原題:OCTOBER SKY

誰にでも観終わった後、 何日たっても忘れられない映画がある。 誰かに話さずにいられなくなる映画がある。 これはそんな作品です。

1999年/ユニバーサル映画提供/UPI配給/ビスタビジョン/7巻/3,504m/DTS.SRD.SDDS:SR/ 翻訳:戸田奈津子/上映時間:1時間48分

2005年06月24日よりDVDリリース 2004年10月27日よりDVD発売開始 2001年3月23日ビデオ再発売 2000年8月11日よりDVD発売 2000年8月11日よりビデオレンタル開始 2000年2月26日よりシネシャンテにて公開

公開初日 2000/02/26

配給会社名 0081

解説

 1957年10月、夜空に輝くソ連の人工衛星スプートニクを観た少年たちは思った。
“僕たちもロケットを作ろうと”

運命を変えようと夢を追う少年、それを厳しくも温かく見つめる父。
全米のマスコミがこぞって絶賛した、これは感動の実語です。

 『遠い空の向こうに』は1999年、2月の全米公開以来、その大きな感動と実話であるということなどが話題を呼び、口コミでファンが広がり、ロングラン・ヒットとなった。
 本編の中心となる、4人の少年たちの友情は、キャスト、ストーリー共に『スタンド・バイ・ミー』以上との評が高く、また『ライトスタッフ』『アポ□13』などパイロットに焦点を当てたものが多い中、エンジニアという地味な部分をクローズ・アップし、これだけのエンターテインメント作品として仕上がったのは監督の力量もさることながら、しっかりとした原作と卓越したシナリオあってのことと絶賛された。
 この作品は、人の心を豊にし啓蒙する映画に贈られる全米ヒューマニズム賞を受賞している。『プライベート・ライアン』『シビル・アクション』を退けての堂々たる受賞である。
 製作は、チャールズ・ゴードンとラリー・フランコ。ゴードンは、ハリウッドでも非情に人数の限られたクラブ−−−10億ドル以上の興行成績を上げたプロデューサーだけが所属するクラフ−−−のメンバーだ。と同時に彼は人の心を打つ感動的な作品のプロデューサーとしても知られている。
 ゴードンが製作し、10億ドルをはるかに超える成績は『ダイ・ハード』(88)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)『ダイ・ハード2』(90〕『ダイ・ハード3』(95)などによるもの。監督はジョー・ジョンストン。ジョージ・ルーカス率いるlLMの特殊効果のデザイナー、美術監督として活躍し、『スター・ウォーズ』シリーズを手がけてきた彼は、『レイダース/失われた<聖櫃>』(81)でアカデミー賞の特殊視覚効果賞を受賞した。そして、ジョンストンは『ウィロー』(88)でアソシエイト・プロデューサーを務めた後、『ミクロキッズ」(89)で長編映画の監督としてデビュー。この作品を大ヒットに導き、ロビン・ウィリアムス主演の家族ファンタジー映画『ジュマンジ』(95)でも大成功を収めるのである。
 主人公のホーマーを演じるのは『シティ・スリッカーズ』(91)でビリー・クリスタルの息子役を演じたジェイク・ギレンホール。ホーマーの父親役には『モンタナの風に抱かれて』(98)や『大いなる遺産』(98)に出演したクリス・クーパー。母親役には『スリング・ブレイド』(96)でその演技を絶賛されたナタリー・キャナディが当たる。さらに、ロケット・ポーイスを励まし続ける女性教師役にはローラ・ダーンが配された。
 本作品の原作になったのは、ホーマー・ヒッカム・ジュニアがロケット少年としての自らの体験を綴った『ロケット・ボーイズ』という自伝的小説で、ヒッカムは約20年間、科学エンジニアとしてNASAに務めた後、現在は引退生活を送っている。97年11月、彼が退職する直前、友人の日本人宇宙飛行士、土井隆雄氏はヒッカムが科学フェアで受賞したメダルのひとつと、父が彼の為にとっておいた”AUK”のノズルを持って、スペース・シャトル、コロンビア号に乗り込んだ。ヒッカムは「プライドと幸せな気持ちに満たされながら、発射を見守った」と語っている。

