原題:THE CITY OF LOST SOULS

ハリウッドも注目する日本映画界の最新兵器・三池崇史 「不夜城」を超える衝撃作を放った超人気作家・馳星周 二つの才能が合体し、日本映画の常識をブチ破る!!

☆第4回みちのく国際ミステリー映画祭出品作品::http://www.lantecweb.com/mystery/ ☆東京国際ファンタスティック映画祭2000出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/index.htm ☆カナダ・トロント国際映画祭2000

2000年/103分/日本語/ 東宝配給

2008年02月06日よりDVDリリース 2004年08月27日よりDVDレンタル開始 2001年7月13日DVD発売/2001年7月13日ビデオ発売&レンタル開始 2000年11月11日より東宝洋画系にてロードショー公開

公開初日 2000/11/11

配給会社名 0001

解説

ハリウッドも注目する日本映画界の最新兵器・三池崇史「不夜城」を超える衝撃作を放った超人気作家・馳星周二つの才能が合体し、日本映画の常識をブチ破る!!

原作:馳 星周
「原作者ですら驚いてのけぞるような映像が提示されるだろう。わたしはそれを信じて疑わない。」
監督:三池崇史
「肉体的な痛みや、裏切りや愛する人を失う精神的な痛み。それらが一度に押し寄せた時の、人間の追い詰められた気持ちを描きたい。」

警告★観客は、客席から2メートル後方に吹っ飛ばされるだろう。
無国籍でカオスな“馳VS三池”ワールドを彩る異色のキャスティング
主演は、元読売ユースのサッカー選手だったTEAH(テア)。演技経験は全くないながら、全身から漂うアブナイ雰囲気が魅力のワイルド・ボーイ。ヒロイン役は、「天使の涙」等、ノーブルな美しさでアジアでの人気を不動にした、ミッシェル・リー。映画初出演の及川光博は、その怪しいいー等で我々を別世界へ誘ってくれるだろう。そして、三池監督に乞われ、13年ぶりにスクリーンに戻ってきた吉川晃司。ダーティー・ヒーローを演じる凄味ある存在感に、観客は憧れさえ抱くだろう。ほかに、メキシコの人気女優パトリシア・マンテローラ、香港で人気急上昇中のテレンス・イン。そして野村祐人、奥野敦士、磨赤兒、柄本明、大杉漣らも加わり無国籍で個性的なキャスティングが実現。ポルトガル語、英語に中国語も入り乱れ、愛に忠実に生きようとするヤツらのカオスな世界が繰り広げられる。

ストーリー

国道を走り去る1台のバスに大型ヘリコプターが近づいて行った。バスの行く手をさえぎるようにホバーリングするヘリ。と、突然ヘリからマシンガンの弾が放たれた。砕けるフロントガラス。慌てて飛び出す乗客の中から、ひとりの女がマシンガンを片手にした男のもとに走り寄る。と同時にヘリと共に大空へ飛び去っていった。
男の名はマーリオ(TEAH)。数々の悪さをしでかし、ブラジルを追われ日本に潜り込んだ日系ブラジル人。女は中国人のケイ(ミッシェル・リー)。不法滞在で強制送還されるケイを取り戻すため、マーリオがマシンガンを片手に入国管理局のバスを襲撃したのだった。日本脱出を決意したふたりは、友人のカルロス(奥野敦士)に偽造パスポートを依頼し手にいれる。しかし、在日中国人を仕切るチャイニーズマフィア・コウ(及川光博)はケイに異常な執着をみせ、手下のリク(テレンス・イン)と共にふたりの行く手を阻む。コウは、留学生として来日してからわずか5年でマフィアのボスにのし上がった切れ者だった。そのコウと最近度々接触しているのが、岡島組の伏見(吉川晃司)という男だ。互いに同じ危険な匂いを発しながら、一触即発の状態を保ち5憶のコカイン取引ビジネスを成立させようとしていた。
コウと小競り合いでパスポートを使い物にならなくしてしまったマーリオは、旧知の女ルシア(パトリシア・マンテローラ)に助けを求めた。ルシアに紹介され、密航の仕事をしているというロシア人を訪ねたマーリオとケイ。しかし密航には大金が必要だった。費用の900万円を稼ぐために、コウが取り仕切っている闘鶏場の上がりを奪う計画を思いつく。マーリオは同郷のカルロスとリカルド(セバスチャン・デヴィセント)を仲間に誘い込み、4人で襲撃のチャンスを窺った。
襲撃の当日。マーリオ、ケイ、リカルドが闘鶏場に潜り込み、カルロスが外の車で待機していた。そこへコウと取引のため伏見が現れた。伏見はコウがコカインを受け取るため、舎弟の山崎(野村祐人)と共に大金を携え闘鶏場にやって来ていたのだ。マーリオたちは奥の部屋へ飛び込んだ。壮絶な銃撃戦を繰り広げる中、夢中でジュラルミンケースを奪うと必死で車を走らせ逃亡した。何もかもうまくいったかに見えた。しかし強奪したのはコカインの方だった。再び途方にくれるマーリオとケイ。日本のヤクザにも追われることになった二人は、一刻も早くヤクを売り、国外へ逃亡しなければならなかった。カルロスのつてで、衛星テレビのブラジル人向け番組を作っているサンチェス(マーシオ・ロッサリオ)が一億で買い取ることになり、マーリオとケイはテレビ局へ急いだ。

