原題:The Invisible Circus

キャメロン・ディアス出演最新作

2001年サンダンス国際映画祭出品

2001年2月2日全米公開

2001年/アメリカ/92分/ 配給:ギャガコミュニケーションズ

2001年7月7日より有楽町スバル座他、全国順次ロードショー

公開初日 2001/07/07

配給会社名 0025

公開日メモ 希望に満ちてヨーロッパへ旅立った姉は、遂に帰ってはこなかった。あまりに突然で、あまりに思いがけない死の知らせ……それから7年、妹は姉の死に隠された真実を求め、彼女の足跡をたどる旅に出る。それはこの世から忘れ去られたかけがえのない物語を甦らせるための旅。そして今の自分を卒業し、新しい自分に出会う旅。

解説



希望に満ちてヨーロッパへ旅立った姉は、遂に帰ってはこなかった。あまりに突然で、あまりに思いがけない死の知らせ……それから7年、妹は姉の死に隠された真実を求め、彼女の足跡をたどる旅に出る。それはこの世から忘れ去られたかけがえのない物語を甦らせるための旅。そして今の自分を卒業し、新しい自分に出会う旅。
『メリーに首ったけ』『チャーリーズ・エンジェル』の大ヒットでハリウッドのトップ女優の地位に昇りつめたキャメロン・ディアス主演最新作は、死ですら断ち切ることのできない姉妹の絆を美しく力強い物語のうちに描いた感動のドラマ。そしてアムステルダムからパリ・リスボンと、夏のヨーロッパを横断しながらノスタルジックな映像美で魅了するロードムービーでもある。

明るく・美しく、何ものにもとらわれない自由な精神の持ち主だった姉フェイス。彼女はなぜ死へと追いやられなければならなかったのか?物語は姉の残した思い出と絵葉書に導かれてヨーロッパを旅する妹フィービーの視点から描かれる。やがて明らかになっていく、フェイスの人生に秘められていた衝撃的な事実。それを受け止めることによって、姉の思い出に縛られて生きてきた自分に別れを告げ、大人へと成長するフィービー。さらに姉の恋人だった年上の男性との短く情熱的な恋の物語もそこに重ねられていく。

キャメロン・ディアス扮するフェイスの妹フィービーを演じるのは『パラサイト』のジョーダナ・ブリュースター。キャメロン・デイアスと初共演となった本作では、内気で臆病な少女から自立した大人の女性へと変貌していく妹を清例な魅力で演じている。
フェイスの元恋人ウルフを演じるのは『エリザベス』『60セカンズ』などで注目されている英国の新進実力派クリストファー・エクルストン。姉妹の母親には『ミート・ザ・ペアレンツ』のブライス・ダナー。回想シーンに登場する父親に『パトリオット・ゲーム』のパトリック・バーギン。少女時代のフィービーに『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の名子役カミーラ・ベル。また、ウルフの現在の恋人クレールに『ロザリンとライオン』『プロスペローの本』のイザベル・パスコ、フェイスに重要な転機をもたらすエリックに『ラン・ローラ・ラン』『ルナ・パパ』のモーリッツ・ブライプトロイが扮している。

原作はジェニファー・イーガンのベストセラー小説『インヴィジブル・サーカス』。この原作に惚れ込んだ監督・脚本家アダム・ブルックスが自ら脚色し、メガホンをとった。製作は『クイルズ』のプロデューサー・コンビ、ジュリア・チャスマンとニック・ウェクスラー。
ヨーロッパで一大ロケを行った本作のスタッフには英米の才能が結集した。撮影監督は『ウェイクアップ!ネッド』の英国人カメラマン、ヘンリー・ブレアム。プロダクション・デザイナーのロビン・スタンドファー(『天井桟敷のみだらな人々』)と衣装デザイナーのドンナ・ザコウスカ(『自由な女神たち』『母の眠り』)は米国人。彼らが率いるクルーはフランス人中心に編成された。編集は『恋におぼれて』『プラクティカル・マジック』のエリザベス・クリング。
撮影は1999年5月に9週間のパリ・ロケでスタート。その後、アムステルダムとベルリンでの撮影を経て、ポルトガルで3週間過ごし、サンフランシスコでクランクアップした。

