原題:3000 MILES TO GRACELAND

一番悪い奴が生き残る

2001年/アメリカ/カラー/120分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:松竹

2004年11月25日よりDVD発売開始 2002年11月22日よりDVDレンタル開始 2002年6月29日より丸の内プラゼールほか全国松竹系にてロードショー公開

公開初日 2002/06/29

配給会社名 0003

公開日メモ 今まで誰も見たことない衝撃のケヴィン・コスナーが、ここにいる…!!目的のためには手段を選ばない冷徹非道な完壁な悪役に挑んだ最新作が、『スコーピオン』である。

解説



今まで誰も見たことない衝撃のケヴィン・コスナーが、ここにいる…!!
“アメリカの良心を象徴する男”としてアメリカ映画界の頂点に立ち、近年は大スターの風格も漂わせているケヴィン・コスナー。誠実にして素朴かつ正義感の強い男を演じることで自らの魅力を着実に紡んできたコスナーが演じてきたキャラクターは、たとえ犯罪者であっても心の底に必ず純朴さと良心を残している…。一貫して、そんな誰もが共感を抱くキャラクターを演じ続けてきたケヴィン・コスナーが、そのキャリアの中で初めて、目的のためには手段を選ばない冷徹非道な完壁な悪役に挑んだ最新作が、『スコーピオン』である。
 5年間の刑務所生活でお互いの動きを知り尽くした二人の悪党の因縁の戦い。それは、映画のオープニングで繰り広げられるサソリ(スコーピオン)の死闘に象徴されている。そして、コスナー演じる主人公マーフイーを頂点に犯罪に関わる登場人物の全員が”悪党”という前代未聞の設定が映画のテンションをいやが上にも高めてゆく。中でもピカレスクという言葉すらも甘く感じさせる程、今回のコスナーの悪役の冷酷さは極まっている。人を殺すことに全く良心の呵責を感じることのない完全無欠な悪人…今まで誰も見たことのない“Mr Bad Guy”=衝撃のケヴィン・コスナーが、ここにいる!

全米話題独占!約20年ぶりのエルビス!

 コスナー演じるマーフイーとはコインの表裏とも言えるキャラクター、マイケルを演じるのは『バッグドラフト』、『エグゼクティブ・デシジョン』のカート・ラッセル。79年にジョン・カーペンター監督の『ザ・シンガー』でのエルヴィス役で絶賛された彼が実に約20年ぶりに見せるエルヴィスの扮装が、コスナーの悪役と共に全米で大きな話題になった。その他の共演陣にも豪華メンバーが揃った。コスナー、ラッセルらと共にカジノを襲う強盗団に『トゥルー・ロマンス』『ブロークン・アロー』のクリスチャン・スレーター、”スクリーム・シリーズ”やrドット』のデヴィッド・アークェット、『ビッグ・ヒット』のボキーム・ウッドパイン。ラッセルの逃避行に同行する母子に”スクリーム・シリーズ”や人気TVシリーズ「フレンズ」のコートニー・コックス、rドタキャン・パパ』『レジエンド・オブ・フォール果てしなき想い』のデヴィッド・ケイ。そして、『エンド・オブ・デイズ』『ユージュアル・サスペクツ』のケヴィン・ポラック、『ラット・レース』のジョン・ロヴィッツ、『ニュー・ジャック・シティ』『トレスパス』に出演し、グラミー賞受賞暦もある男性ラッパーのアイス・T、カジノのオーナー役で「ダイアナ」などのヒット曲で知られる往年の人気シンガー、ポール・アンカなど多彩かつ豪華なキャストが勢揃いしている。

クェンティン・タランティーノに続く、
新進気鋭の鬼才が放つ斬新なバイオレンス・アクション!

監督/製作/共同脚本の一人三役を務めるのは、ステイング、エリック・クラブトン、グロリア・エステファンといった大物アーティストの音楽ビデオ監督の他、長篇・短篇映画、CF、コンサート等、225本以上の作品の監督、製作、脚本、撮影、収録等を手掛けている気鋭デミアン・リヒテンシュタイン。冒頭のCGによるスコーピオンの戦いをはじめ、その豊富なテクニックを駆使した斬新なアクション・シーンの数々は、ハリウッド映画人のド肝を抜いた。製作は、『隣のヒットマン』『ドリヴン』などの話題作を放っているエリー・サマハを筆頭に俳優・監督としても活躍しているアンドリュー・スティーヴンス、リチャード・スペロ、エリック・メインズ。製作総指揮は、『隣のヒットマン』『ドリヴン』のトレイシー・スタンレーと『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』『処刑人』のドン・カーモデイ。撮影監督は、『隣のヒットマン』『スナイパー/狙撃』『アサインメント』のデヴィッド・フランコ。編集は、『ユニバーサル・ソルジャー』『スターゲイト』のマイケル・デューシー。美術デザイナーは、エンリケ・イグレシアスの”バイラモス”、レニー・クラヴィッツの”アメリカン・ウーマン”の音楽ビデオや映画『処刑人』のロバート・デ・ヴィコ。衣装デザイナーは、『メジャー・リーグ3』『ドリヴン』のメアリー・マクロード。そして、音楽は、『オースティン・パワーズ』『オースティン・パワーズ:デラックス』『ワイルドシングス』『ノイズ』のジョージ・S・クリントンが手掛けている。

