原題:CENTER STAGE —LIFE DOESN'T HOLD TRYOUTS—

2000年3月12日全米公開

2000年/アメリカ/115分/DTS / Dolby Digital / SDDS / 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年08月29日よりDVDリリース 2001年10月26日DVD発売&レンタル開始 2001年10月26日ビデオ発売&レンタル開始 2001年6月16日より有楽町スバル座ほかにて再ロードショー公開 2001年5月12日より有楽町スバル座ほかにてロードショー公開

公開初日 2001/06/16

公開終了日 2001/07/06

配給会社名 0042

公開日メモ 舞台演出家から監督に転じ、デビュー作『英国万歳!』がアカデミー賞4部門にノミネートされる快挙となったニコラス・ハイトナー監督。続く『クルーシブル』、『私の愛情の対象』も高い評価を受け、映画監督としての実カが本物であることを証明したハイトナー監督が挑んだ『センターステージ』は、バレエ界の内幕を描く青春ドラマだ。

解説


舞台演出家から監督に転じ、デビュー作『英国万歳!』がアカデミー賞4部門にノミネートされる快挙となったニコラス・ハイトナー監督。続く『クルーシブル』、『私の愛情の対象』も高い評価を受け、映画監督としての実カが本物であることを証明したハイトナー監督が挑んだ『センターステージ』は、バレエ界の内幕を描く青春ドラマだ。
世界でも有数のバレエ団のセンターステージに立つことを目指し、全身全霊を賭けてチャレンジし続ける若者たち。『センターステージ』は踊りの魅力にとりつかれた若者の夢と恋、成功と挫折を描いている。
製作は、『ザ・工一ジェント』と『恋愛小説家』でアカデミー賞候補となった名プロデューサー、ローレンス・マーク。企画自体は、数年前にコロンビア・ピクチャーズの社長エイミー・パスカルが思いついたもの。若いダンサーたちがそれぞれの夢を手にしょうと、さまざまな難関にチャレンジするという基本アイデアを脚本化するために『愛と呼ばれるもの』や『エンパイア・レコード』といった青春群像劇を手掛けてきたキャロル・ヘッキネンと契約。ヘッキネンにより「アメリカ有数のバレエ学校に入学した才能豊かな若者たちが、バレエ団のセンターステージを目指して競争する」というプロットの脚本が完成した。
また、この映画でなによりも注目したいのが、ダンサー志望の若者を演じたニューフェイスたち。ヒロインを演じるアマンダ・シェル、彼女とからむサシャ・ラデツキー、イーサン・スティーフェルは全員プロのダンサーで、これが実質的には映画デビュニーである(サシャには子役としての演技経験がある)。また、長野オリンピック男子フィギュア・スケートで金メダルを獲得したロシア人イリヤ・クーリックも本作で俳優デビューを果たしている。ほかにもゾーイ・ザルダヤやシャキーム・エヴァンズといった新人やスターとしてブレイク寸前のスーザン・メイ・プラットやアイオン・ベイリーらがフレッシュな魅力を発揮。そして、若いスターたちを脇で支えるのは、ピーター・ギャラガーやドナ・マーフィー、デモラ・モンクらブロードウェイや映画界を股にかけて活躍するベテランたち。要所をピシッと締める彼らの存在がニューフェイスたちを際立たせ物語に絶妙なバランスを生み出している。