ストーリー


1976年。高校を卒業したばかりのフィービー(ジョーダナ・ブリュースター)はサンフランシスコで母親ゲイル(ブライス・ダナー)とふたり暮らし。彼女にはフェイスという姉(キャメロン・デイアス)がいたが、フイービーがまだ12歳だった7年前の夏、姉は英国人の恋人ウルフ(クリストファー・エクルストン)と一緒にヨーロッパへ行ったっきり、帰らぬ人となった。遺体はポルトガルの小さなの漁村の崖下で発見され、自殺とされた。
フェイスの死はフィービーにとって永遠の謎だ。姉は明るく活発で、彼女の話は幼いフィービーをいつも夢中にさせた。ある時は、”見えないサーカス”の芸人たちを家に連れてきてにぎやかなパーティーを開き、フィービーを驚かせた。そんな自由奔放な姉がヨーロッパに旅立ったのは、亡くなった父親(パトリック・バーギン)の、”世界を旅して真実を見つけなさい”という言葉が胸にひっかかっていたからかもしれない。旅先から届く絵葉書にはいつも、新しい体験への驚きと充実感があふれていた。そんな姉だったから、死の知らせはあまりにも唐突で、意外だったのだ。
フィービーは母親の反対を押し切って、姉の足跡をたどる旅に出発する。フェイスから届いたたくさんの絵葉書と、今も心に聞こえて来る彼女の”声”に導かれるようにして、アムステルダムからフランスヘと旅を続けるフィービー。だが姉の生きた証しは見つからない。
パリに着いたフィービーは、ウルフを訪ねることにする。7年ぶりに会う彼は、すっかり容姿も変わり、今はフランス人女性のクレール(イザベル・パスコ)と平穏な生活を送っていた。ウルフはフイービーの求めに応じて、フェイスと過ごした日々のことや、彼女と別れたてん末、その後彼女がベルリンへ向かったことを語る。だがフェイスの死の理由は彼にもわからなかった。
ウルフの家に滞在することになったフィービーは、彼の留守中に一枚の写真を発見する。フェイスとウルフが一一緒に写っているその写真の日付は1970年8月——だが彼は最後にフェイスと会ったのは7月だと言っていたはず……。
フイービーに問いただされたウルフはあっさり嘘を認める。彼はフェイスに口どめされていたのだと言って、ベルリンで彼女に起きたことを語り始める。それはフィービーが知るフェイスからはあまりにもかけ離れた、苦悩と葛藤に満ちた物語だった。
ウルフの話にショックを受けたフィービーは、真実を知るには姉が死を選んだ場所へ行ってみるしかないと考え、彼女が訪ねた最後の場所へ行く決心をする。そんな彼女を心配して一緒に行くことを申し出るウルフ。彼はフィービーに、単なる愛情以上の思いを抱き始めていたのだった。
リスボンを経て、姉の遺体が発見されたエスピシェル岬へと向かうふたり。いったいフェイスはポルトガルで何を思い、命を断ったのか?姉の残したどんな最後の想いを、フィービーは知ることになるのだろうか…?

スタッフ

監督・脚本:アダム・ブルックス
製作:ジュリア・チャスマン/ニック・ウェクスラー
製作総指揮:ティム・ヴァン・レリム
原作:ジェニファー・イーガン
「インヴィジブル・サーカス」(夏目れい訳、角川書店)
編集:エリザベス・クリング
プロダクション・デザイン:ロビン・スタンドファー
美術監督:ステイーヴン・アレッシュ
衣装デザイン:ドンナ・ザコウスカ
撮影監督:ヘンリー・ブレアム/BSC
音楽:ニック・レアード=クロウズ

キャスト

フェイス:キャメロン・ディアス
フィービー:ジョーダナ・ブリュースター
ウルフ:クリストファー・エクルストン
ゲイル:ブライス・ダナー
ジーン:パトリック・バーギン
少女時代のフィービー:カミーラ・ベル
クレール:イザベル・パスコ
エリック:モーリッツ・ブライプトロイ
ニッキ:リッキー・クール
ハンナ:ニコラ・オベルマン

LINK

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