原題:HUMAN TRAFFIC

何もないぼくらが、何にでもなれる時間。

1999年イギリス/99分/カラー/ヴィスタ/ドルビー・デジタル/ 配給:オンリー・ハーツ/配給協力:カーニバル・フィルムズ

2001年4月6日DVD発売/2001年4月6日ビデオ発売 2000年8月12日より新宿シネマミラノにてロードショー!

公開初日 2000/08/12

配給会社名 0016

解説

週末が始まった。
今、この世に存在するのは、クラブにパブ、ドラッグとパーティーだけ。
48時間だけの現実からの逃避行。
今晩、僕は、トラボルタだ!ピーター・パンだ!
みんなといっしょに夢の国ネバーランドに向って突進するぞ〜。
宇宙飛行士も真っ青さ。
今、週末を目の前にして僕は元気いっぱいイエエエエ〜イ!!!

サントラの最初の35秒に収録されたこのセリフは、「Human Traffic」が果てしなく楽しいことを予想させてくれる。
斬新なアイディアと映像。
非常にうまく描かれたキャラクターと大笑いを誘うたくさんのセリフ。
それに、DJ.ピート・トンによって選りすぐられたフッ飛びトラックの数々…。

ドラッグのやりすぎでインポになってしまったと悩むシップは、ジーンズ・ショップで働く母親思いの20代。彼を取り巻く友人たちは、みな家賃を支払うためだけに月曜目から金曜目まで働き、週末のパーティー、クラブ、ドラッグ、セックスのみに生きがいを見つけるEジェネレーション。シップの親友クープは、世界的に有名なDJになることを夢見るレコード・ジャンキー。屈折したシップの心に安らぎを与えるのは、魅力溢れる良家の子女、ルル。クープの彼女二一ナは、美人でこそないが一緒に踊った相手をすべて虜にしてしまう魔性の女、ファースト・フード店勤務。何をやらせてもドジってしまうモフは、ジップのようにつまらない仕事をして人生を無駄にしたくない
と、友人たちにドラッグを売りさばく。

「Human Traffic」は、何故かカーディフが舞台だ。しかし、登場人物の誰もウェールズ訛ではないし、そんなことはどうでもよさそうだ。この話は、どこの町でも、どんなクラブでも、どんな仲間の間でも起こり得る。なぜなら、究極的には、「Human Traffic」はクラブやドラッグやパーティーについての映画ではないからだ。それは、真実や意義を探究するために歩き続ける途中で、登場人物たちが目にするどうでもいい風景に他ならない。

ビート、ヒッピー、モッズ、パンク…。それぞれの世代に、それぞれのシーンが存在してきた。しかし、身分、人種・国籍すべてを打破し、著者文化がひとつの形として昇華させたのは、90年代に出現したレイブ・シーン。人類が初めて手に入れた理想…。本作は、友情についての映画だ。
そして、lO代や20代の若者たちがどうやって互いに連結しているか語る映画。そして、年配の者にとっては、かつて体験した最上の日々を思い出させる映画だ。

“イギリスの若者たちの真実が知りたいって?すべては「Human Traffic」で語られている。
名作とは観終わった後に映画のことを考えさせる映画ではなく自分のことを考えさせる映画だ”
監督ジャスティン・ケリガン

ストーリー

スタッフ

監督・脚本:ジャスティン・ケリガン
プロデューサー:アラン・ニブロ、エマ・マッコート
エグゼクティヴ・プロデューサー:レナタ・S・アリ
共同エグゼクティヴ・プロデューサー:
    ナイジェル・ウォーレンー−グリーン/
    マイケル・ウェアリング/ケビン・メントン
共同プロデューサー:ルパート・プレストン、アーサー・ベイカー
撮影:デイビッド・ベネツト
音楽監修:ピート・トン
オリジナル音楽:ロベルト・メロウ、マチュー・ハーバート
編集:パトリック・ムーア
美術:デイブ・バッキンガム
ヘァーメイク:トニー・リリイ
衣装:クレア・アンダーソン
キャスティング:スー・ジョーンズ、ケイリー・ホウ
製作:フルーツ・サラダ−プロダクション
製作協力:アイリッシュ・スクリーン

キャスト

ジップ:ジョン・シム
ルル:ロレーヌ・ピルキントン
クープ:ショーン・パークス
ニーナ:ニコラ・レイノルズ
モフ:ダニー・ダイアー
リー:ディーン・ダイビス
フェリックス:アンドリュー・リンカーン
パブロ・ハッサン:カール・:コックス
ハワード・マークス:ハワード・マークス
リアリティ=ジョー・ブランド
TVインタビュアー:ニコラ・ヘイウッド−トーマス
 

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