ストーリー



史上最悪の悪い奴らが集まった!目的は史上最大のカジノ強奪!!
【STORY】
ラスヴェガス近郊の町ローズウッドにある寂びれたモーテル「ラスト・チャンス」に、深紅の59年型キャデラックが停まった。車から降りた男の名は、マイケル(カート・ラッセル)。5年の刑期を終え晴れて娑婆に出てきたばかりの彼のルックスは若い頃のエルヴィス・プレスリーを坊佛とさせる。やがて・このモーテルを切盛りする美しい女主人シビル・ウィングロー(コートニー・コックス)と知り合い、意気投合したマイケルは即ベッドイン!しかし、厄介なことにシビルには、お荷物があった。盗癖のある息子ジェシー(デヴィッド・ケイ)だ。やがて・モーテルにマイケルの刑務所仲間のマーフィー(ケヴィン・コスナー)をリーダーとする4人組…ハンソン(クリスチャン・スレーター)、ガス(デヴィッド・アークェット)、フランクリン(ボキーム・ウッドパイン)ーーが訪れ、マイケルと合流する。マーフィーは心底エルヴィスに心酔している冷徹かつクレイジーな男。自分はエルヴィスの私生児であると本気で信じ、長いもみあげが、その熱い思いを物語っている。
 飛行場でヘリコプター・パイロットのジヤツク(ハウイー・ロング)からサブ・マシンガンをはじめとする銃器の詰まったギターケースを受け取った5人は、晩年のエルヴィスのステージ衣装と同じジャンプスーツにマントのド派手な出で立ちで飛行場を後にした。5人が目指すのは、〈インターナショナル・エルヴィス・ウィーク〉の開催に湧くラスヴェガス。街中がエルヴィスで溢れ、誰も
がお祭り気分に浮かれている隙に賭博の売上金を強奪するという大胆不敵な強盗計画を実行に移そうというのだ。
大通りはジャンプスーツにもみあげ姿のエルヴィス・ファンの海と化している。街中が“エルヴィスもどき”に占拠される中、5人はまったく目立たない。カジノ・フロアーを重火器を忍ばせたギターケースを持って売り上げ金の集計室へと進むマーフイたち。だが、ここでマーフイーは致命的なミスを冒してしまう。偶然通りかかった旧友に声をかけられ、思わず殴り倒してしまったのだ。この一件が後に彼の逃走を阻むことになろうとも知らず…。
 マーフイーたちが集計室を襲撃している間、マイケルは脱出口となるエレベーターの確保に手こずっていた。やがて、監視カメラによって強盗が発覚し、警備員との凄まじい銃撃戦が繰り広げられる。多数の死傷者を出し屋上に出た一味は迎えに来たジャックのヘリコプターで脱出に成功する
が、刑事に撃たれ重傷を負ったフランクリンが機内で息を引き取った。

 仲間割れ、裏切り、
そして悪党(WARU)VS悪党(WARU)の戦いが始まった!