一方伏見は、あらゆる手段を使ってポルトガル語を話す4人組みを探した。カルロスの存在を嗅ぎ付けると彼の経営するバーへ乗り込んだ。そこにはルシアと共に盲目の少女・カーラ(勝又ラシャ)がいた。カーラはこの街の娼婦や不良たちに愛されている天使のような存在だった。誰もがカーラの声やぬくもりに癒され、自分の娘のように大事にしていた。それはマーリオにとっても同様だった。伏見はカーラに目をつけ、人質にしてしまう。
その頃、伏見らによって賞金を賭けられたマーリオとケイは既に沖縄まで逃亡していた。マーリオはふと日本を離れる前にカーラの声が聞きたくなり、ルシアに電話をかける。マーリオはカーラがさらわれ、カルロスが殺されたことを知り、愕然とする。明後日になれば、船が出る。太平洋をひたすら南下すれば、すぐにオーストラリアなのに…。迷うマーリオに、「私のマーリオ、本物の男でしょ」と優しくケイは言った。
東京の街にマーリオの姿が戻った。マーリオは叫んだ。「すべてのアミーゴ、安心してくれ、カーラは俺が絶対に取り戻す!日本人も中国人もよく聞け!俺から大切なものを奪う野郎は絶対に許さない!!」騒然とマーリオを見つめるブラジル人たち。マーリオは最後の戦いに身を投じる…。

スタッフ

監督:三池崇史
原作:馳星周(第一回大藪春彦賞受賞作) 徳間文庫創刊20周年記念
製作総指揮:徳間康快
制作:植村伴次郎、後藤亘、山本洋
企画:戸川勉、秋本一、薬師寺衛、佐藤勝也
プロデューサー:橋口一成、木村俊樹
脚本:龍一郎
音楽:遠藤浩二(サントラ盤 徳間ジャパン)
撮影:今泉尚亮
照明:白石成一
録音:湯脇房雄
美術:石毛朗
編集:島村泰司
助監督:足立公良
製作担当:小松俊喜
ファッションクリエイション&ディレクション:山下隆生(beauty;beast) nulv
テーマ曲:Sads「NIGHTMARE」「フィナーレ」(東芝EMI)
製作協力:エクセレントフィルム
製作:大映、徳間書店、東北新社、TOKYO FM
配給:東宝

キャスト

TEAH(テア)
ミッシェル・リー
及川光博
パトリシア・マンテーロ
柄本 明
テレンス・イン 野村 祐人
吉川 晃司(特別出演)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.daiei.tokuma.com/
ご覧になるには Media Player が必要となります