原題:DOLPHINS

海、その青く透明な世界にこんなに素敵な仲間がいた

2000年度アカデミー賞ドキュメンタリー短編部門ノミネート

2000年/アメリカ/40分/上映時間40分/日本語版ナレーション:キャサリン・ダジンスキー/渡辺徹 配給:(株)さらい 製作協力:The National Wildlife Federation/National Science Fomdation/Museum Film Network

2001年4月28日(土)より、急遽先行上映決定!! 2001年5月12日よりアイマックスシアターにて公開

スタッフ&キャストについての詳細::http://cinema.fan.to/news/output.php?news_seq=1344

公開初日 2001/04/28

配給会社名 0132

公開日メモ 赤道直下の海から淡水の川まで、世界中のさまざまな地域に生息しているといわれるイルカ。この作品は、そんなイルカたちが主役のドキュメンタリー映画だ。

解説


《この映画は、荘厳で、複雑な生態を持つ”野生の生物”としてのイルカの姿を描いたはじめての作品だ。》
赤道直下の海から淡水の川まで、世界中のさまざまな地域に生息しているといわれるイルカ。この作品は、そんなイルカたちが主役のドキュメンタリー映画だ。
主人公であるイルカは、鯨類のなかの体長3〜4m以下の小型のものをさし、地球上に少なくても30種以上生息するといわれる。そして彼らの生態や行動は多様に渡り、いまだ解明されていないことのほうが多いという。一方、人間と同程度の複雑で大きな脳を持つといわれる彼らに対し、多くの科学者が、長年にわたり言語を使ってコミュニケーションを図る実験など、数多くの試みを行ってきた。そんなイルカの驚くべき生態を、この映画では、バハマの海でイルカの発する音声と行動の関係性の研究をしている若い女性の科学者、キャサリン・ダジンスキー博士を中心に、世界各地でイルカたちと交流をもつ研究者やナチュラリストの姿を紹介することによって、さまざまな角度から描いている。
ジャイアント・スクリーンに映し出される、大型映像フォーマットを使って撮影された躍動感あふれるイルカの姿。ジャイアント・スクリーンいっぱいに繰り広げられる水中映像は、観客を海中世界へと引き込み、まるで野生のイルカに寄り添って泳いでいるかのような体験をさせる。そんな迫力ある映像に加え、最新の科学的調査結果、研究者やナチュラリストイルカとの心の触れ合いなども織り交ぜて構成される『ドルフィン』は、グラミー賞受賞のアーティスト、スティングの音楽にのせて、野生イルカと研究者たちの楽しい冒険の世界へと観客を連れ出す。イルカたちが棲む広く自由な海中世界をダイナミックに味わえる、夏にお勧めの娯楽アドベンチャー映画としても充分見ごたえのある作品に仕上がっている。

ストーリー



【イルカの多様な生態を紹介する3ヶ所の代表ロケ地】

《エメラルドグリーンのカリブ海で記録されたのマダライルカの社会生活》
この映画の主なロケ地となったのは、バハマ諸島のグレートアバコ島東海岸沖に浮かぶ小島エルボー・キーにある、小さな港町ホープタウン。この熱帯の楽園のよな町を拠点に、若い海洋生物学者キャサリン・ダジンスキー博士は、自ら考案したステレオ録音が可能な水中ビデオ装置を使って、バハマ諸島海域に生息する大西洋マダライルカの音声と行動を記録し、彼らのコミュニケーションについての研究を行っている。
チューチュー、キーキー、ギヤーギヤー、ヒューヒュー、カチッカチッという特徴的な音の組み合わせによる複雑な合図。相手に自分を認知させるための音声信号や、威嚇や攻撃のときの行動…。これまでの彼女の研究でわかったことは多い。年齢、性別、個体間の関係がそれぞれのメッセージに影響を与えているかなどの研究も行い、子どものイルカのほうが成長したイルカよりも多くの音を発するという、人間にも共通するような事実も発見している。

《はぐれイルカジョジョとディーン・バーナルとの心温まる交流…。》
この作品のなかで最も情緒的に描かれているのが、タークス=カイコス諸島沖に棲むジョジョという名のバンドウイルカとナチュラリストのディーン・バーナルとの交流を描いたシーンだ。
ジョジョは、群れから離れ1頭で暮らす「はぐれイルカ」と呼ばれるイルカで、人間との交流を求めるような行動を示す珍しいイルカとして知られている。そんなジョジョとディーンは、15年に渡り一緒にタークス=カイコスの岩礁を泳ぎ、一度ならずお互いの命を救いあい、ディーンが「信頼できる友」と呼ぶ関係を築いてきた。
あるシーンでは、海中でディーンと向き合ったジョジョが、ディーンが腕を前後に動かすのを、胸びれを使って、まるで鏡を覗いているかのようにまねる。そんな彼らの姿は、人間とイルカという種を越えて交わされる美しいコミュニケーションとして、観客の心を揺さぶるだろう。

《大西洋パタゴニア泊岸沖での迫力ある採食シーン》
毎夏、イワシ大群を求めてアルゼンチンのパタゴニア・バルデス半島沿岸に集まるハラジロカマイルカは、自然界で見られるもっとも素晴らしい光景のひとつとさえいわれるジャンプやダイビングを惜しげもなく披露する。
そして『ドルフィン』では、そんな彼らが群遊する魚を数頭の仲間で力を合わせて追い詰め、順番に採食するという、素晴らしい採食テクニックを初めて映像に収めることに成功した。独特の鳴き声を発し、仲間同士サインを交わしながらタイミングを計る様子が克明に記録された映像は、キャサリンや彼女の恩師でもあるベアーンド・ワージッグ博士らの研究資料としても価値あるものとなった。
バハマの穏やかな海とは対照的な、荒々しい風が吹きつける冷たい海に生息するハラジロカマイルカの生態は、イルカがまぎれもなく野生生物であるということを見るものに印象付けるに違いない。

スタッフ

製作・監督:グレッグ・マクギリブレイ
音楽:スティング
撮影(バハマロケ・水中シーン):ボブ・タルボット
撮影(パタゴニアロケ・野生動物シーン):ポール・アトキンス

キャスト

ナレーション:渡辺徹

海洋生物学者:キャサリン・ダジンスキー
博物学者:ディン・バーナル
海洋生物学者:アレハンドロ・アセベド・グテレス
海洋生物学者/サイエンス・アドバイザー:ベアーンド・ワージッグ

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