 モーテルに戻った4人は強奪した金が320万ドルもあることに狂喜するが、フランクリンの分け前金を巡ってマーフイーとハンソンが激しく対立。一触即発の緊張の中、結局ハンソンが折れるが、非情にもマーフィーは彼を射殺する。3人は強奪した金を部屋の天井に隠し、ハンソンの死体を車に積んで埋めることにするが、ことでマーフィーが裏切り、マイケルとガスに銃口を向けた!
金を一人占めすべくマイケルのキャデラックに乗って意気揚々とモーテルへ急ぐマーフィーだったが、途中でオオカミをはね、その衝撃でハンドル操作を誤り気を失ってしまう。その頃、マーフイーに撃たれたマイケルが起き上がる。用心して密かに着用していた防弾アーマーのお陰で命拾いしたのである。ヒッチハイクでモーテルまで辿り着いたマイケルは、隠してあった強奪金が無くなっていることを知り、盗癖のあるジェシーの仕業と確信。モーテルの女主人シビルのもとを訪れ、隠してあった現金バッグを取戻す。どうやら、この親子はグルらしい…。マイケルがカジノ襲撃犯の一人であることを察知したシビルは、電話の受話器を取り警察に連絡し始めた。しかし、マイケルが口止め料として取り出した10万ドルの札束を見た途端、受話器を置く。それは母子が暮らすには当分困らない金額だ。しかし、シビルの要求は、10万ドル・プラス・自分とジェシーを一緒に連れてゆくことだった。電話を受けて様子を見に来た警官の手前、
マイケルは渋々と条件を飲むことにした。
マーフィーがモーテルに辿り着いた時、既に現金バッグと共に3人の姿はなかった。マイケルの愛車キャデラツクのハンドルを握り3人の跡を追うマーフイー。追撃の途中で立ち寄ったガソリン・スタンドで無意味な殺しを犯したマーフイーは、スタンドにいた風変わりな娘を拾い、ステーションに火を放ち殺人現場から立ち去った。
 カジノ襲撃事件の捜査に当たることになったFBIのダミトリー(ケヴィン・ポラック)とクィグリー(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、カジノでマーフイーに殴られた男のタレ込みから、主犯がマーフィーであると断定。彼の資料を取り寄せたダミトリーは、その奇妙な経歴に興味を抱いた。エルヴィスと同じ1月8日生まれで、父親は不明。”キング”=エルヴィスの聖地グレースランドヘの不法侵入、さらにエルヴィスの非摘出子であるとの申し立てを起こし、さらにマーフィーが同様の訴えを起こした75人中、DNA検査で”可能性あり”と判定された2人のうちの一人であるという事実…。
強奪した320万ドルを”洗濯”するため、古美術商のジェイ・ピーターソン(ジョン・ロヴィッツ)のもとへ急ぐマイケルだったが、その道中で不覚にもシビルの罠に引っ掛かり、車ごと現金を持ち逃げされてしまう。さらに、シビルはピーターソンとの取り引きに必要な暗号メモの入ったマイケルの財布までスッていた。ところが、シビルが到着する前にマーフィーがピーターソンを殺害。ピーターソンに化けたマーフイーを訪ねて来たシビルからマーフィーは、まんまと金を奪い戻した。
 一方、マイケルは仕方なくジェシーを連れてシビルの跡を追っていた。そんなマイケルにジェシーは次第に父親への感情にも似たものを抱き始め、相棒にしてくれるよう懇願。マイケルの愛車で移動しているマーフイーを車の窃盗容疑で警察に逮捕させることを提案し貢献する。しかし、マイケル自身も盗んだトラックを運転していたため警察に逮捕され、留置場でマーフィーと対面する。コインの裏と表のように相対する性格ながら、互いの内面に似たものを感じあう二人の男…。.
 ジェシーが雇った弁護士の力で留置所から出たマイケルは、ようやく愛車を取り戻し、トランクの中に押し込められていたシビルと現金を手にする。自分を偏したシビルに怒りをぶつけるマイケルだったが、彼女から自分への本心を打ち明けられ心が揺れる。その頃、皮肉にもマイケルを出してくれた弁護士によって牢を出たマーフイーは、ヒッチハイクで乗せてもらった老人を殺害し車を奪い検問を突破。逃走中、偶然にも路上でマイケルと別れたウイングロー母子に遭遇し、ジェシーを人質に取ってマイケルを誘き寄せるという卑劣な手段に出た。

凄絶なラスト!最後は、一番悪い奴が生き残る!!

 ジヤックと”全身兵器”の戦闘プロフェッショナル=ハミルトン(アイス・T)をバックアップに配し、マイケルとの最後の対決に赴くマーフイ。しかし、そこにはシビルからの匿名情報によって、武装SWATを指揮するダミトリーたち数百人が待機していた。聖地グレースランドから3万マイル彼方の地で、二人の”キング”が最後の決戦の瞬間を迎えようとしていた…。

スタッフ

監督:デミアン・リヒテンスタイン
製作:デミアン・リヒテンスタイン、エリック・マネス、
   リチャード・スペロ、アンドリュー・スティーヴンス
製作総指揮:ドン・カーモディ、トレイシー・スタンリー
脚本:デミアン・リヒテンスタイン、リチャード・レッコ
撮影:デヴィッド・フランコ
音楽:ジョージ・S・クリントン

キャスト

トーマス・J・マーフィー:ケヴィン・コスナー
マイケル:カート・ラッセル
シビル・ウィングロー:コートニー・コックス
ジェシー・ウィングロー:デヴィッド・ケイ
ハンソン:クリスチャン・スレイター
FBI捜査官ダミトリー:ケヴィン・ポラック
ガス:デヴィッド・アークエット
ジェイ・ピーターソン:ジョン・ロヴィッツ
ジャック:ハウイー・ロング
フランクリン:ボキーム・ウッドバイン
ハミルトン:アイス・T

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