ストーリー



ジョディの夢は、名門バレエ団<アメリカン・バレエ・カンパニー>のプリンシパル・ダンサーになること。晴れて練習生となった彼女は、期待に胸をふくらませニューヨークに向かう。入寮初日、タクシーから荷物を下ろしていたジョディは、「手伝おうか?」と声をかけてくれた、バレエ団のスターであるクーパーの顔もロクに見ずに「ノー」と言い放つ。振り返ってから驚き、後悔で胸がいっぱいになったジョディは「ノー・サンキュー」と言い直すが、彼はそのまま去っていく。
ジョディのルームメイトは、ボストンからやって来たエヴァと9歳のころからアメリカン・バレエ・アカデミーでレッスンを受けているというモーリーン。タバコが吸える部屋を探すエヴァとジョディは、寮の廊下で顔を合わせたエリックに誘われ、彼の部屋へ。そこでロシアからの留学生セルゲイとシアトルからやってきたチャーリーと出会い、意気投合する。
練習初日、舞台監督ジョナサンは、練習生たちに「残れるのは男女3人づつ」という厳しい現実をつきつける。一同の間をピリピリとした空気が流れるが、エヴァは堂々と遅刻してきた。反省の態度も見せない彼女にジョナサンは冷たいまなざしを向ける。また、女子の教師であるジュリエットもガムを噛みながらレッスンするエヴァに、厳しい言葉を言い渡す。その日、エヴァとモーリーンは完壁なテクニックを披露する。ジョディは、自分の実力がクラスでもかなり下の方だと気がつき落ち込んでしまう。
昼休み、男子のクラスを見学していたジョディたちはバレエ団のプリマ、キャサリンから声をかけられる。彼女がパートナー兼恋人だったクーパーを振って、ジョナサンと結婚したことはバレエ界を揺るがすスキャンダルだった。クーパーにまつわるゴシップをいろいろと耳にするジョディだが、彼女にとって彼はとても気になる存在になっていた。一方、モーリーンは、カンパニーの広報担当者として働く母親ナンシーに初日の感想を伝えにいく。かつてバレエダンサーになることを断念したナンシーは、娘に夢を託していた。
バレエ団の資金集め公演の日がやってきた。練習生たちも招待され、クーパー&キャサリンが踊る「ロミオとジュリエット」の美しさに酔いしれる。公演後のパーティ、寄付金を集めようと野心いっぱいのジョナサンは、リッチな未亡人ジョーンをクーパーに紹介する。クーパーを見かけたジョディは彼の気を引くため、わざと未亡人にぶつかっていき、クーパーに存在を印象づけるのに成功する。同じパーティでモーリーンは、給仕のバイトをしていた医大生ジムにナンパされる。
厳しいレッスンが続いていたが、ジョディの踊りにはまったく進歩が見られない。彼女は足の骨格がバレエには向いておらず、バレエの基本ポジションを維持することが難しいのだ。ジョナサンとジュリエットに呼び出された彼女は、「このままでは卒業公演の舞台には立たせることができない」と申し渡されてしまう。
涙にくれる彼女をなぐさめてくれたのはエヴァやチャーリ、セルゲイ、エリックたち。サルサ・クラブに繰り出し、マルガリータ片手に楽しく踊るうち、ジョディの胸には「なぜ、アカデミーでは楽しく踊れないのだろう」という新しい疑問がわいてくるのだった。
その頃、モーリーンはジムとデートの真っ最中。バレエ一筋の人生を送ってきたモーリーンにとっては、ティーンにとっての普通の行動が とても刺激的に感じられた。が、寮に戻った彼女はトイレに駆け込み、その夜に食べたものを無理矢理、吐き出してしまう。
翌日、母親ナンシーと昼食をともにしたモーリーンは、ジムたちと大笑いしたジョークを母親に聞かせようとする。が、母親の関心はバレエのことだけ。
前日の興奮が忘れられないジョディはアカデミーが禁止しているのを知りつつも、町のダンススタジオのレッスンに参加する。レッスン開始直後に、なんとクーパーが飛び込んでくる。アップテンポの曲に合わせ、自由に踊る彼にジョディの目は釘付け。そしてそれは彼も同じだった。レッスン後、意気投合したふたりはそのままクーパーの部屋に行き、ベッドインしてしまう。
卒業公演のオーディションの日。ジョナサンとクーパーにとっても新しい振り付けを披露するいい機会である。ジョナサンはモーリーンとセルゲイを主役に選び、エヴァには群舞を割り当てる。一方のクーパーはジョディ、チャーリー、エリックを主役に選ぶ。
数日後、一同はエリックの誕生日を祝おうとニューヨークに出かける。フェリーに乗っているとき、ジョディはチャーリーに告白される。クーパーと恋人同士になったと思い込む彼女は「つきあっている人がいる」と返事をしてしまう。が、クーパーの公演を見にいった彼女は彼に冷たくあしらわれ、失恋してしまうのだった。
公演に向けてのレッスンにはますますカが入り始めていた。日々、変化するクーパーの指導ぶりを気紛れすぎるとジョディは非難し、ふたりの間に激しい火花が散る。その様子を見たチャーリーは、ふたりの間に何があったのかを敏感に察するのだった。
そんな時、仲間のひとりエミリーが卒業公演を外されることになる。エミリーの母親は、心配するジョディたちに「踊りはもう彼女をハッピーにしてくれないの。あなたたちも自分を見失わないで」と忠告する。
その夜、ジムの部屋に泊まったモーリーンは、トイレで吐いているのを知られてしまう。以前から彼女のおう吐癖に勘付いていたジムは、「バレエのために体を壊すのはバカげている」と諭すが、彼女は激怒して彼の部屋を飛び出してしまう。一方、エヴァはたったひとりでモーリーンのパートを練習しているところをジュリエットに目撃される。全てを見透かしたかのようなジュリエットに反抗していたエヴァだが、その夜は彼女の指導に素直に耳を傾けることができた。
公演前日、舞台でリハーサルをしていたエリックが大怪我をする。「生徒を代役に」というジョナサンの命令を振り切り、クーパー自身が舞台に立つ決意をする。ジョディ、モーリーン、エヴァ、チャーリー、セルゲイ——ダンサーを目指す若者たちの将来を左右する卒業公演の幕がいよいよ開こうとしている。

スタッフ

監督:ニコラス・ハイトナー
製作:ローレンス・マーク
脚本:キャロル・ハイキネン
衣装デザイン:ルース・メイヤーズ
振り付け:スーザン・ストローマン/クリストファー・ウィルデン
プロダクションデザイン:デビッド・グロップマン
音楽:ジョージ・フェントン
撮影:ジェフリー・シンプソン

キャスト

ジョディー・ソーヤー:アマンダ・シェル
エヴァ:ゾーイ・ザルダナ
モーリーン:スーザン・メイ・プラット
クーパー:イーサン・スティーフェル
チャーリー:サシャ・ラデツキー
セルゲイ:イリア・クリック
ジム:アイオン・ベイリー
エリック:シャキーム・エヴァンズ
ジョナサン・リーブス:ピーター・ギャラガー
ジュリエット:ドナ・マーフィー
ナンシー:デブラ・モンク

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http://www.unitic.com/centerstage/index.html
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