から次へと起こるトラブルの中、決して夢とユーモアを忘れないビバリーの物語は、なんと実話(角川書店刊)。彼女はこの嵐のような半生を小説にして出版、「傑作。今すぐに読むべし」(シカゴ小リビューン)「将来性のある作家」(ワシントン・ポスト)と絶賛され、ついに作家になる夢を実現したのだ。
ドリュー・バリモアの新境地を開いた、破天荒だが愛すべきヒロイン
15歳で子供なんか欲しくなかったと正直に語るビバリーは、決して世間で言うところの"いい母親"ではない。しかし、常に本音で生きる潔さと、さまざまな障害に打ち勝つ柔軟な心に、観る者はすっかり魅了されてしまう。息子と一緒に子供から大人へと成長したビバリーの15歳から35歳までを演じるのは、ドリュー・バリモア。ロマンティックロメディーの愛すべきヒロインから一転、『チャーリーズ・エンジェル』で華麗なアクションを見せたバリモアが、本作では不完全だが非凡なるヒロインに挑戦、間違いなく彼女の代表作がここに誕生した。どうしょうもない男だがどこか憎めないレイには『クリムゾン・タイド』のスティーブ・ザーン、ビバリーの親友フェイには『17歳のカルテ』のブリタニー・マーフィ、頑固だけれ岱温かいビバリーの父親には、今やアメリカを代表する名脇役の一人、『エニイ・ギブン・サンデー』のジェームズ・ウッズが扮している。
ペニー・マーシャル監督が自身の経験を注ぎ込んだ特別な作品
監督は『レナードの朝』でアカデミー賞にノミネートされ、『ビッグ』『プリティ・リーグ』が大ヒットを記録したペニー・マーシャル。彼女自身も18歳の時に母親になった経験を持つ。マーシャルは当時撮影していたホーム・ムービーを見直して、10代で子供を持った時の自分自身の心情を作品に注ぎ込んだ。マーシャル監督作品をずっと支えてきた一流のスタッフが再結集し々撮影監督は『ラグタイム』『アマデウス』でアカデミー賞にノミネートされたミロスラフ・オンドリチェク。美術はビル・グルーム。衣装はシンシア・フリント。60年代から80年代まで、時代の移り変わりがファッションを一目見てわかるように工夫している。その他、いまや映画音楽界の巨匠、『ハンニバル』のハンス・ジマーが音楽を手がけている。
ストーリー
1965年、コネティカット州の小さな町、ウォーリングフォード。小学生の頃、クラスの男の子の気を引くために、クリスマスプレゼントにブラジャーが欲しいと言って厳格な警察官の父親(ジェームズ・ウッズ)を怒らせたビバリー・ドノフリオ(ドリュー・バリモア)も15歳になった。頭がよくて才能豊かな彼女の夢は、いつの日かニューヨークに出て作家になること。文章の才は教師たちにも認められているし、大学に進みたい気持ちは募る。が、一方では、ビバリーはどこにでもいるティーンの女の子だった。生意気でひょうきんで、気まぐれで、反抗的で……男の子に夢中なのだ。ビバリーは、親友のフェイ(ブリタニー・マーフィ)と出かけたパーティーで、レイ・ハセック(スティーブ・ザーン)と出会う。夢中になっていた男に振られたビバリーは、気は優しいが、あまり頭がよいとは言えないレイと、軽い気持ちで付き合い始める。ところが数ヶ月後、レイに対するビバリーの想いが冷めかけた頃彼女は妊娠してしまう。ビバリーは勇気を振り絞って両親に告白する。閉鎖的な田舎町の警察官であるビバリーの父にとって、中絶はもちろん、未婚の母などもっての他。子供を育てながらハイスクールを卒業したいという彼女の提案は、父と母(ロレインヴラッコ)に一蹴されてしまう。涙を流して悲しむ父親の姿に心を痛
めたビバリーは、やむなくハイスクールを中退してレイと結婚することに同意する。事情が事情だけに重苦しい雰囲気の結婚式だったが、フェイだけは「私も妊娠した」という爆弾発言でビバリーを祝福する。二人は、女の子を生んで自分たちのように育てようと約束する。甘い新婚生活が始まるどころか、レイは昼間から飲んだくれてばかり。せっかく見つけた仕事も、サボりがちだ。しかも、生まれた子供はビバリーの期待に反して男の子。彼女の人生設計は狂いっぱなしだ。しかし、作家になる夢を諦められないビバリーは、ハイスクールの卒業資格をとって、大学の奨学金を取得するために猛勉強を始める。その甲斐あって、最終選考の7人まで残ったのに、面接に息子のジェイソンを連れて行ったばかりに不合格にされてしまう。レイが酔っ払って、ジェイソンを預かる約束を忘れてしまったのだ。それでもビバリーは諦めなかった。家族でカルフォルニアへ行き、もう一度奨学金に挑戦したいという申し出に、レイも同意する。ウキウキと荷造りを始めるビバリーとジェイソン。ところが、突然ビバリーは父に呼び出される。実家へ行くと、父の傍らにはしょげきった表情のレイが。父に促されてレイは、自分はドラッグ中毒で、ビバリーが進学のためにせっせと働いて貯めた金も、全部ヘロインに使ってしま
ったというとんでもない告白を始める!ビバリーは周囲の反対を押し切って離婚を決意、キャリアも貯金も何もないシングルマザーになってしまう……。
1986年、ニューヨーク。恋人同士にしか見えないビバリーとジェイソン(アダム・ガルシア)の親子はとても大切な用事である男を訪ねようとしていた……。
スタッフ
監督:ペニー・マーシャル
製作:ジェームズ・L・ブルックス、ローレンス・マーク
リチャード・サカイ、ジュリー・アンセル
脚本:モーガン・アプトン・ウォード
原作:ビバリー・ドノフリオ
撮影:ミロスラフ・オンドリチェク
美術:ビル・グリーム
編集:リチャード・マークス、ローレンス・ジョーダン
衣裳:シンシア・フリント
音楽:ハンス・ジマー、ハイター・ペレイラ
キャスト
ビバリー・ドノフリオ;ドリュー・バリモア
ビバリー(11歳):ミカ・ブレーム
レイ・ハセック:スティーブ・ザーン
フェイ・フォレスタ—:ブリタニー・マーフィ
ミセス・ドノフリオ;ロレイン・ブラッコ
ミスター・ドノフリオ:ジェームズ・ウッズ
ジェイソン(20歳):アダム・ガルシア
LINK
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http://www.ridingincars.com/
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