ストーリー

 米ソ冷戦時代、軍事的重要性と国民の意識高揚のため、米ソ両国は宇宙開発競争を繰り広げていた。そして1957年10月、ソ連は遂に人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。そのニュースはアメリカ国民に大きなショックを与えたのだった。
 ウエスト・ヴァージニア州コールウッド。アメリカのエネルギーを支えてきた炭坑の町。ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)はごく普通の高校生。父のジョン・ヒッカム(クリス・クーパー)は昔ながらの炭坑夫で、町の皆から信頼の厚い炭坑の責任者だ。当時、コールウッドに生まれた男は将来炭坑夫になることが当然とされ、それ以外の知識は全く必要とされなかったし、学校でさえ教えてくれなかった。唯一、町を出る方法は兄ジムのようにフットボールの選手となり、奨学金をもらい、プロのスカウトの目にとまることくらいだった。体の小さいホーマーはフットボールも諦め、将来に不安を感じながらも悪友たちとロックンロールに興じる毎日だった。そんな1957年10月4日。星空にひときわ美しく軌跡を描いて飛んで行くスプートニクを見た時、ホーマーの中で何かが変わったのだった。
 その日以来、ホーマーは何としてでも自分の手でロケットを打ち上げてみたいという思いを強くする。とりあえずホーマーは悪友ロイ(ウィリアム・スコット・リー)とオデル(チャド・リンドバーグ)を呼んで、懐中電灯に火薬を詰め込んだ手製ロケットを打ち上げてみる。しかし、結果は家のフェンスを壊して、母エルシー(ナタリー・キャナディ)から大目玉を喰らっただけ。次にホーマーは数学のオタク的奇才・嫌われ者の同級生クエンティン(クリス・オーウェン)を仲間に引き入れ「ロケット・ポーイス」を結成、本格的なロケット製作にとりかかる。父ジョンは兄ジムのことは誇りに思うが、どうしても弟のホーマーは理解出来ず、いつも言い争いになってしまっていた。ホーマーは理解してもらえない父親の代わりに心の拠り所としてロケット研究の草分け、フォン・ブラウン博士に技術的なことから家族のことまで書き綴った手紙を送っていた。
 ホーマーたちは学校で一人の理解者と出会う。物理の教師ミス・ライリー(ローラ・ダーン)だ。ミス・ライリーは、町では手に入らないロケットの専門書を取り寄せてくれたり、校長に取り上げられそうになったロケットを取り戻してくれたりした。そして何よりも全米科学コンテストヘの出場を勧めてくれた。そのコンテストで優勝すれば大学で学ぶための奨学金が出るという。ホーマーは、奨学金で大学に行けば、父が自分のことを兄と同じように認めてくれるに違いないと思った。そして、町を飛び出し、炭坑で働く以外の道が開けるということに強く惹かれるのだった。
 「ロケット・ボーイズ」のAUK-1号が遂に完成。打ち上げを試みるが、何とロケットは父の炭坑を直撃。危なく人身事故はまぬがれたが、責任者である父は、今後炭坑の敷地内での打ち上げを一切禁止した。しかし、ホーマーは諦めない。少し遠いが敷地の外に新たな打ち上げ場所を作り、そこを「ケープ・コールウッド」と名付けた。そんな熱心な息子の姿に少しづつではあるが父も理解を見せ始める。
 ロケットは何度も失敗し、その度に改良が加えられ、飛ぶようになっていく。最初はバカにしていた町の人も次第に興味を持ち、打ち上げを楽しみにする人が現れて来る。協力してくれる人も増えてきて、いつの間にか「ロケット・ボーイズ」は、町の人気者になっていた。
 そんな時期、コールウッドの炭坑に生産量の減少やリストラ問題が起こり始めていた。父ジョンは連日、組合問題に頭を悩ませていた。そんな折、ホーマーの高校に突然警察が現れる。なんと近くで起こった山火事の原因が「ロケット・ボーイズ」の飛ばしたロケットだというのだ。ホーマーたちは手錠をかけられ、父ジョンが警察まで引き取りに行くことに…。そして、その数日後父ジョンが炭坑の大事故で重症を負ってしまう。ロケット作りを禁止されたホーマーは高校も退学し炭坑労働者となり、一家の家計を支える決心をする。
 ホーマーは炭坑で父譲りの働きで、すぐに仲間から認められるが心はいつも満たされない思いでいっぱいだった。父ジョンが仕事に復帰した後、母エルシーは高校への復学を勧めたがホーマーは戻らず、これが運命だと自分自身に言い聞かせるように炭坑で働いていた。
 そんなある日、ホーマーはミス・ライリーの病気を知ってしまう。不治の病と闘い、死と向かい合いながら、それを隠し、いつも生徒を信じ、夢を与え続けてくれたミス・ライリー。ホーマーは簡単にロケット作りを諦めてしまった自分を反省し、もう一度ロケット作りの夢を追いかけようと決意を固めるのだった…。

スタッフ

監督:ジョー・ジョンストン
脚本:ルイス・コリック
製作:チャールス・ゴードン、ラリー・フランコ
撮影:フレッド・マーフィー
編集:ロバート・ダルヴァ
プロダクション・デザイン:バリー・ロビソン
衣装:ベッツィ・コックス
音楽:マーク・アイシャム
原作:ホーマー・H・ヒッカム・Jr.

キャスト

ホーマー・ヒッカム:ジェイク・ギレンホール
ジョン・ヒッカム:クリス・クーパー
クエンティン:クリス・オーウェン
ミス・ライリー:ローラ・ダーン
オデル:チャド・リンドバーグ
エルシー・ヒッカム:ナタリー・キャナディ

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