原題:tell me something

韓国を震撼させた衝撃のハード・ゴア・スリラー

☆東京国際ファンタスティック映画祭2000出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/index.htm

(初公開:韓国1999年11月13日公開)

1999年韓国/シネマサービス提供/クー&シー・フィルム作品/原題:tell me something/ カラー/ビスタサイズ/1 時間 58 分/ドルビーデジタル/日本語字幕:根本理恵 提供:クロックワークス、角川書店 宣伝:ドラゴンキッカー 協賛:KOREAN AIR 協力:GAGA、アジア・オセアニア映画グループ

2000年11月4日より渋谷東急3他にて全国ロードショー! 2001年4月27日DVD発売/2001年4月27日ビデオ発売

公開初日 2000/11/04

配給会社名 0033

解説

ハード・ゴア・スリラーとは?
ゴア=血のり。今まで観たこともないような衝撃的な映画を指す言葉

『シュリ』を超えたハード・ゴア・スリラー登場!

猟奇殺人ものの映画はタブーとされている韓国で、そのタブーに真っ向から挑戦した映画が『シュリ』を超える大ヒットを記録した。『カル』—-韓国語で“刃物”を意味するこの映画は、センセーショナルなハード・ゴア・スリラーとして韓国映画史上最多の 114 館で公開され、初日 2 日間で歴代最多の 55 万人を動員する驚異的なメガヒットとなる。

刑事を演じたのは、主演作『シュリ』で日本でもブレイクした韓国のナンバーワン俳優、ハン・ソッキュ。出演作に外れなしとの神話をもち、『8 月のクりスマス』や『接続』の成功もあいまって、今や韓国映画界を背負って立つ存在となった。どの作品に出演するのかは、シナリオの善し悪しと、その映画が韓国映画界においてどのような意味があるかを考えるという彼が『カル』に出演したのは、脚本の出来もさることながら、韓国映画のもつ可能性を拡げる意図があったような気がしてならない。通算 8 作目となる本作で、外れなしの神話に拍車をかけただけでなく、韓国映画界のタブーをも打ち破ったハン・ソッキュ。本作『カル』が彼のフィルモグラフィーの中でも特筆すべき作品になるのは間違いない。

事件の鍵を握るミステリアスな美女スヨンを演じるのは、『8 月のクリスマス』の好演であらゆる賞を総なめにし、韓国でもっとも人気のある女優のひとりとなったシム・ウナ。自分に関わった人がつぎつぎと殺されていくのに伝える繊細な一面と、封印してしまった過去への追求を寄せ付けない冷たさをもつ難しい役を見事に演じきり、興行的にも演技力でも手堅いヒットメーカーとして“女版ハン・ソッキュ”と呼ばれるまでに成長した。今後も『美術館の隣の動物園』『イ・ジェスの乱』『インタビュー』と出演作が控えており、演技派美人女優としてのさらなるブレイクは必至である。

監督のチャン・ユニョンは、日本ではまだ馴染みがないが、弱冠 33 歳にして韓国ではすでに名が知られた存在。デビュ一作『接続』でいきなり 80 万人を動員し、97 年度興行収入成績第 1 位の記録を打ち立てたヒットメーカーだ。チャンにとって『カル」はまだ 3 作目だが、監督の安定した演出力、独創的なアイディアと完成度の高い脚本を高く買った大手映画会社シネマサービスより早々に 22 億ウォンの製作支援を受けている。

ちなみにチャン監督と主演のハン・ソッキュは、今韓国の映画やビジネスをリードしていると言われる 386 世代。30 代で、80 年代に大学に在籍し、60 年代生まれの世代を指す言葉だが、幼少の頃から外国映画が身近にあり、欧米で教育を受ける人間も多く、従来の韓国映画のイメージを超えたスケールの大きい映画作りで韓国映画のイメージを変えた。マーケティングや戦略に強いのも特徴で、チャン監督もインターネットを巧みに使った宣伝で『カル』をメガヒットに導いている。

なお、今回のハン・ソッキュ最新作『カル』の上映を記念し、彼が「演技経歴の転換点になった」と語る 1997 年の主演作品『グリーン・フィッシュ』も同時公開となる。

ストーリー

映画の舞台はソウル。少年の転落事件から幕を開ける。

衝撃的な 3 つのバラバラ死体事件が発生する。被害者達はみな体の一部分が欠けており、やっとつかんだ手がかりは、 3 人とかつて交際していた美しい女性スヨンヘと行きつく。

しかし彼女は、手がかりとなる自身の過去を語ろうとしない。いったい誰が何のために殺しを重ねているのか。スヨンの過去には何があるのか、そして被害者の体の一部が見つからないのはなぜなのか?

事件の鍵をにぎるスヨンにアプローチする刑事にせまる殺人鬼の魔手。昨日の被害者が加害者に、そして加害者が被害者へと姿を変える迷宮の中で、やっとスヨンの記憶の中に踏み込んだ刑事は、目覚められない悪夢のような結末を迎えることになる

スタッフ

監督 チャン・ユニョン
製作 ク・ボンハン、チャン・ユニョン
原案 ク・ボンハン
脚本 コン・スチャン、イン・ウナ、シム・ヘオン
キム・ウンジョン、チャン・ユニョン
撮影 キム・ソンボク
照明 イム・ジェヨン
美術 チョン・グホ
音楽 チョウ・ヨンウク、パン・ジュンソク
特殊メーク シン・ジェホ(イメージ)、飛行船美術工房

キャスト

チョ刑事 ハン・ソッキュ
チェ・スヨン シム・ウナ
オ・スンミン ヨム・ジョンア
オ刑事 チャン・ハンソン
ギヨン ユ・ジュンサン
検死官ク博士 アン・ソクァン

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