原題:THE ASTRONAUT'S WIFE

空白の2分間 宇宙から帰還した夫 双子を妊娠した妻 ラジオから聴こえてくる、恐怖のノイズ

1999年/アメリカ映画/ニューライン・シネマ製作/ カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル・DTS・SDDS/109分/日本語字幕: 太田直子/ サントラCD: イーストウエスト・ジャパン/ノベライズ: 扶桑社/ギャガ・ヒューマックス共同配給 提供 株式会社ギャガ・コミュニケーションズ、株式会社ヒューマックスピクチャーズ、 株式会社ポニーキャニオン、株式会社博報堂 協賛 株式会社デジタル・メディア・ラボ

2003年06月18日よりDVDリリース 2000年8月2日よりDVD発売 2000年2月26日より新春第2弾ロードショー!

公開初日 2000/02/26

配給会社名 0025/0145

解説

空白の2分間−
それは音も空気も無い宇宙空間で起こった…
人間のDNA情報が書き換えられる
サスペンス・スリラー大作!!

 しびれるほどの恐怖と戦慄。2000年、新しいミレニアム(1000年紀)を飾るに相応しい、『セブン』のニューライン・シネマが放つ高級感溢れる最新サスペンス・スリラーが本作『ノイズ』である。

 物語は宇宙から始まる。宇宙空間、それはとても美しい暗黒の世界。NASAの宇宙飛行士スペンサー・アマコストは、愛する妻ジリアンを地上に残し、任務のためスペースシャトルに乗りこんだ。地上200km、シャトルから宇宙空間に出る任務。しかしヒューストンとシャトルとの交信は突然途絶えた—そして、2分間の空白。

「あれは、何だ!」スペンサーの最後の叫び。NASAの懸命の努力により、スペンサーと相棒の宇宙飛行士アレックスは、かろうじて帰還する。大統領も、国民も、彼の友人たちも、奇跡の帰還を喜ぶ。しかし、妻ジリアンだけは帰還した夫の変化を本能的に感じる。彼は本当に私の愛する夫なのか?宇宙で空白の2分間に何が起こったのか?まもなく双子を身ごもったジリアンは、言いようの無い恐怖感に支配される。そして夫が深夜に一人でラジオから聴いている、おかしなノイズの正体に気づいたとき、物語は戦慄のクライマックスをむかえる。

 本作『ノイズ』は観客の想像を超えたストーリーを展開していく。奇跡的な帰還、妻の双子の妊娠、同僚の異常な死、NASAの調査員の失踪、ラジオから聴こえるノイズ、それを聴く夫、映画は緊張感溢れる展開を繰り広げる。誰も信じられない恐怖、愛する夫が別人になっているかもしれない恐怖、そしてラストの衝撃は見るものを驚愕させる。

「フェイク」のジョニー・デップ、
「ディアボロス」のシャーリズ・セロン主演

 監督は本作で本格的なデビューを飾る新鋭ランド・ラビッチ。その斬新な映像センスで今後ハリウッドで最も活躍が期待される一人である。その監督が“同世代では、世界で最高の俳優”と言う『フェイク』『シザーハンズ』のジョニー・デップが主人公のスペンサーに扮する。若手演技派No.1俳優の呼び声の通り、渾身の演技で観る者を恐怖に突き落とす。その妻ジリアンに『ディアボロス』『マイティ・ジョー』等ハリウッド大作の主演が続く新星シャーリズ・セロン。今回もそのダイヤモンドのような美しさをスクリーンで魅せる。

 そのほかにも『T2』『エグゼクティブ・デシジョン』『スピード』のジョー・モートンと『パラサイト』の若手女優クレア・デュバル、故ジョン・カサヴェテス監督の息子であり、『シーズ・ソー・ラヴリー』の監督であるニック・カサヴェテスなどが脇を固める。製作はアカデミー賞を受賞した『レインマン』他、『グッドモーニング・ベトナム』『フェイク』のマーク・ジョンソンとウォシャウスキー兄弟監督作品『バウンド』のアンドリュー・レイザー。撮影は『E.T』『太陽の帝国』のアレン・ダビュー。美術は『オルランド』でアカデミー賞にノミネートされた『コックと泥棒、その妻と愛人』『プロスペローの本』のジャン・ロールフ。衣裳は『ダンテズ・ピーク』『デイライト』のイシス・マッセンデン。編集は『ブロークン・アロー』のスティーブ・ミルコビッチという、まさにハリウッド最先端の一流のスタッフが顔を揃えている。

ストーリー

P.M.2:36 NASAの宇宙飛行士スペンサー・アマコスト(ジョニー・デップ) は
地上から200kmの宇宙空間で船外作業中に“あれは何だ?”という言葉を最
後に突然交信を断った。その時間はわずか2分間。それが全ての始まりだった。

 NASAの懸命の努力により奇跡の生還を果たしたスペンサーを妻のジリアン(シャーリズ・セロン)は安堵とともに奇妙な感覚を持って迎えた。宇宙での“空白の2分間”について問うと、彼は「突然、暗闇に襲われ、何も聞こえなくなった。しかし、何も聞こえないはずなのに、何かがうるさく響いていた…」と語ったきりその質問に対して口を閉ざしてしまう。姿は以前の彼と変わらないが、深夜に無気味なノイズをラジオから聴いているといったような奇怪な行動が目に付くようになる。さらに宇宙でスペンサーと行動を共にしたアレックス・ストレック(ニック・カサヴェテス)が変死を遂げ、彼の妻のナタリー(ドナ・マーフィー)が「私の中に彼がいる…」という言葉を残しバスタブの中でラジオによって感電死する、という謎の死を遂げてからというもの、ジリアンの違和感はますます拡大していった。

 その後スペンサーが、NASAから、民間企業のロケット開発の仕事に転職し、2人はマイアミからマンハッタンの豪華な新築マンションに転居した。まもなく、ジリアンは双子を身ごもったことを知る。が、“何かがおかしい”。お腹が大きくなるにつれて、彼女の違和感は次第に恐怖感へと変わっていく。ジリアンはNASAの調査員シャーマン・リース(ジョー・モートン)にコンタクトをとり、空白の2分間の謎を解明しようとする。リースもスペンサーとアレックスの異変をいち早く察し、その調査を独自に進めていた。しかしリースと接触しようとする度に偶然か故意か、スペンサーが必ず邪魔をする事にジリアンの恐怖は加速していき、ついにコンタクトを取れないままにリースは不可解な死を遂げる。ジリアンは自分の死を予感していたと思われるリースが残した一本のビデオテープを入手した。その中にはリースの衝撃の告白とスペンサーとアレックスの2人しかいなかったはずの宇宙空間に謎のノイズが確認されたという調査結果が収録されていた。

 重力の届かない未知の世界で彼に一体何が起こったのか?
彼の遺伝子は、まったく別の何かに書換えられてしまったのか?
だとすると、2人の愛の結晶であるはずの双子は一体…。
全ては彼が宇宙で体験した“空白の2分間”に集約されていく。
そして遂にスペンサーの重い口が開いた。

スタッフ

監督・脚本:ランド・ラビッチ
製作:アンドリュー・レイザー
製作総指揮:マーク・ジョンソン
撮影:アレン・ダビュー
美術監督:ジャン・ロールフ
衣裳:イシス・マッセンデン
編集:スティーブ・ミルコビッチ

キャスト

ジョニー・デップ: スペンサー・アマコスト
シャーリズ・セロン: ジリアン・アマコスト
ニック・カサヴェテス: アレックス
ジョー・モートン: シャーマン・リース
クレア・デュバル: ナン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す