原題:edTV

「これは、『トゥルーマン・ショー』のような"トワイライトゾーン"的エピソードではない。 実にリアルな現代の話なんだ」———ロン・ハワード

1999年/アメリカ映画/ユニヴァーサル作品/上映時間:2時間3分/配給UIP

2009年05月09日よりDVDリリース 2008年02月14日よりDVDリリース 2003年05月23日よりDVD発売&レンタル開始 2000年6月24日より丸の内シャンゼリゼ他にて公開 (全米1999年3月26日公開)

公開初日 2000/06/24

配給会社名 0081

解説

人の不幸は大歓迎!!

TVを”見る”人は、他人のプライバシーを覗きたい。
TVに”出る”人は、自分のプライバシーを守りたい。
TVで”働く”人は、なにがプライバシーか判らない。
          
「これは、『トゥルーマン・ショー』のような”トワイライトゾーン”的エピソードではな    
 い。実にリアルな現代の話なんだ」———ロン・ハワード

ロン・ハワードが挑む新たな世界は、”TV”VS”プライバシー”闘争が過熱する現代。文明社会に生きる者にとって、必要不可欠な道具であるTVの、”向こう側”と”こちら側”の人間を見事に描いた『エドtv』。”視聴率を上げたい”者たちと、”有名になりたい”者たちの、矛盾をはらんだ大いなる野望の駆け引きは、いま現在もなお、全世界でオンエア中である。
日本でも、CS放送の開始などにより、チャンネル数は200に迫る勢い、まさに多チャンネル時代に突入。わずか2年間で、選択肢は20倍以上も広がったことになる。となると、必然的にネタ不足。日本版「エドtv」のオンエア開始も、間近かもしれない……。
主演のエドには、『評決のとき』で、まさに”エド”的サクセスストーリーを実体験したマシュー・マコノヒー。”昨日は普通の人、今日は時の人”といった戸惑いを、見事に演じている。エドの兄レイには、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『ラリー・フリント』『シン・レッド・ライン』などで独特な個性を発揮してきたウッディ・ハレルソン。レイの彼女シャリー役は、TV界で活躍し、本作が映画デビューとなるジェンナ・エルフマン。飾らない女性の魅力で、観客を引きつける。また、強烈な魅力でエドを誘惑する美女ジルに、『オースティン・パワーズ』で注目を浴びたエリザベス・ハーレー。エド発掘の親ともえるケーブルTV局の部長シンシアに、TV界で多大な成功を収めているエレン・デジェネアス。また、TV局幹部ウィティカーを、『恋人たちの予感』『ミザリー』『アメリカン・プレジデント』などの監督ロブ・ライナーが存在感たっぷりに演じている。その他、ベテラン俳優が脇を固める。エドの前に突如姿を現す父親ハンクを演じるのは、デニス・ホッパー。エドの母親ジャネットには、『アンナ』で87年のアカデミー主演女優賞にノミネートされたサリー・カークランド。また、「スパイ大作戦」でお馴染み、『エド・ウッド』でアカデミー助演男優賞他各賞を総なめにした重鎮マーチン・ランドーが、エドの継父アルをしみじみと演じている。
監督は、『バックドラフト』『アポロ13』『身代金』のロン・ハワード。彼は、監督のみならず、俳優、脚本家、プロデューサーとしての実績を見事に昇華し、様々な題材に取り組みながら、常に第一級のエンターテイメント作品を世に送り出してきた。脚本は、『ラブINニューヨーク』『スプラッシュ』『ガン・ホー』『バックマン家の人々』などハワード作品に携わってきたローウェル・ガンズ&ババルー・マンデル。製作は、ハワードとイマジン・エンターテイメント社を設立したブライアン・グレイザー。彼は『アポロ13』が代表するように、過去19回もアカデミー賞候補に上がり、ハリウッドにおけるヒット作を生み出す原動力となっている。撮影は、『ザ・ロック』『アルマゲドン』のジョン・シュウォーツマン。編集は、ハワード作品に多く携わってきたマイク・ヒル&ダン・ヘンリー。音楽は、『ツインズ』『ドラゴン/ブルース・リー物語』『デイライト』などのランディ・エデルマン。本篇中は、バリー・ホワイト、UB40、ピーター・ウルフ、アル・グリーン、オーティス・レディング、ジェイムズ・ブラウンなどの名曲が彩りをそえる。また、エンディングには、ボン・ジョヴィが本作のために「リアル・ライフ」を提供している。
あなたにも確実にある、究極の”覗き願望”
やめられない、とめられない
ロン・ハワード監督最新作

ストーリー

ケーブル・チャンネル「トゥルーTV」は、放送開始以来2年間、絶望的な低迷状態にあえいでいた。ここで必要なのは、起死回生の突飛な番組。しかも、確実に視聴者を獲得しなければ、もう生き残る道はない。苦し紛れに出た最後通牒ともいうべき企画は、俳優も、構成も、リハーサルも、編集も、何もいらないもの。ただ、ひとりの人間だけがいればオンエアOKだった。
そこで浮上したひとりの男エド。30才を過ぎても、うだつの上がらないビデオレンタル店員、全国どこにでもいる奴だ。番組名は「エドtv」———よ〜い、スタート!!
記念すべきオープニング映像は、寝起き早々、自分の股間に手をしのばせるエドの勇姿?
もう、ストップという文字はいらない。その時から、どんな俳優も、どんな構成も、どんな編集を駆使した番組も太刀打ちできない、史上最強の年中無休、24時間営業番組「エドtv」は、最高視聴率番組の道をまっしぐらにかけ上がった!
まさに一夜にして全米の注目の的となったエド。家には7台のカメラ、行く先々にカメラクルー。エドはただ、昨日と同じ一日を送っているだけ…。なのになぜか、一大センセーションを巻き起こし、ファンクラブも誕生、ストーカーまで現れ、全米マスコミはエド一色。しかし、次第にTVカメラは、エドの家族の秘密を晒し、当然のごとく、エドと彼の大事な人との間にも侵入し始めた……。

スタッフ

監督:ロン・ハワード『バックドラフト』『アポロ13』
製作:ロン・ハワード&ブライアン・グレイザー『アポロ13』『身代金』
撮影:ジョン・シュワルツマン『アルマゲドン』
音楽:ランディ・エデルマン『デイライト』
脚本:ローウェル・ガンツ&ババルー・マンデル『シティ・スリッカーズ』

キャスト

マシュー・マコノヒー『評決のとき』『コンタクト』
ウッディ・ハレルソン『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『シン・レッド・ライン』
ジェンナ・エルフマン
マーチン・ランドー『エド・ウッド』
デニス・ホッパー『イージー・ライダー』『スピード』
サリー・カークランド『JFK』
エリザベス・ハーレー『オースティン・パワーズ』
ロブ・ライナー

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